WHITE ALBUM2 -coda- 小木曾雪菜。

終わりました。
いやあ…集大成、って言う感じがするね、うん。
なるほど、ここまでやってこその作品だな…と言う。
それだけはもう、バレでもなんでもなく間違いない事なので。
先に書いておこう、と言う感じですかね、はい。

と言う訳でWHITE ALBUM2 -coda- 小木曾雪菜ルート…。
ま、ぶっちゃけこれをグランドエンディングと呼ばずして何をそう呼ぶのか!
って感じで…本当の意味でこれまでやって来た事の集大成。
そう呼ぶに相応しい、エンディング…シナリオだったんじゃないかな。
始まりの高校生時代、動き始めた大学時代、話の結末を迎えた社会人時代。
ほんと、ここまで時代を経て描かれたゲームってあっただろうか…。
結構ゲームをやってるけど、WHITE ALBUM2が始めてな気がするな。

そんでそのそれぞれの時代を全て丁寧に。
そしてそれぞれの時代に波乱も、安寧も、全て詰め込んであって。
それぞれの時代だけでも十分なボリュームを持ってる話なのに。
こうして、それらをきちんと一本の糸にまとめて表現してるのは凄いの一言。
勿論見る人によっては冗長と取られるかもしれない部分はあると思うけど。
少なくとも俺は高校生時代、大学時代、社会人時代と経て結末を迎える。
全てを通過してきて、読んできて良かったな…と思いますね。

ただ、もう少し音楽よりな結末になるのかなぁ…。
と思ってたのはあるかな…いや、十分音楽が話に絡んでたのはあるけどね。
それ以上にもっと、音楽活動的な部分がピックアップされていくのかなー。
と、勝手に思いこんで読んでた、って言う部分はなくはなかったかもしれない。

でもね、最後まで読んだけどこのエンディングで正解だと思う。
何ていうんだろうなぁ…あくまでも、春希と雪菜とかずさの世界。
その部分ってのは音楽を通してはいるけど、それ以上に描かれる部分。
春希の、雪菜の、かずさの…その想いの部分がブレる事なく描かれてて。
その上にふんわりと、音楽って言うものが乗ってたって感じでしたね。
で、それで良かったんだと思う、特に最後の小木曾雪菜シナリオではね。

だってだよ、これまで雪菜の担ってきた役割を考えたら…。
ぶっちゃけ、幸せになってほしいし、ならなきゃ終わらないって思うよ、本当に。
まあ…色んなシナリオを経てきたから雪菜に大しても思う所ってのはあるんだけど。
それでも、やっぱり雪菜って言うのは幸せにならないとダメなんですよ。
このゲーム…シナリオではね、その為にに雪菜ってキャラが居るんですよ。
その軸が最後までブレてないのが一番良かったんじゃないかな、と。

でね、codaのノーマルで描かれなかった事。
雪菜が拘った、その部分がきっちりと描かれてたのが一番良かったです。
勿論、それがこうなってしまった原因の一部分ではあるのかなー…。
って思うんですけど、だからこそそれが昇華されてたのは良かったと思う。
基本的にこの作品、春希にも、雪菜にも、かずさにもダメな部分と言うか…。
いや、もう判りやすいほどに判る、ダメな部分って言うのがあってね。
それが3人の仲を、3人のこれまでをずっとごちゃごちゃにしてたわけで。
でも、だからこそ解決するにも3人居ないと無理だと言う事も描かれ続けてきて。
そんで最後のこのシナリオでそれがきちんと昇華されたと言うか。

まあ、単純に言えば雪菜とかずさの意識の違いなんですよね。
かずさがかずさルートで幸せになれたのって、基本自分が幸せであれば良い。
つまりそういうエゴイズムにおける部分が解決して、そうなったわけなんですよ。
勿論、それってある意味正しいし、それ以上に生きている意味なんてあるのか?
って言われると答えに詰まるし、うーんって考えちゃう部分はあるから、
ある意味それで良かったんじゃないかと思いますけどね。

でも、雪菜にとっての幸せってのは自分だけじゃダメで。
それがかずさとの大きな意識の違いで…だからこそその意識の違い。
その部分が、この3人の仲を複雑にしてたんじゃないかと思いますけどね。
でも、言い変えれば雪菜のそれも、結局はエゴイズムに寄るものなんですよ。
だって自分以外の、伴侶でもない人にまで幸せである事を望む…強制する。
それってある意味、かずさのエゴイズムよりも酷いエゴイズムなんですよ。
だからここまで来る前のルートでは、そのエゴイズムがぶつかって。
その結果として、どうしてもどちらかが…もしくはどちらもが幸せになれない。
そう言う事だったんですよね…。

