すきま桜とうその都会 咲良。

というわけで、妹ルートクリア。
所々気になる所も有ったけど、大筋的にはそこそこ良かったかな。
ただ、あんまりなんかを解決したのか? って言う気にはならなかった。
…でも、そう言うと語弊があるかもしれないかなぁ、難しい。

とにかく妹(咲良)は可愛い。
正直それ以上でもそれ以下でもなく、語る所も無い気がするかなって感じ。
シナリオ的にもそんなに悪い部分ってのは見当たらなかったけど…。
それ以上に、単純に咲良が可愛い事が第一なんじゃないかってレベル。
ちょっとわがままで、でも可愛い所があって、どこか悟ってるような。
そんな咲良を愛でるシナリオだったかな…。
とにかくハッピーエンドなのは良かったかな。

ただ、上でも書いたけど色々解決して無い事もある気がする。
と言うか、強引に解決させたように見せてるような、そんな感じかなぁ。
特に母親関係のこととか…最終的に電話一本で終わりってのはちょっとね。
そもそもこの二人、優真と咲良が家出して来た事自体がかなりの大決心で、
そこまでするぐらいの過去だったのに、電話一本で…ってのはおかしいよな?
勿論、二人の中で母親に対する感情って言うのは終わったのかもしれないけど。
それを表現するシーンが結局電話一本、って結局対決してないんだよなぁ。
その電話の相手も母親ではなくて叔母…これでいいのかって感じはする。

結局フラッシュバックするような過去の記憶。
それを上手く使えてないと言うか、まだこれから鈴ルートでなんかあるのか。
それは判らないんだけど、少なくとも咲良ルートでそれが解決はしてなかった。
恐らく咲良ルートは、咲良が優真と二人で幸せになる事が前提で、
そこまでしか描かれてないんじゃないかなーって感じではあるけどね。
つまり、フラッシュバックしたあの過去の記憶云々は咲良ではなく、優真。
優真が解決すべき、優真の事件…というのが大きいのかもしれない。

それに咲良はこの都会に来て、過去を克服してるわけだしね。
喋る事が出来なくなった事、それを兄と周りの皆の”ウソ”で克服してるわけで。
その結果として、一番好きだった優真に、自分の”言葉”で告げる事が出来た。
実際の所、咲良ルートとしてはここまでで十分に完結してるのかもしれない。
あくまで読んでる側が優真視点だから上記のように思うだけでね。

ちなみにその咲良の為の”ウソ”の部分は結構良かったです。
上手く”ウソ”の部分と、この都会に居るとされる”神様”を使ってた感じ。
まー…若干青臭いと言うか、なんと言うかクサイ部分もあったけど。
それも含めて、この作品の持ち味って感じがする。

ただまーやっぱ、咲良が喋る事が出来なかった事。
ってのが判った段階での違和感? ってのは大きかった気がするけどね。
なんか読者側というか、読み手側からするとそこまでもずっとボイス付きだし。
風呂のシーンでも、どのシーンでも携帯を手放さない事になんかあるんだろうな。
ってのは考えてたけど、普段の会話が全部携帯の文字打ちってのはちょっと…。
なんか普通に咲良のセリフ部分多かったからそれを携帯で打ってました!
って言われると、なんかうーんって感じちゃう部分はあったかもしれない。
まあ、仕掛け的には仕方がないのかもしれないけどね…。

後これ、近親相姦って部分をどうクリアするのかと思ったけど。
要するに、現実世界ではない世界だから気にするなよ! って事だよな。
かなり強引な手法だと思うけど、まあ現実世界基準にする必要も無いし。
この桜が屋根の都会では、それがまかり通っても…って感じではあった。
ただまあ、今の所優真咲良が100%血縁なのかはよくわからないけど。
いや…だって妹ルートがある時点で普通はまずそこを疑うだろ?w
最後の最後に、実は義妹でした…ってぶっちゃけ良くある話なわけで。
そんなわけでどうなんだろうなーとは思いながら読んでたけど。
実際に、血縁であるとも、そうでないとも取れる文章は無かったかな。
見逃してるセリフ、文章も結構あるだろうから判んないけど。

と言うか色々含みがあるテキストは結構あった気がするんだよなー。
その辺が鈴ルートに繋がるのかなぁ…とも思うけど、どうなんだろうね。
なんにせよこの咲良ルートでは、血縁だろうがそうでなかろうが。
現実にある世界での話ではないんだから、って考えるのが一番良さそう。
それで良いのかどうか、という事はさておいてね。

なんにしてもハッピーエンドだったので良かったけどね。
もっとこう、母親と対決! 的なシナリオまであるのかと思ってたけど。
そういう王道? な部分はオミットされて、二人の中での結論、結末。
そこに終始してたのは、逆に好感が持てる終わらせ方だった気がする。
物足りないなぁ、と思う部分ってのもやっぱりあるといえばあるけど。
それはま、割り切るしかないかなー。

つまり咲良が可愛かった。
ということです…まあそれ以上でもそれ以下でもなかったと言うか。
シナリオ自体そんなに悪いものではなかったのも事実だけどね。
妹が可愛い! ってシナリオが好きな人には割と良いかもしれない。

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