すきま桜とうその都会 ちよこ。

可もなく、不可もなく…。
良しでもなく、悪しでもなく…って感じと言わざるをえない。
ちょこシナリオをやった感想を端的に表現するとそんな感じ。
かったるさはやっぱりあったからその辺は仕方がないって事で。

というわけで、兎にも角にも良くもなく悪くもない、そんな感じ。
何ていうんだろうなぁ…もの凄くクオリティが低かったとは思わないんだけど、
逆にじゃあどこが良かった? って聞かれると直ぐに答えられない感じ。
全体的にそんなに悪い事もないし、雰囲気を考えると良いなーとは思うけど。
じゃあ一番良かったシーンは? って聞かれるとえーっと…ってなるような。
そんな感じのシナリオだったかな…あんまり良い評価ではないけど、それって。

とにかく何が軸なのか判りにくくて身が入らない。
テーマが”嘘”ってのが多分このゲームの最大のミスマッチなんじゃないの。
根本から否定してるけど、嘘がどうこうってのを含めなければそんなに悪くないし、
なるほど、ちょこのシナリオのテーマである特別なものをどうやって見つけるのか。
それを見つけはしたけど、本当にそれが特別なものなのかが判らない、とか。
そういうテーマは判るというか、さもありなんってのは判らなくはないと言うか。
要するに何の為に嘘がテーマで、どう嘘をついてて、その結果がこうなった。
って言うのが殆ど、ちょこを形成するテーマとして必要がないんだよなーこれ。

勿論ちょこと出会った、その部分に嘘は(舞台設定的に)必須で、
そういう意味じゃ嘘は大事だろ! ってのは確かに判るっちゃー判る。
でもそのせいでちょこが何をどういう風に嘘をついてるのか判らないし、
この会話がどこまで真実で、どこまで嘘なのかが判らない。
だからテキスト読んでても身が入らないし、面白いとも感じない。
特別である事を求めて、その結果として優真という特別を手に入れて。
でもそれが本当かどうか判らない、だから二年間離れてみる…みたいな。
ぶっちゃけそういうちょこの部分に関してはそんなに悪くないと思うんだよね。

でもその辺を見せたいのか、そうなのかが構成的に判らない。
幾つも山になりそうなネタと言うか…部分を仕込んでるのは判るんだけど、
結局どれも不発だし、どれも本当じゃないし、何を見れば良いんだろう?
って言うのがプレイしてた一番の感想と言えばいいかなぁ…。
何度も言うけど、後半のちょこの部分はそんなに悪くはないと思うよ。
悪くはないと思うんだけど、あっさりしてるし凄く印象に薄いんだよなぁ…。
あーなるほど、そうなるのね、としか言い表しようがないと言うか。

なので、全体的に全てが満遍なく薄く見えるのが難点で、
それ以外の雰囲気は悪くないし、テーマも悪いとは思わなかったシナリオではある。
まあ、要するに味付けや、そこへ辿り着くまでの構成の問題なんだろうなぁ。
ぶっちゃけちょこが特別を探して云々や、家に帰らなきゃいけないから云々やら。
正直ちょこシナリオで読むテキストの何十分の一でしか表現してないのよ。
要するにそれ以外のグダグダした雑シナリオとのバランスが取れてない。
キャラを、キャラとの関係を、舞台を、それらを良く見せる為にテキスト量は必要だし、
読む側もそれらをきちんと把握した上で根幹になる部分を読みたいと思うよ。
でもね、そういう部分が9、個別のテーマの部分のテキストが1。
ってなったら凄くバランス悪いし、あっさりって感じちゃうよねw

で、なおかつ嘘がテーマだからその事前準備の段階を捉えにくい。
そのせいで行き成り展開がころっと変わったり、あっさり翻ったり。
本来はそうではないはずなのに、そう見えちゃうって感じだったよね。
ちょこと付き合いだして、なんかこう恋人みたいな展開があって。
ちょっとテキストを読んだら行き成りちょこが別れようって言い出すし。
判るよ、その付き合いだしたら、特別なものが特別なのか怖くなって…。
みたいな部分はね! 判るけど早すぎるだろ! って言うのが素直な感想。
ああ、簡単にこのゲームを表現する文章を思いついた。
盛り上げ方が凄く下手なんじゃないのこれ。

だから何ていうんだろうなぁ。
全くそういう悲壮感も絶望感もないし、その後またすぐ付き合い直すし。
その展開と言うか、そういう仕掛けは別に良いと思うんだけどなぁ…。
その部分に盛り上がりも何もほとんど感じなかったから、
なんか読んでてかったるさが先に来てたというか…難しいけど。

ああ、後細かいけど、二年後とかの設定使うなら服装変えよう。
姿も全く成長してるっぽくないし、そういう所手抜くのは微妙。
まあ、たかだか数十行数コマの為に違うデザインにしたりとか。
色々面倒くさいって言うのは判るけどね。
判るけど、二年後なのに出て行った時のまま。
ってなると、なんだそりゃw ってなるよね普通。

というわけで可もなく不可もなくでした。
正直核になる部分のテキストの少なさとそこへの持って行き方。
それがダメだから全体的に読むのがかったるいんだと思う。
設定や舞台の雰囲気は良いけど、それだけって感想になっちゃう。
ちなみにキャラがうざい、ってのは取り立てて思わなかったかなー。
そういうキャラクターだろうな、ってのは最初から雰囲気出てたし。
逆にそういうキャラクターだからこそ、どのテキストも薄く見える。
って部分はあったんじゃないかとは思うけど。

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