Angel Beats! -1st beat- ユイ。

三人目、ユイルートクリア。
とりあえずこれでパッケージに載っていた三人のルートは終了。
これで終わりかな、と思ったら再度タイトルに戻った時に、
OPERATION STARTの下にNEXT BEATと言う選択肢が出て来てました。
出る条件は三人のルートをクリアする事ですかね?

と言うわけで三人の内最後に回しましたが、ユイを卒業させました。
まあ…アニメを見てた人なら、アニメとほぼ同じ卒業の仕方と言えば、
それでユイルートがどういう在り方だったかは判って貰えると思います。
確かにアニメで既に展開と言うか、こう卒業すると言う筋は決まっているので。
あまりそこから外れたストーリーにしても、それはちょっと違うかなぁ。
個人的にはそう思うので、これで良かったんじゃないかな、と思ってます。

特にユイの場合は生前寝た切りと言う状況が大きく記憶に残っていて。
自分を介護してくれた母親に対する申し訳なさもあれば、
TVぐらいしか楽しむ事が出来ずに居たと言う事への思いも強くて。
だからガルデモの岩沢に憧れてギターを弾いて練習したり、
その岩沢が消えた事でガルデモの二代目ボーカルとなったり。
生前出来なかった事をそれこそ一生懸命やっていく姿を見る事が出来ます。
他のルートよりもその部分がギャグよりで描かれてるのも特徴で、
全体的に谷底に沈むような感覚が無いのはひとつの救いかなと思えますね。

特にこの世界で成し遂げたい事。
それが幾つもある、と言うのは生前何もする事が出来なかったユイらしいと言うか。
見たものを、そのまま楽しそうだと受け取ってしまう純粋さとそこへの憧れ。
そう言ったものが綯い交ぜになってて、だからこそギャグなのに必死に見えて。
だから傍で見ていた音無…それからこのルートでは日向が重要になってくるわけですね。
特に日向は生前、義理の両親との家庭環境で人としての感情を作る事が出来なくて。
それを悔いているからこそ、そんなユイの直向さに惹かれて行ったんだと思いますが。

なのでこのユイルートですが、間接的に日向ルートでもあると思います。
日向の生前、日向が悔いていた事、日向がなぜ音無に最初から友好的だったのか。
そう言ったものが判る様になってるので、日向を知る上でも重要なルートと言うか。
このルートでは卒業するのはユイだけですが、日向が音無のやろうとしている事を知る。
それを知ってなお、最後まで付き合うと言う意思表示を見せるのが重要なのかなと。
戦線創設の時期から、ゆりや他のメンバーと共に長い間暮らしてきた日向だからこそ、
そして生前そうして愛情を知らなかった日向がメンバーと暮らす事でそれを知ったからこそ、
これから音無がやろうとしてる事を理解出来た、と言う事なんだと思います。

まあ、本当に日向は面倒見の良い兄貴、と言うタイプなのが良いですよね。
音無も面倒見は良いんですが、この二人はそれぞれ少し違ってて。
音無はそれこそ自分を犠牲にしても相手の事を思ってしまうタイプですが、
日向はそこまで踏み込みはしないものの、しっかりと見守ってやると言うか。
そう言う風にタイプの違う二人だからこそ、これからやれる事があるのかな、と。

