Flyable Heart 感想。

ユニゾンシフト:ブロッサムのFlyable Heart。
全ルートクリアしたのでその感想を、余韻がある内にと言う事でね。
実は悪い言い方だけど、最初はそこまで期待してなかった作品なんですが。
全体的に悪くない作品だった、と言う事だけ先に明記しておかないとね。
ただし、あくまでも思ってたよりは…と言う事も合わせて明記しておきます。

と言う訳でFlyable Heartですが。
総プレイ時間は計算して無いんですが、短からず長からず…と言った所ですかね。
無駄に冗長になるほど長くも無く、肩透かしを食らうほど短くも無い感じ。
ちょっと読む分には丁度良い長さの作品だったんじゃないかなーと思ってます。
ただまあ、展開上の問題かも知れないけど結構あっさり目の作品と言うか。
流れは悪くないけど、過剰に盛り上げたりする事も無い作品でしたね。
でも、どちらかと言えば過剰に演出を入れる様な作品でもないと思うし、
作風的にはあっさり目で、淡い感じの方が似合ってる感じだったので。
この作品はこういう作風で良かったんじゃないかな、って事ですね。

後テーマに若干SFっぽい所があると言うか。
まあ、すずのルートなんかは完全にそのものを扱ったシナリオになってるし、
結衣シナリオなんかも後で理解出来るとかなりSFよりのシナリオですよね。
他のヒロインのルートは基本的にはごく普通の恋愛ものに見えるんですが、
実際の所多重世界的なものが含まれてたりして謎な部分が結構あって…。
まあ、そういうのを理解しながら読んでいくのは一つの面白さかな、と。

でも共通してるのはとにかく主人公の晶が一途って部分で。
どのヒロインをクリアしても、それだけは全く変わらなかったのが良かったです。
なんだろう、全体的にあんまり嫌味の無い主人公なのが良かったのかも…。
かと言って別に存在感が無い…みたいな部分も無いのも良かったですね。
腹ヘリキャラでそれなりに存在感を常にアピールしてたってのもあるだろうし、
奏龍なんかがいるお陰でツッコミに回ったりも出来てたのが面白かった。

それに加えて、きちんとハッピーエンドだったのは良かった。
特にすずのルートかなぁ…なんか凄く綺麗な純愛って言う感じだったな。
勿論他のヒロインも純愛がテーマだと思うし、それはブレてないと思うけど。
それでもやっぱすずのは特別枠、って言うのは何となく感じられるしね。
それに見合ったストーリー展開ではあったんじゃないかな、と。

で、そんなクリア対象のヒロインも全体的に可愛くて良かったしね。
個人的にはくるりが一番好きだけど(無口系キャラね)。
結衣や天音や桜子は単純に可愛いと思うし、茉百合さんも怖可愛い。
茉百合さんは、個人で別のシナリオのゲームがあるらしいんだけども、
本編やってると確かにそういう魅力と言うか、存在感があったのも良く判るしね。
それに何よりすずのが可愛い…最初は微妙な狙いすぎキャラかなーと思ったけど。
クリアしていくうちに段々、それ以上に可愛い部分が大きくなってくると言うか…。
そんな感じのキャラだったので非常に良かったです、すずの可愛いよすずの。

まあでも一番はくるりだけど。
無口だし、なんかつっけんどんなんだけど、徐々に可愛くなっていくと言うか。
実際の所時系列的な意味でのツンデレ、ってのはこういうキャラなんですよね!
まあ、実際上の分類的にはクーデレ、と呼ばれるのかもしれないんですけど…。
こういうキャラが段々懐いてくるのは非常に良いものだと、俺は思うのです。
ちなみに完全に俺個人の趣味ですがね!

ただ絵を担当してるのがいとうのいぢさんなので…。
それ自体に拒否感がある人、って言うのも居るのかもしれない。
まー個人的には全体的に可愛く描かれてたんで良かったと思いますが、
エロいかどうかと言われると…って言う面はあったんじゃないかな、とw
でも全体的に可愛いし、きちんと描かれてたんで問題は無いですけどね。
某ハルヒも可愛いけど、エロいかと言われるとなんか違うと思うしね。
いやあれはまあ当然そういうエロイ作品ではないんですけども。
あるじゃん、何ていうか画風と言うか絵自体にエロティシズムが溢れると言うか。
同じ様に同じポーズの女の子の絵でも、そこはかとなくエロいと言うか。
なんだろう、日本語で表すと妖艶さとか艶っぽさ、みたいな感じかな?
そういうのは薄くて、どちらかと言えば本当に可愛い感じ、って事ですね。

それとBGMも結構良いの多いです。
各ヒロインごとのテーマ曲も何となく馴染みやすくて良いのが多いと言うか。
桜子のテーマ曲のPRISM、茉百合のwhite-cloverあたりは心地良いリズムで。
結衣や天音、くるりのテーマ曲も聞いてるとああーってイメージが出来ると言うかね。
他の曲も聞いてて耳障りな雰囲気が全くなかった感じなのが非常に良かったです。

そんな中でもアザレアはかなり良かったと思う。
ライナーノーツでも書かれてるんですが、幸せなのに涙が出ると言うか。
恐らくその理由はシーンに寄る所も大きいんじゃないかとは思うんですが、
何となくこの曲は確かにそういうイメージがあるなぁ、ってのは感じました。
sensitiveも良い曲ですね、落ち着いてるけど甘い感じと言うかね。

と言う訳で実はやる前はあんまり期待してなかったFlyable Heart。
短くも無く長くも無く、丁度良いぐらいのシナリオで割と満足な作品でした。
まー少々薄いイメージが残るかなーってのはやっぱりあるんですけど…。
それは上でも言ったけど、まあ作風と割り切るのが良いと思います。
共通ルートが多めといえば多めかなーと思うけど、そこそこテンポは良いし。
読んでて苦痛になる部分は無かったかな、と言う印象で終わりました。
SF的な部分はあまり突き詰めて考え無い方が無難だと思いますが、
そうは言っても話の中心部分である事は確かでもあるので…。
無視できない事もあろうかと思いますが、その辺はさらっとね、さらっと。
楽しめれば良いんですよ楽しめれば! って感じで読みましょう。

ま、キャラクターは可愛いし。
シナリオは思ってた以上にそこそこ良かったし…。
全体的に(個人的には)面白かったと思うので。
ユニゾンシフトさんには期待して行きたいと言う事でね。
何はともあれくるりが可愛かったと言う事だけは記しておかなければ。
いやほんと、くるりが可愛くて可愛くて仕方がないんですよ!
くるりで一本、ゲーム作りませんかね、ユニゾンシフトさんは。
…と思ったけど、このぐらいの出番の方が可愛いのかもしれない。
主役を張るとダメになってしまう可能性は否めないのである…。

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