シン・ゴジラ。

昼からシン・ゴジラ見に行って来ました。
公開からそこそこは経ってるので、一応盆に差し掛かるけど大丈夫かなー?
ぐらいで行って来ましたが、そこそこ話題作なのもあると思うんですが、
見よう! って人は既に見終わってて、そんなに人多くない感じでした。

と言うわけでシン・ゴジラ。
実は俺、ゴジラ自体見たことがないんですよ(大筋とかは知ってるけど)。
なのでゴジラのなんたるか、って言うものは知らないまま見に行ったんですが、
結論から言いましょう、完全にエヴァでした! 間違いない。

と言うかまあ、監督が庵野さんだから見に行った。
みたいな面も結構強いので、そう言う層にとっては面白かったんじゃないかなーと。
実際俺はごく普通に楽しめましたし、中々良かったかなーって感想です。
ただゴジラというものを見に来た人にとってはというのは正直判りません。
俺もゴジラのなんたるか、を理解してるわけではないですしね。

ま、実際カメラアングルやカット、セリフ回しや音楽の差込など。
そこらじゅうでエヴァエヴァエヴァ! って感じがしたのだけは確かです。
そもそも音楽に関してはエヴァの戦闘BGMだったりが使われてますしね。
あれでエヴァを思い出さないとかありえないレベルなのは間違いなくて。
ゴジラをどうするか、みたいな対策会議の様子なんかもどこかで見たことあるぞ?
みたいなね…そう、ミサトさんがエヴァの対策指揮を執ってるシーンとかですね。
なのでエヴァを見たことがある層はそう言う方面から楽しめる部分も多くて。
それがまあ良い所でもあるし悪い所でもあるとは思いました。

そもそもが最後の作戦名、ヤシオリ作戦とかですしね。
どう考えてもヤシマ作戦だし、その内容と言うか過程もほんとそのもの。
タイムリミットに対して、どうやって目標物を対処するのか。
対処する方法が見つかったらそれに向かって色んな立場の人が全力を尽くす。
それが今回は一部の政治家であり、自衛隊員であり、科学者研究者であり、
ゴジラに投与する為のものを制作、運搬、実際に投与する作業をする人だった。
と言う所なので、エヴァのラミエル戦(ヤシマ作戦)の概要とほぼ同じなんですね。

ただね、やっぱこの工程過程は熱い。
東京、むしろ日本そのものに対して与えられたタイムリミットが2週間。
その間にゴジラをどうにかする術を模索して対処方法を編み出す。
寄せ集めのチームが試行錯誤して結論に辿り着く。
それを実行する為に各地で動いて、終結して最終決戦へ…。
何ていうか王道と言うかね…そう言う部分の熱はしっかりありました。
ヤシマ作戦もあの人が頑張ってる、と言う部分がやっぱ良い訳だしね。

でもそれが元々のゴジラに秘められたテーマなのかは判りません。
上でも書きましたが、ゴジラは知ってるものの見た事なかったわけですしね。
むしろ最初ゴジラが海中から出てきた時、俺の知ってるゴジラの姿と違って。
あ、今回ゴジラってこの変なヤツをゴジラが倒すのか? とか思ってましたからね!
ほら、ゴジラvsキングギドラ、とかゴジラが味方みたいな書き方じゃないですか。
あれも実際にはゴジラが地球を守った、とかそう言う事じゃないのかもしれませんが、
結果的にそうなったみたいな所で味方的なイメージが結構あったというか。
なので最初に出てきたあのローストビーフ首につけたようなヤツ。
ゴジラだと思えなかったし、大分気持ち悪かったですからね…。

後はまー自衛隊賛美だとか、日本国賛美だとか。
色々言われてたのは知ってますが、他に何をもって対処すればその人らは許すんだ…?
って感じでしたね…脅威に対して少しでも抗える組織って今だと自衛隊だけだし…。
陸自空自海自、それらが一体となって唯一の目標から国を人を守る。
ゴジラって要は人間vs未知の脅威って構図なので特にこれで間違ってないんじゃ。
って感じかなーと…それを現代に当てはめただけなんじゃないかなーと思います。

ま、何よりエンタメですしね。
少しぐらいその辺が誇張されて描かれてても良いんじゃないかなと思いますしね。
逆にそれをそう弁えて見る事が出来ない方が問題なんじゃないかなと。

後は随所に庵野監督っぽい雰囲気が一杯ありましたね。
ほんと電車が行き来するシーンとか、陸自の戦車が撃ち方始めるシーンとか。
その辺これエヴァで見たよ! みたいなシーン多くて面白かったです。
他に無人在来線電車爆弾とか本当にシーンとして必要だったのかこれ!?
みたいな感じですが、発想として面白かったかな、って思いますしね。
何よりああいう風な派手(?)な展開ってのもやっぱエンタメは必要ですし。
そう言う意味でも面白かったので、見てよかったかなと思います。
あ、後まー単純に初代ゴジラのリメイクに留まらなかったのが良かったのかなと。
そのままを出すのではなくて、今を加味してアレンジして行くと言うか。
でもしっかりゴジラの設定とかを含有して作り上げて行くと言うか。
ゴジラ初代を見てないので全部が全部そうなのかは判らないんですけど、
おぼろげなゴジラの知識的にはなんかゴジラっぽいなって感じでしたから…。

なんにせよ前評判通り俺は面白かったと感じました。
シン・ゴジラのタイトルも、進化するゴジラ、真のゴジラ、神であるゴジラ…。
と、色んな所にかかってて、カナでタイトルに使われてるのが良い感じですしね。
特撮ってものも奥が深いし面白いな、と感じるひとつのきっかけにもなったと思います。
本当に破壊されてるような雰囲気って言うのがしっかりと出てましたしね。
後政治的なあれこれのシーン、テンポ良く進んでて見やすかったのもありますね。
シリアス、だけどちょっとギャグっぽい、雰囲気は重いけど小気味良く進む。
そんな感じだったのでただただ重苦しいだけのシーンじゃなくて良かったです。

あー後強いて言うなら、テロップがある所ちょっと考えて欲しかったです。
テロップが白文字なんですが、空や白いカーテン? とか窓にかかる所が多くて。
しかも上記した様にテンポが速いので確認できずに進んじゃったりとか。
白地に白でなければ十分読めるテンポかなーって思うんですけど、
白地に白でんんん? ってなってる間に次のシーンのテロップに…。
って事がちょこちょこあったので、それだけが若干不満点かなと。
それ以外は全体的に個人的には面白かったので見てよかったという評価です。
単純に面白かったですしね、迫力も十分あったし良かったと思います。

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