…さて、まあユイの最後のシーンについては賛否両論があるのは知ってます。
アニメの時に散々問題(?)になった、日向の「結婚してやんよ!」ですね。
うーん、これについては個人的には正直これで良いんじゃないかと思ってます。
まず、そもそもユイが”結婚”と言うものを自分は絶対に出来ないと思い込んでる事。
それは上記した通り、自分の生前、何もできない体だったからそう思っていて、
そこにはどうしてもまず自分を卑下する、そう言う感情があるわけですよね。
で、そんなユイに対して、さてどうやって結婚をしようと持ちかけるのか。
何ていうのかなぁ、ここの「やんよ」はユイを下に見ているからのセリフではなくて、
これが日向の精一杯の申し込みの言葉と捉える方が良いと思うんですよね。
そもそも日向はこの世界では長いとは言え、元々高校生なわけですよね。
そんな人間が、果たして自分を卑下して結婚なんか出来るわけがないと思ってる。
そんな子に対してぶっきらぼうに言い放つ以外の気の効いたセリフがあるのかな、と。
そりゃあ、結婚を申し込むんだからもっと真摯な言葉で…と言うのは判ります。
でもこれ、そう言う下準備があった上での言葉じゃないんですよね。
その瞬間、そのタイミングで日向の心の奥から出て来たモノと言うか。
そんな時に回りくどくプロポーズが出来るのか、と言う事なんじゃないのかな、と。
勢いと、日向自身の強い思いと、それを叫ぶようにして出て来た言葉と言うか。
後、ここで例えば「結婚して下さい」と言うのも変な言い回しなんですよね。
文章にするのが難しいので何とも言えないんですが、頼むとかではなく強引に奪い去る。
ユイが自分をどう思っていようと関係ない、体が動かなくても最後まで面倒みてやる。
そう言う強い感情がないと、ユイはユイで振り向けないと思うんですよね、これ。
だからどうしてもそう言うぶっきらぼうなセリフになるんじゃないかな、と言うか。
まあ、あくまでも俺の解釈ですし、俺の言葉足らずで伝わらないかもしれませんが。

まあ難しいです。
確かにムードみたいなものは全くないプロポーズですしね。
そう言ったものがありき、だと思ってるとなんで上から目線なんだよ?
ってなっちゃうのはあると思いますし…でもこの場合ユイは自分を不良債権だと思ってて、
それを貰ってくれる人なんか居ない、と思ってる事がひとつのポイントだと思います。
まあ、それを指して体が動かない人への差別だ、みたいに言われてしまうと、
それ以上何も言えないかなぁ…とは思いますが、ここのテーマはそうではないですし。
日向はこの世界でずっと寝た切りだったユイと出合ったわけではありませんからね。
ずっと寝た切りだった所に出合ったのであれば、違う言い回しもあったと思います。

なのでまあ、個人的にはこれ、上から目線と捉えるのはどうなのかなぁ、と。
アニメではゲームよりも描写が端折られてたりする部分もあったと思いますし、
その結果として上から目線で何言ってるんだ、と思う人も居たんだと思いますが。
もう少しゲームで日向の感情の動きなんかを知ると違って見えるかもしれませんね。
とは言え受け取り方はひとつである必要は無いので、俺の考えが確実に正しいのか…。
と言うとそうではないと思うので、あくまでも俺の単なる感想だと思っておいて下さい。
後、三重県では「やんよ」を普通に使うのと、だーまえは三重県出身なので…。
もしかしたらその辺は、他県の人には判り難い感覚の言葉なのかもしれません。
勿論シリアスなタイミングで使う言葉ではない事は間違いありませんけどね。
ただ、上記したように勢いとか、そう言うのを篭める時に使ったりはします。

と言うわけで、基本アニメのストーリーをなぞる展開でした。
ただ、アニメよりもしっかりと掛け合いなんかが描かれてるのはやっぱゲームだな、と。
後ユイを演じる喜多村さんがユイと言うキャラクターを引き上げてると思います。
ユイのバカっぽい(と言ってはなんですけど)部分や小悪魔っぽい部分。
加えてシリアスな時の弱さ、それから強さを声でしっかりと表現してて。
その辺りはユイを更に魅力的なキャラクターにしてるのかなと思います、はい。
後エンディングの一番の宝物(Yui ver)は凄く良かったです。

さてまあ、とりあえずの所これで1stの内容はほぼ終わりなのかな。
NEXT BEATがどういう部分を描くのかは、これからプレイしてみようと思いますが。
最後までやりましたが、この世界が含んでいる謎は未だ判らないままでした。
かなでとの関係も特に進展しているわけではないので、全てこれからですかね。
何にせよまずはNEXT BEATをプレイしてみたいと思います。

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