ギルティクラウン 第15話。

phase 15 – 告白:sacrifice

ふむ、祭のヴォイドはこれ機械も怪我も治せるのか。
冒頭だと機械を直してるシーンだったから機械オンリーかと思ったけど、
その直後に女の子が、怪我を治してもらったって言ってたもんなー。
そう考えたらすんげー強いヴォイドなのではないだろうか…と言う雰囲気。
特にこの閉鎖された空間、物資がない状況では有用すぎるよな、どう考えても。
使えなかった機械を直して、少ない物資を使わずに済むってのは。
その上リスクもないとくれば、後は祭の気分次第みたいなもんだし、
祭みたいな性格の子がそれを断るとは思えないしなぁ…。

で、ヴォイドランク制。
まあ、ヤヒロがいいたい事ってのも判らんではない。
特に使える(例えば祭のように有用な)ヴォイドを持ってる人間。
ってのは、集団としてはやっぱり守るべき資材と同じだとも言えるし。
そういう意味じゃ、誰がどういうヴォイドを持ってて、使えるのか使えないのか。
という事を理解しておくのは、この緊急時には非常に重要だとは思うけど。
ただ…やっぱりそうする事による不利益、ってのも出て来るんだよな。
それが今回の1話で描かれてた事だな。

まあ、不利益とはなんか違う気はするけど。
要するに不平等が際立ってくる…って言うどこの戦争時にもありがちな事。
その不平等が募れば、結果としては暴動に発展する…って事だよなー。
でもこれってヤヒロの言いたいことってのも考えると判らなくはないよね。
例えばこれ、アリサとヤヒロが言ってたけど、ワクチンが足りなくなる。
そうなって、集や…例えば祭が発症してしまえばそれで崩壊するわけだし。
それをどうにかするには、閉鎖を打ち崩すか、選択するしかないわけで…。
だからもの凄く理にかなっている方法なんじゃないかとは思うんだけどね。

でも結局は追い詰められたかどうかの自覚があるのか。
つまり上が消えてしまえば自分達も消えてしまうという事を理解しているか。
それが大事なんじゃねーのかなーと思う…で、それを正しく理解出来る奴。
ってのは早々居ないって事なんじゃねーのかなー。
何より、結局元々そういう風に危険をきちんと理解してる連中。
ってのがこの生徒達の中にそれほど多くないって事なんだろうな。
でもまあ、少し前まではいたって普通の学生だったわけだし…。
仕方ないといえば仕方ないのかもしれないけど。
で、そういった連中の考えなしの行動が色々破綻させるんだよな。

しかもよりにもよってそれが祭の死、と言う形で現れてしまうとか。
その上目の前でキャンサー化して朽ちていく姿を見せられてしまうとか。
そりゃーその原因を作った奴に対してどす黒い怒りをもっても仕方ない気はする。
集さんがダークサイドに落ちてしまう…ってのも判らんではないよな…。
自分を好きだ、と言ってくれた子の死を目の当たりにして。
そのきっかけを作った奴はそれを理解してすら居なくて生き延びて。
それでも友達だのなんだの…言ってられる方がおかしいわな。

そういう意味じゃ今回の描写は(良くはないけど)良かったと思う。
遅かれ早かれ、どうしたってこういう事態は起きてたんじゃないかと思うし。
結局事態をきちんと理解していない事が引き起こした事件だった…。
って事なんじゃないかと思うけど…このアニメ唯一の良心が…。
いや、だってこのアニメで一番可愛かったの祭じゃん!!
なんつーか裏も表もなく、ただ良い子だったキャラクターと言うか。
まあ、だからこそ集がダークサイドに落ちるきっかけにされた。
って言う部分は否定できない気がするけど…。

はー…まじ、前半で祭、綾瀬、ツグミのサービスシーン来たわー!
とかお風呂のシーン見ながら思ってたのにこんな事になろうとは…。
でも良く考えたら告白しちゃいなよ、の辺りからフラグ立ってるのか…。
この戦争から帰ったら結婚しようぜ、的なフラグみたいなものが…。

後は今回で気になったのは、ヤヒロが最後に見つめてた所とかか。
祭が死んだ事を悲しむそぶりもなかったし、何かを見てしまったって感じだったし。
なんていうかまーヤヒロはそういうポジションのままなのは変わってないんだな。
ってのが判るワンシーンだった気がする…ってか何を見たんだろうな。
単純に祭が死んだ事を見ただけなら、絶句する必要性ってのは無いと思うし。

それといのりがヴォイド使われる事を拒否してたのも今一良く判らん。
まー、怒りに任せてヴォイドを使おうとした、って言う事への拒否なのかとは思うけど。
実際の所、あれって集が戦わなかった場合全員死ぬだけの話だよなー。
特に今回の場合は葬儀社の援護や、エンドレイヴを持ってきてるわけでもないし。
そうするとヴォイドによる迎撃か、走って逃げるぐらいしかないわけだもんな…。
あの場合、怒ってようが悲しんでようが、ああするしかないのでは…と言う。
ただまあ、いのり側の感情的な意味ではまた違うのかもしれないけど。

しかしまあ、これで学園サイドが大分様変わりするのか。
大切な人を失った集と、それを理解できない一般生徒…みたいな感じで。
葬儀社のメンツ含めてあそこに居た奴等はそれを理解してるだろうけど。
一般の生徒にとっては、言われても判らんような事だろうからなぁ。
急に集が変わってしまった事で統率が果たして取り続けられるのか。
って所が描かれるのかなー次回は。

まあ、今回のテーマは判りやすかったと言うか。
さもありなん、と言うかいつかは起こりうる出来事の一つと言うか。
それを描いてたなぁ…って言うのは非常に良く判りはするんだけども。
よりにもよって祭かぁ…という残念さが混在する1話であった。
これでこのアニメの良心は居なくなってしまったという事で…。
どうするんだよ! これから! って感じっすなぁ、ほんとに。

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