三人目! ことり!
いや結構わかってた部分はあるけど…メインヒロインじゃん!
どっかの攻略サイトで攻略出来る順見たら、小鳥クリアしないと天音不可。
みたいな事が書いてあったからてっきりことりより天音のがメインなのかと…。
でも良く考えたらどう見てもことりのがメインヒロインって感じだよねって言う!
と言う訳で、普通にメインヒロインしてたって感じのシナリオでした!
良く考えたら、碧と小鳥が出会ったから始まった物語なわけでもあるわけだし…。
考えるまでも無く、そりゃメインヒロインだろうって言う雰囲気でしたね。
もちろん細かく言えば天音とも出会わないと始まらない部分も多いと思いますが。
そういう意味では天音もメインヒロインなのには違いないと思うんですよね、多分。
と言うか良く考えたら空に関しては碧より小鳥の方が先なぐらいだし。
ある意味では小鳥がメインヒロインなのは揺るがないけど、
天音に関してはその後でなきゃ話が繋がらないってのはあったのかも。
小鳥が空に憧れを擁いたその原因、そこに繋がるのが天音なわけだし。
小鳥ルートでは、そう言う所は最後まで言及されなかったのもあるしね。
まあ、展開に関してはヤマになりそうな所は初期の時点で想像出来てて。
王道といえば良いか…まあ、想像した通りの部分がヤマになる感じでしたね。
まずは他のルートでも共通する事だけど、やっぱりソアリング部の行き先。
これ自体はそもそもどのルートでも、天音の時代の何かがある限り起きると言うか。
障害を乗り越えて、今しかない空へ飛び立つって言う部分が一つ目なのは変わらず。
でもそれよりも大きく小鳥のシナリオとしてのヤマとして存在してたのは、
やっぱり小鳥の過去と言うか…まあぶっちゃけると小鳥の障碍に関してですね。
碧と出会うその前に、事故で足が動かなくなった事。
それそのものが、小鳥シナリオの中核になる部分ってのは最初から判ると言うか。
逆にその部分に触れられないままだったらどう考えても違和感があるので…。
しっかりとその部分がストーリーの中核を成してたのは良かったんじゃないかと。
これもベタですが、足が動かないからこそ、空に憧れる大空に飛び立つ。
判りやすいけど、やっぱりその部分が描かれてるからこそだと思いますよ、本当に。
要するにそう言う事がなかったら、この学園に来る事も無かったし、空に憧れる事も無くて。
もちろん失ったものも多かったんだろうけど、それだけじゃないって言う所。
そういう先に繋がっていく部分が描かれてるのが一番良かった所じゃないかな、と。
だからまあ、空を飛びたかった理由はそれだけで事足りると言うか。
細かく言えばイスカの残したノートとか、そういう部分もあったんだろうけど…。
やっぱり、自分の足で跳ぶ事も出来なくなったからこそそれを知って強く空に憧れる。
そういう意味合いが大きいってのが良いんじゃないかと。
まあ、後は主人公の碧側とも少しリンクしてるのはありましたね。
碧も同じく、過去に怪我で自転車と言うものを失ってる部分があって。
もちろんそれが私生活に影響する度合いで言えば比べるべくもないんですが。
自分の自分として生きて行くという意味では失ったものは同じようなもので。
だからこそ、碧は小鳥を飛ばしてやりたいと思ってたんだと思うし、
小鳥はそんな碧にこそ自分を籠から助け出して欲しいと願ったと言うか。
要するに二人とも、ある意味ではトラウマを克服してる感じなんですよね。
小鳥の場合、それを自分自身はあんまり気にしてはない部分はあったんですが。
と言うか周り(両親、姉)が足が動かない小鳥を心配する。
その心配が過剰に行き過ぎて、小鳥の今やりたい事を奪い取ってしまう。
これもある意味では判りやすい展開で…どちらの心情も判ると言うか。
気球事故で足に怪我を負った娘(妹)を見た家族が、空を飛ぶ小鳥を心配して。
その結果としてグライダーから小鳥を引き離すと言うのも勿論理解できるし。
逆に折角空に憧れて、空をたどり着いて、後一歩なんだからやらせて欲しい。
と言う小鳥の気持ちも理解できて…中々難しい部分はあるんじゃないのかな、と。
それでも、やっぱり子としては親に見守って欲しいと言うか。
ある意味じゃ通過儀礼(ちょっとリスクが高い部分はあるけど)だったのかな、と。
親に取っても、小鳥にとっても、それから姉にとっても。
足が動かなくても、しっかりやっていけると言う事。
そんな自分を支えてくれる仲間がこんなにも居ると言う事。
そういうのがあのシーンでは大事だったんじゃないかなー。
そんなわけで、シナリオとしては中々良かったです。
上でも書いたけど、展開自体はある程度読めてた部分はありましたが…。
そういう読める部分をしっかり表現してるのは良かったかなー、と言う感想。
小鳥自体も中々キャラクター悪くなかったのも大きいかなー。
足動かなくて車椅子で、しかも物事を冷めた目線でみてるタイプ…。
みたいに最初思えるけど、なんかこうロマンチストだし割と熱血だし。
なるほど、ソアリング部の部長と言う肩書きも悪くはないかな、みたいな。
そのくせ弱いところもあるし、足を負い目に感じてる部分もあるし…。
でも碧がいなきゃ、みたいな部分でいちゃいちゃしてるのもあったけど。
その辺はまー何ていうか碧があまりにも良い奴なのはあったんですかね。
なんかあんまり小鳥の足が動かない事を感じさせないと言うか。
感じさせてもしっかりフォローしてる系の良い男だったかなー。
ま、終わってからだとこの二人のカップリングはベストだなーと。
なんとなくそう言う風に思えるぐらいには良いコンビだったんじゃないかな、と。
勿論他のキャラクターとのペアが悪いとかそういうわけじゃないんですけどね。
今の所この二人のペアが一番相性良さそうなそんな。
ああ、後多分小鳥はキャスティングも良かったかな。
まあ、良く考えたら亜紗ちゃん依瑠ちゃん、それにあげはもぴったりなんですけど。
小鳥はなんだろう、小鳥っぽくぴーちく囀るような雰囲気があったのが一番良かった。
…あんまり褒めてないっぽい書き方になってますが、名前や雰囲気とあってたって事で。
後小鳥に関しては何ていうか深窓の令嬢スタイルがぴったりなのも良かったかな。
白や空色のワンピースなんかが似合う女の子ってのが凄く良かった。
と言う訳で、次はラストで天音先輩って事で。
多分モーニンググローリーの上を飛ぶと言う事自体は小鳥ルートの結果としてあったので。
天音ルートでは、ソアリング部…と言うかイスカや天音先輩本人の話になりそうですね。
その傍らに、やっぱりグライダーって言うものがあると言うか…そんな雰囲気。
ま、ラストだしぼちぼちクリアに向けて進めて行きたいと思います、はい。