WHITE ALBUM2 -closing chapter- 麻理。

二人目、風岡麻理さんルートクリア。
正直、WA1はサブキャラルートがそんなに…だったので。
一人目の千晶ルートも含めて最初はあんまり期待してなかった…。
んですが、いやーWA2だとサブキャラって言えないなぁ、これは。

というわけで、バイト先の先輩、麻理さん。
千晶ルートの時は1周目が強制ノーマル、2周目でトゥルーエンド…。
と言う流れだったんですが、麻理さんルートは普通に1周目で終わりでした。
そういう意味では、やっぱり千晶ルートのが全体的に練られてるし、
ボリューム的な部分を感じざるを得ない…ってのはあるんですが。
麻理さんルートもなんだかんだ言って問題なく楽しめるボリュームで、
ごくごく真っ当に、普通に楽しんだかな、って言う感じでした。

んー…やってて思ったのは麻理さんが歳の割に(申し訳ない表記だけど)可愛い。
って事だったかな…なんていうか年上だし、ルックス的にもクール系か。
って思ってたんだけど、シナリオ進むとどんどん可愛いキャラクターに。
まあ、それもこれも結局春希のせいっていう部分はあるんだろうけど、
仕事一筋なのか、と思ってたらこんなに可愛い一面が、みたいな。
そういう意味でのギャップってのが良いルートだったのかなーと。

ただ、やっぱりこのルートも読んでてキツいものはあったかな。
特に雪菜との関係をうやむやにしたまま、麻理さんに惹かれていく春希とか。
何度も何度も言おうとするけど言えない…そのままにしてしまう所とか。
なんていうかまあ、その辺は多分雪菜ルート以外同じなんだろうな…。
ってのは理解出来るんだけど、やっぱり雪菜とのicからを見てるとね。
どうしても読んでる側的にはもやっとした感情が生まれるというか。
逆にそのお陰(?)で、WA1と違って、全てのサブキャラがサブキャラでなく、
一人一人メインのキャラクターとして存在しうるってのはあるんだよね、多分。

とりあえず一番の見せ場と言うか、重要な部分は雪菜とのロッジでの会話かなぁ。
麻理さんとのやりとり、ってのは基本的にはそれほど難しい部分はなくて。
どちらかと言えば麻理さんを追う為に、雪菜との関係をどうしていくのか…。
で、それを描いてたのが、4人で行った旅行でのロッジでの刹那との会話。
だったんじゃないかな…って言うのは通して読んでて思ったかな。

正直その部分の雪菜のセリフは、演技ありきだったと思うけど。
声に出してあの一連の春希とのやりとりを聞いてたら凄かったと言うか。
勿論まだまだこれから凄いシーン、熱演ってのは出てくるんだろうけど、
あの部分の雪菜のセリフの一言一言が突き刺さる感じで良かったなぁ…と。

ただまあ、このルートで何がどうってのは…。
どう考えても主人公である春希がクズだってのが理解出来るのが凄いよね。
雪菜に黙って好きになった麻理さんは、自分が本当に好きだったかずさの代替。
…勿論それ以外に惹かれた部分、って言うのもあるんだろうなってのは判るけど、
それ以上にその部分が透けて見える…だからこそなんだこいつはって感じだよね。
何より性質が悪いのは、それを春希がきちんと自分自身で理解してる事。
雪菜との関係を変えないまま、その逃避の先に麻理さんを選んで。
その麻理さんにはかずさという存在の影を重ねてる事。

そういう意味じゃ、千晶ルートよりも一層性質が悪いよね。
千晶ルートでは最終的に雪菜は振られたとは言え、そこにかずさの影を見つける。
っていう事はなかったはずだけど、このルートではまさにそこがぶつかってくる。
逆に言えばだからこそ、雪菜は春希を振る事が出来たのかもしれないけど、
でも結局その全ては春希が立ち去った後彼女が泣いた事が表してるよね。
振られるだけならまだしも、二度もかずさという存在に負けた事。
そういう部分も大きかったんじゃないのかなって言う感じだった。

だからこそ、雪菜の独白が凄く痛い。
一つ一つのセリフに凄く心が入ってて、聞いてるのが辛いぐらいの演技。
本当に、何でこんなに良い子を、と言う感情しか沸いてこないんだよな。
かずさと出会ってなければ、雪菜だけを好きになってたんだろうか。
でもそうすると雪菜とも出会わなかった、仲良くならなかったかもしれない。
難しい…と一言で表すのはどうかと思うけど、難しいよね。

なので麻理さんルートの雪菜はこの会話で終わり。
どちらも結局痛みを抱えたまま、今は傷は塞がらないままなんだろうけれど。
それでも傷口を舐めあって、ずっと傷のままにしていた今までとは違って。
雪菜は振った事で、春希は振られた事で、新しい道へと進んでいく。
今だけ傷を大きく開いてしまえば、後は少しずつ治っていく…。
そういう事がでひしひしと伝わってくるシーンだったんじゃないかな、と。

その後は非常に春希らしい? 展開でした。
間に合わない事をしったら直ぐ、別の手段で追いつく事を考える。
日本で追いつけなくても、飛んだ先ででも追いついてやるという。
そういう部分はなんていうか見てて春希らしいなぁ…って感じでした。
ニューヨークとは時差があるから、今はまだ12時半ですよ。
みたいな詭弁なのか事実なのか良く判らないけどなるほど! みたいな。
そういう部分で締められてたって言うのは良かったんじゃないかな、と…。

というわけで、麻理さんルートはそんな感じで終了。
途中かずさの母親が色々手を回してたり、かずさとニアミスしてたり。
選択肢があったにもかかわらず、潰されてて選べなかったのが気になるけど…。
もしあそこでコンサートに言ってたら、果たしてどうなってたんだろうね…。
みたいな部分もあったりして、千晶ルートに比べると薄めのシナリオでした。
まあでもロッジでの雪菜のあのすばらしい熱演が聞けるシナリオだったので。
色んな意味で心残りは無いルートなのかな、と思う次第です。

何にせよ麻理さんは可愛い人でした。
麻理さん周りのキャラクターも結構良いキャラクターが多かったと思うし。
麻理さんは仕事と、それ以外でガラっと性格が変わって可愛かった。
まーなんていうか年上キャラ(主人公から見てね)を可愛いと思う…。
ってのがあまり無いから、何となく貴重だし良かったと感じるのかな、と。

そんなわけで麻理さんルートは終了という事で。
麻理さんの話より、雪菜の感想が多くなってしまったのは仕方ないよね。
だってこのシナリオで一番印象に残ってるの、あの独白のシーンなんだもの。
一つ一つを雪菜がどんな気持ちで呟いたのかを考えるともう…。
雪菜は春希から卒業できて良かったのか、それとも悪かったのか。
正直、春希が麻理さんとその後どうこうする部分がどうとかよりも、
卒業した後の雪菜がどう生きていくのか、の方が気になると言う…。
そんなシナリオだったという事だけは書き記しておかないとダメかな、と…。

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