ユキヒョウ~白銀の闘牌~。

ユキヒョウ~白銀の闘牌~ 漫画:あしか望 原作:伊藤誠

ユキヒョウ 白銀の闘牌 (近代麻雀コミックス)

兎~野生の闘牌~から、今回はユキヒョウ(愛)のスピンオフ。
シャモアもスピンオフされてたけど、元々キャラ設定が強い原作があるからね。
表紙はユキヒョ…ウ…? 誰だよこれ! どんだけ可愛い設定なんだよ!!
と、突っ込まずにはいられないけど、まあ愛ちゃん元々可愛くはあるからね。
その愛ちゃんの若い頃(いや原作中も若いけどな)の姿は完璧な萌えキャラだった。
この路線で行けば原作中で薄いとか言われなくても…いやそれは言うのはよそう。

と言う訳でスピンオフだけど、今回は原作者の原作付き。
シャモアが好き勝手やった結果、変態モードだけが強調されたからだろうか…。
そのせいか、至極しっかりとしたバックボーンがこの漫画だとあった気がする。
まーシャモアの方は先の話で、このユキヒョウの方は過去の話と。
意外と住み分けがきちんと出来てるから、それで良いのかなと言う気もするけど。

まーシナリオ云々はともかく、とかく愛が可愛いという方向性。
と言うか園長とこんな過去があるとかある意味萌える以外にないよなー。
兄ちゃんって呼んでたとか…園長も中々やるもんだぜ…本人はどうでもよさげだけど。
何ていうか原作の愛からは全く想像出来ない所が良い様な悪い様なそんな…。

ああ、後特に書くとすればシナリオがかなりしっかりしてる所。
原作者がきちんと原作として提供してるから当たり前なのかもしれないけど。
園長、愛ちゃん(と馬券)の過去としてはかなりしっくり来る出来だったと思う。
特に愛ちゃんがZOOに入るまでの経緯って言うのが描かれてる作品なんだけど、
この頃から負けず嫌いと言うか、強気と言うか…園長にすら殴りかかる芯の強さ。
そういうのがきちんと描かれてたって言うのが一番のポイントだと思うなー。

それと麻雀の内容も山城っぽくて面白い。
役が一つ一つ消えていく中、どれだけ上がりを競えるかって言うのが面白いよね。
まあ、ありがちなルールではあるのかもしれないけど、そこに絡むのがユキヒョウ。
ZOOの中でも手役を好み、牌数や相手の手中を読み、戦っていくタイプの雀師。
そういうキャラクターが四苦八苦しながら、相手を上回るって言う所が良い。
対九条との最後のツモは見てて結構しびれるものがある。

後山城側の九條もキャラ結構良いんだよなー。
新庄さんをイメージさせると言うか…原作に出ててもおかしくないレベル。
ゴンやサブローも少し出てくるし、こういう風な出演って言うのはやっぱ良いね。
まあ原作に逆スピンオフされる事はない(九條さんはね)とは思うんだけど。
ユキヒョウって言うマンガの中でこれだけ良いキャラが出て来たのは良かった。

それとこの漫画意外と園長がメインっすねwww
愛ちゃんがメインなんだけど、園長も同じぐらい出張ってると言うか…。
基本愛ちゃんが園長の麻雀に魅かれて、ZOOに入りたいって漫画だからね。
だから園長、風間巌の麻雀って言うのが結構描写されてるのが悪くない。
なんと言っても原作同様、園長が格好良いって言うのが一番良かったと思う。
あ、一応馬券も出てくるんだけど、そこまで焦点当たらないので残念。

とにもかくにも、これがZOOの原点から二歩進んだ部分。
園長とチャップマンで立ち上げて、シャモアが加入した次のメンバーの話。
絵柄を除けばかなりしっかりとしたストーリーにはなってるのでお勧めです。
兎を読んでる人なら、これも読むのが理解が深まって良いかなーとは。
ただし絵柄のギャップを感じる部分がなくはないので、そこは勘弁と言う事で。

ま、全体的に面白かったので満足です。
とかく愛ちゃんが可愛すぎるぐらい可愛く描かれてるので…。
そっち系が大丈夫なら是非…と言うか萌え絵っぽいけどしっかりしてるよね。
園長含めて男キャラもかっこよかったり渋く描かれてたからね。
ま、2巻が作られるとは思えないのがちょっと残念だけど。
このぐらいクオリティ高いスピンオフならいつでもウェルカムだな!

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