だからこそ最後のこの雪菜ルートではそれが昇華されてるんですよね。
ただ、その雪菜のエゴイズムって言うのは言いかえれば平均化する事で、
下手をすると当然だけど、誰もがちょっと幸せだけど、本当に幸せではない。
そうなる可能性…って言うのも多分に含んでるんじゃないかと思うけど…。
だからこそ他の人から見れば受け入れがたいんですよね、雪菜の主張ってのは。
だからそれがかずさの、3人で居られるわけがない!
と言う部分に集約されてるんですよ…これは酷く当たり前の事なんですけどね。

だからある意味じゃこのゲームで一番難しいキャラクター。
って言うのは、どう見てもどう考えても雪菜だったんでしょうね、これ。
だからこそある意味じゃ雪菜こそがラスボスでもあり、助けるべきお姫様でもあり。
その多面性を持つからこそ、良いキャラクターにもなり得たんじゃないかな…と。
他のキャラクターにはない難しさと言うものをずっと持ってたキャラだもんね。
それこそが雪菜であり、このシナリオの大事な部分だったんじゃないかなぁ。

後このシナリオだとかずさも随分強くなりますね。
なんていうか強くならざるを得なかった…と言う部分もあるんでしょうけど。
人間として、3人として、娘として、ピアニストとして、一人のかずさとして。
強くなった…と言う部分が見て取れるのは非常に良かったと思いますよ。
高校の頃から変わらなかった弱さが、ここに来てやっと…って言うか。
だからある意味じゃこれ、雪菜だけのシナリオではないんですよね。
で、なぜかって言えば雪菜が周りも含めて幸せである事を願ったから…。
って事なんですよね、やっぱその辺は全くブレてないと思う、うん。

それに加えて、あの文化祭を焼き直したような3人の一週間。
これはもうね…規定路線だって判ってたけど、目が潤むよね、ほんとに。
一人だけ真剣に悩む春希と、我関せずなかずさ…そして楽しければ良い雪菜。
本当に、このシーンを何のもやもやもなく見る為にこのゲームはあったのでは。
と言うぐらい、2度目のこのシーンが持つ意味は大きかったなと。
3人が揃えばどんな無理な事でも出来る。
良いよね…色んな意味で。

何より最後の「時の魔法」は良かった。
でもね、決して時間だけがこの3人の複雑な関係をどうにかしたわけじゃないと思うんだよ。
雪菜がそう願ったから、かずさが世界を受け入れたから…春希が二人を近づけたから。
多分春希だってそれを判ってると思うけど、だからこそのタイトルと言うか。
それに加えて、時間が少しずつだけど皆を強くしたからって感じですかね。
シンプルで、それで居て聞いててすぅっと気持ちをさらって行く様な。
本当にこのWHITE ALBUM2というゲームを締めくくるに相応しい。
そんな曲だったな、と言うのが本当の俺の感想です。

いや! 非常に良かったですよ!
なんだろうなー、ICからCCを待って、長いシナリオをやってきて。
そして今最後のグランドエンディングを迎えて…本当に良かったな、と。
なんていうかそれしか言えないよねぇ…それ以外言う事もないと言うか。

だって最後の結婚式の絵良すぎじゃない?
パステルと言うかああいうタッチで描かれてるだけでもやばいのに。
春希がいて、ウェディングドレスの雪菜が居て、オルガンを弾くかずさがいて…。
願っても叶わないほどの幸せがあそこに詰まってる様にしか見えなくて。
色んな意味で、良かったね、って思えるのが凄く素敵な部分でした。

というわけで、このシナリオは良かったです。
まあ、ここまでやってきてこのシナリオだけやらないとかないだろうけど。
このシナリオの為に、他のシナリオがあるのではという部分もあるので…。
是非、このシナリオまでささーっと終わらせて欲しいものですね!
ここ見てる以上、大多数の人がやった後ではあると思いますが。

さて、そんなわけでこれで全てが終わったので。
後はWHITE ALBUM2と言うゲーム全体としての感想を書いて終わりにします。
この記事はあくまでも、codaの雪菜シナリオの感想と言う事で…。
本当に良かったよね、と言う事だけを書いて締めくくりたいな、と。

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