HUNTER×HUNTER 緋色の幻影。

HUNTER×HUNTER 緋色の幻影 著:冨樫義博 著:田中創

劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影 (JUMP j BOOKS)

劇場版HUNTER×HUNTERのノベライズ。
さくっと読み始めたらさくっと終わったと言うかなんと言うか。
表紙はクラピカの眼と、クラピカの象徴である鎖ってイメージかー。
更に瞳の中に蜘蛛が映ってるってのも印象的な感じ。

と言う訳でさくっと読んだ。
読んだ感想としては、こんなもんかな…と言う感じだったかな。
どちらかと言えば映像で見た方がやっぱ良いのかもしれないね。
元々劇場版映画としてプロットとか創られてるわけだと思うし。
それをノベルにすると、やっぱりどうしても足りない部分が出てきそうだしね。
ただ、劇場版自体を見てないで読んでるので、それほど不足に感じた…。
ってほどの所はなかったかなと…。

ただ、上でも書いたけど全体的にこんなもんか、と言う感想は拭えないね。
全然面白くなかったわけじゃないけど、凄く面白かったわけでもなくて…。
最初読んだ時なんかは、時間軸がどこなのかも良く判らなかったんだよな。
漫画の時間軸と頭の中で勝手に照らし合わせてるからかもしれないけどね。
この話的には蟻の前だったっけか…まあ、あんまり深く考えない方が良いか。

なので、全体的に冨樫テイストな作品ではあるけど、
やっぱなんか違うなー、と言う印象が拭えない感じだったかなー。
元々、旅団の4番をヒソカが倒して、それで入れ替わったとか。
そういう設定自体は前々からあったから、全くズレてるわけじゃないんだけど。
何ていうんだろうなぁ…なんか読んでて熱中出来ない部分が結構あったような。
大きいのは漫画のその後(蟻編)とかを知ってるからなのかもしれないけど。

後、泣き落としエンドって感じだった。
オモカゲとレツの関係…それに対するクラピカ、ゴン…それから旅団と。
なんとかかんとか、上手い事本編のクラピカや旅団に影響がない方向性と言うか。
そういう感じで描かれてて、だからこそそういう無難な泣き落としエンドになった。
って感じかもしれないなーって言うのは読んでて最後に思った事だったかな。
旅団が絡んでるのにこんな終わり方で良いのかなーって言うか。
クラピカが絡んでなければ、それで良いのかもしれないんだけどね。

まあでも、その辺は上手い事設定も使ってた感じかな。
まず、オモカゲの念能力で生み出したダミーとゴンやクラピカと戦わせて、
そのダミーですら強い…と言うイメージを植えつけてる事が一つ。
それからクロロの除念の為に、旅団がクラピカを殺してしまえない事と。
その辺を使って、最後衝突しない様にしてたって感じだったかな。
だからまあ、終わり方としてもやっぱ無難と言うか…無難なだけと言うか。

後出てくる旅団の扱いもなー。
何ていうんだろう、漫画で出て来た事しかやれないイメージが強かった。
独創性が全く感じられないと言うか、あえてそうしてるんだとは思うんだけど。
だから何ていうか読んでて想像に乏しい感じで、
旅団が折角出てきてるのにこれで終わりか、と言うイメージ。
ダミーしか出て来てないんならまあ、と思う部分はあるんだけどなぁ。
一応本物がそこそこ出番あったけだし、色々見たかった気もすると言うか。
念能力とかも漫画で使ったのをちょちょっと流用してる感じでしかなかったし。
もっとこう、熱い念能力での戦いが見たかったって言うのはありました。

と言う訳で可もなく不可もなく。
もっとクラピカとパイロの話(漫画の読み切り部分の続きね)になるのかなー。
と思ってたけど、どちらかと言うとオモカゲとレツが大部分を占めてたし。
でもまあ、パイロが偽者である以上仕方がないのかもしれない。
クラピカもそれ自体は判ってて相手するしかなかったわけだし…。
逆に言えば偽者でも、本来ならもう言葉を交わす事が出来ない相手。
パイロともう一度会話をする事が出来たってのは僥倖なのかもしれないけど。

まー…とりあえず読み終わったんでそんな感じだったんですが。
本当に楽しむんなら、やっぱ映像としてきちんと見に行った方が良いのかもね。
まあ、HUNTERのアニメって1期も2期も見てないからなー。
劇場版だけ見に行くって言うのもなーって感じだし…。
とりあえずはこのノベル版でもきちんとこの話の軸は判るので。
漫画版の続きとして、気になる人は読むのが良いんじゃないですかね!

一つ気になったのは、微妙な単語がひらがなだった事かな…。
そのせいで安っぽいと言うか幼稚に見える部分があった気がするなー。
まあ、ジャンプのノベライズだし、ターゲット年齢層が下なんだろうけど。
その癖その単語はきちんと漢字使うのか…みたいな違和感が結構…。
いや、そんなに気にするべき事でもないのかもしれませんが。
その辺も含めてそこまで期待して読む作品ではないと思うんですが、
漫画の読み切りのその後を補完する為には必要っちゃ必要なので。
とりあえず、気になるし、ぐらいで読むのが良いんじゃないかとって結論。

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