よつばと! 11。

よつばと! (11) 著:あずまきよひこ

よつばと! 11 (電撃コミックス)

今日買ったばっかだけど!
読んだあと直ぐに感想を書いた方が捗るのは間違いないんだ!
というわけでよつばとの11巻、表紙がなんとなく落ち着く。
とーちゃんとよつばが本読んでる、それだけの表紙なのにな!
ちなみに裏表紙のおっさん二人が良い味出しててグッド!

まず、帯の煽り文句が良いよね、毎回。
「世界は見つけられるのを待っている」
子供視点でこのメッセージを考えてみると凄く良い。
子供にとっては、毎日が発見で、世界はそれに満ち満ちてるんだよ!
っていう事がこの一文にこめられてて、それが漫画の中に詰め込まれてる。
勿論大人にだって色んな発見はある、けどそれは子供の比じゃないんだよな。
毎日が発見で、何でも楽しくしてしまえる。
それは子供だけの特権。

今回だと最初のうどん屋の話とか。
こんなの子供じゃなきゃ近くまで行って見る勇気ないよねw
屈託なく近寄って行って、ただ興味があるからそれを見たい。
たったそれだけの事を大人がやると、どうしても色んな事が付き纏う。
でも子供なら許されるし、そうやって子供は一つ一つ知っていくんだよね。
粉を麺棒で叩いて延ばして、包丁で切って細くすればうどんになる。
大人なら誰でも知ってるような事でも、子供にとっては一つの発見。
これが帯の、世界は見つけられるのを待っている。
って事なんだよなー、と、この巻第1話目にして思えるのが凄い。

後このうどん屋のじーちゃんとばーちゃんも良いよね。
じーちゃんは寡黙な職人、ばーちゃんは子供のする事を理解してて。
勿論本当だったら邪魔だし、不衛生だし、叩き出すのが正解なのかもしれない。
それはその通りなんだけどね…それを否定する気も全くないけども。
でもこうやってうどんを真剣に打ってる所を見て、それを知る。
それ以上に子供にとって勉強になる事なんかないのも事実だよなー。
なんとなく、このばーちゃんはそれを理解してて見せてる気もするし、
ただ子供が好きなだけかもしれない、でもやっぱ暖かい感じがするよね。

つーかやんだwww
やんだ出てくると面白いから個人的には結構好きだわ、やっぱ。
よつばとの絡みで、ちょっとイヤーな奴に見える事ってのもあるんだけど。
でもさ、結果と言うか最後は折れてよつばに譲歩してる部分の方が多いし、
それを考えたらヤンダってそんなに常識がない人間じゃないんだよな。
まあ…勝手に上がってお湯沸かしてるとかはどうなんかと思うけど…。
でもそうやってヤンダみたいな大人とでも付き合っていく。
っていう事も、やっぱ子供にとっては大事な成長になると思う。
全員が全員優しい、それだけじゃ世界はやっぱダメになると思うしね。
適度にイヤというか…うーんなんだろう、表現が難しいけど。

後この巻はクリ拾いに全力なしまうーも見れて満足です。
ISEKIの帽子にジャージ、おばさん手ぬぐいと全く可愛い要素ないけど。
なんだろう、飾り立てて睫ボーンよりも至極魅力的に見えるこの感じは…!
風香とか最初の格好可愛かったのになwww 感化されてジャージwww
ただ、しまうーと風香のジャージ姿の、胸の格差がやばいけど。
しまうー…スレンダーなだけなんや…多分…。

ってかあれだよね、ほんと地域って感じがする回が多くて良いよね。
デジカメと言うか写真の回のヒゲモジャとか…祭の時にも出てたし。
なんていうか使い捨てられてるようなキャラクターがやっぱ居ないと言うか。
それって何でかって、題材の一つに町の描写がきちんと入ってるからだよね。
だって町の人はそんな直ぐにいなくなったりしないもん。
後この回の最初のおっちゃんってこれ、タイヤキ屋前のおっちゃん?w
もしそうだったとしたら、こういう所もやっぱ良いよなーって感じだよな。
ヤクザっぽいとか、そんな事は抜きにしてねw

後寝てるあさぎが可愛さ的に優遇されすぎててワロタ。
三つ編み…これは破壊力高いんじゃないですか! って感じだったな。
その前のよつばの家宅侵入はともかく、あさぎの優遇が中々凄い。
そもそもテディベア直せる(しかも中の細工も)ってのが凄い設定だわ。
なんかあさぎって今の大学生って感じのキャラなイメージがあるのに。
でもなんかよつばと絡むとそういう部分が消えるんだよなー。
実際その辺に居る大学生のお姉さんも、似たようなもんなんだろうけど。
記号化されたイメージと、本当にその人を知った時のイメージと。
それらはやっぱり別物なんだよって事なのかもしれない。

いや、でもほんと今の世の中に大事なのってこういうお隣さんじゃないの!
お隣さんというか大人と言うか…うーん、子供と同じ目線で遊んでやれたり、
地域の子が堂々と、声をかけて挨拶できたりする仲と言えば良いのか。
そういう世界じゃなきゃ子供は窮屈過ぎるんじゃないかと思うけどなぁ。
まあ、それにかまけて犯罪を起こす大人も居るから無理! ってのも判るけど。
やっぱり、理想はよつばとの世界みたいな大人じゃないかなぁ…と良く思う。

というわけで11巻終了。
大人の目線だと、どうでも良いような日常のエピソードが。
子供の目線に変われば何でも一つの発見になる。
そういう事はこれまででもずっと描かれ続けてきてたと思うけど。
それが良く判る、そんな巻だったんじゃないかなー!
恵那の出番が少なかったのだけちょっと残念だけど!

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