はつゆきさくら Graduation。

昨日クリアした流れのまま、最後のルートを終了。
とりあえずはこれがこのゲームの最後のシナリオだったと言う事で。
あ、後終わってから幾つかサブシナリオがあったんですけど。
それはそれで面白かったので割と良かった感。

と言う訳ではつゆきさくら最後のシナリオ終了。
んー、思ってたよりは読んでてシナリオ面白かったかなーと思いました。
もっとキャラゲー寄りなのかと思ってたけど、キャラゲー+シナリオゲー?
要は結構しっかりとシナリオがある上でのキャラゲーだったイメージと言うか。
個人的には割とこういうスタンスのシナリオのゲームは好きだったり。
何ていうのかな、共通があって個人があって、その上で最後のシナリオがある。
ここ最近こう言う感じのシナリオ構成のゲームが多くなってきたと思うんですが、
そういう構成のゲームの方が、やっぱり面白いと思う事が多いかなーと。

まー一番大きいのは全員が蔑ろにされてないって事ですけどね。
その辺がキャラゲーとシナリオゲーのある程度の境界線なんじゃないかと。
キャラゲーは基本、個別ルートでヒロインとくっついてENDが多いけど、
シナリオゲーの場合個別ルートが終わってからのトゥルーでのキャラの関わり。
それがきちんとあるって言うのが大事なんじゃないかなーと常々思ってるわけです。
で、まあこのGraduationはそれがきちんとあったので…。
シナリオゲーと言う方向性で良いんじゃないかと思うわけです。

後タイトル通りと言うか、Graduationが持つ意味と言うか。
なるほど、卒業がテーマだと言うのも頷けるなーって言う感じだった。
有体に言えば、初雪が父親の妄執と言うものから卒業する話ですかね。
これまでは初雪がヒロインの卒業を支援するような形だったんだけど、
このルートは逆に、全員が初雪の卒業を願ってるシナリオと言えるかな。
ある意味ここまできちんと全員から想われてるのはクサイ通り越して熱かった。
終盤の綾、希、夜の3人の関わり方ってのは凄く良かったなーと。
そういう所が、シナリオゲーの良い所でもあるのかなと思う訳ですよ。

まあ、その分この3人の恋心的な部分は封印されちゃうんですけどね。
唯一、綾だけは初雪の側に居たいから、初雪の側に回ってましたが。
でもある意味、綾の場合は記憶が戻ったらそうなるよなーとは思うキャラだし。
ああいう風に真正面から、希や夜や初雪を止めようとしてる奴等と対峙出来る。
その可能性があったキャラだな、って言うのはその通りでもあるんじゃないかな。
誰をも御せる、でも初雪に関してだけは甘々だし、綾はそうあるべきと言うか。
なんつーか初雪がどうなっても、桜の事を好きだとしても変わらず付き合っていける。
そういうのが綾なんじゃないかな…って言うのが良く判るのは良かった。

強いて言うならシロクマは割喰ってたかなぁ。
綾、希、夜、それから桜はきちんとした形でシナリオに関わってたけど。
シロクマは何ていうかそこにはあんまりきちんと関わってなかったからなぁ。
まあ、カンテラでの関わりがほぼメインだったから仕方ない気もするけどねー。
結構中核に近いキャラだし、どうせならもう少し何か欲しかった気はしなくもない。
でもそもそもシロクマがマトモ(言い方悪いけど)になるのって大分先(時間軸的に)だし。
あの時点でのシロクマって言っちゃ悪いけどシリアスに関わるとえらい事に…。

後復讐は予想ついてたけど、内田と川邊の争いの結果って感じでした。
要するに初雪も桜も、結局その大人たちの事情を押し付けられた形と言うか。
初雪は父親とその場に居て巻き込まれた人たちの恨みを背負って、
桜はその土地に祭られていた精霊の怒りを背負う、って言う形で。
だから結局復讐なんて初雪の本当の願いでもなんでもなくて…。
ただ、現世にその恨み辛みを蘇らせる為だけに利用されてたんだよな。
でもそれを知ってからも、結局桜やランに会う為にはそれしか方法が無いと信じて。
そういう意味では初雪がこの作品で一番同情されるべき存在だったのかなーとは思う。
だからと言ってそれでテロを起こして、今の市長を殺した所でどうにもならん…。
って言うのも薄々は気づいてるっぽかったから難しい所ではあると思うけど…。

まー最終的にはラブのパワーなんですかね!
綾が初雪を守る為に初雪の側についたのも初雪を想ってのことだし。
夜や希が止める為に初雪の前に立ちはだかったのも結局はそう言う事じゃん!
一応個別ルートではそういう風にくっついてるとは言え、このルートは別なのに。
きちんと初雪の事を好きだという気持ちからそうやって対峙してるのは良かった。
まあ…その想いが届く事はないと言うのは皆自覚してるっぽかったけど…。
そこがまた良いと言うか…夜も希も可愛いよ可愛いよって事です。

後はまー桜の事だけど。
桜に関しては報われたのか、そうでないのか、難しい所だったなぁ…。
長年の想いはきちんと実ったし、学園で初雪と過ごす夢も叶ったし…。
でもなー最終的に消えてしまうって事は報われたのかそうでないのか。
夜、シロクマ、希ルートでの初雪みたいな立場が桜に挿げ変わってたと言うか。
まあでも、桜がそれで良いと感じて、その結果初雪が卒業出来たわけだし。
ある意味では桜も受け止めてた呪いから卒業出来たとも言えるわけだし…。
終わり方としてはこれが最良だったのかなぁ…とも思わなくもない終わり方。
喪失感もありつつ、でも色々終わったんだなぁ…と、思える終わり方と言うか。

何にしても白咲ヤンキース含めて、キャラが皆きちんと生き生きしてたし。
きちんと最後までキャラクターが絡んで話になってたのは良かったなー。
あ、途中の挿入歌割と良かったと思うよ…唐突にバンドだったけど。
そう言えばバンドの1枚絵の所、室屋だけ映ってなかったのは可哀相だった…。
ドラム担当なんだろうけど、片隅にぐらいは写してやってくれよ…室屋ェー…。

そんなわけで結構良いシナリオだったし、満足しましたが。
心残りは桜が消えたので、完璧な形ではなかったと言う事ぐらいかなー。
まあでもそれは上でも書いたけど、夜やシロクマや希の最後と同じなわけだし。
さもありなん、と言う感じではあるのかなと言う事で決着をつけておくのが良いか。
そう言えばランも少しだけ最後に出てきたけど、中々良い子っぽそうだったな。
親父の差し金で初雪をずっと騙してた…そういう立場ではあったんだろうけど。
ある意味では初雪をずっと見て、知って…誰よりも側に居た存在だったわけだし。
そういう存在に最後の最後だけでも会えたのは初雪にとっては良かったなと。

あ、後ゲームクリア後のサブイベント?
竹田と金崎と後夕陽(と言うか一人メシの話か)の話がちょろちょろっと。
まーこれはこれで面白かったので、クリアしたなら是非やるべきかな、と。
キャラクターをここまで見てきた後だとちょっとした事でも面白いので。
こういうサブイベントもありだなーと、そんな風に思えるサブイベント。
そういうのが盛り込まれてたのも良かったポイントだと言う事で。

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