翼は碧空を翔けて 1。

翼は碧空を翔けて(1) 三浦真奈美

翼は碧空を翔けて〈1〉 (C・NOVELSファンタジア)

今日読み終わったので感想でも。
三浦真奈美さんの、翼は碧空を翔けて…随分前に買った本なんだけどね。
ずっと読んでなかったんで、折角だからと読み始めたらすぐ終わってしまった。
んー、ジャンルとしてはファンタジーでオペラな感じといえば良いのかな。
こういう雰囲気自体は好きなので、普通に面白かったです。

正直な所、若干男キャラが耽美系っぽい雰囲気もあったんで、
そっち系の(いわゆるBLっぽい)作品かと思ってたんですけども。
とりあえずこの1巻目にはそれらしいシーンは無かったという事で。
いや、そういうシーンがあるから絶対にダメだわー! とか。
そういう事ではないんですけどね…まあ読み手が男なので。
女性の読み手が、レズものを快く思わない人が多い…。
ってのと似たような事で、やっぱちょっと…って感じなのでね!

まあでも、読み終わってみて、そういうシーン自体は無かったので。
単純に男キャラが格好良い…って作品と認識して良さそうでした!
って言うかストーリー自体は普通に面白かったので…。
物語の骨子的には、割とありがちな設定ではあると思いますけどね。
こういったファンタジックでお姫様な物語といえば、って感じですかね。

まあでも、まだ1巻じゃラブロマンスっぽい雰囲気はなかったです。
ランディは嫌いなキャラじゃないんですが、どうも従者っぽいし。
フランツはまあ、物分りの良い兄…って部分がやっぱり大きいし。
強いてラブロマンスを求めるならやっぱりセシルになるんですけど。
1巻だと、まだアンジェラとセシルの仲、ってのはそれほどでもなくて。
ただ、こっから少しずつ物語りは動くのかなーって感じがする、みたいな。
そういう意味じゃ1巻はお膳立ての部分、と割り切ってもいいぐらいですね。
純粋に今の所、ラブロマンスに繋がりそうな雰囲気といえばセシル。
一応次点ランディ…って感じだったんじゃないかなー、と。

ストーリー的にも実際2巻からまともに動くんじゃないかなー。
国を離れて、自分がどういった影響を周囲に与えるのか。
そしてそれがどれだけ大きい物なのかをセシルに諭されて。
まあ、ありていに言えば少し大人になったアンジェラがどうするのか。
そういうのも、結局の所次の巻で披露されるんじゃないかな、と。
なんだかんだいってそんなにアンジェラは頭悪くないと思うしね。
セシルの最後の礼の意味はきちんと受け取ってたみたいなので。

ま、アンジェラは可愛かったんじゃないかな。
というかキャラ総数が少ないから印象深いってのもあるけど。
でもこの物語だと、変にキャラ総数増やす必要もなさそうだし、
そんなことするぐらいならアンジェラを書き込んだほうが良いですよね。
おてんばだけど、世界を見てわくわくしてる様なアンジェラを描く。
って言う方が、読み手としても魅力を感じられる部分だと思う。
ただ、2巻以降は彼女もそんなに無邪気ではいられない。
そういう展開になりそうな雰囲気はひしひしとしてましたけどね。
個人的には、そういう雰囲気だとしても頑張るアンジェラをみたい。
って感じなんですけども…まあ、どうなるんでしょうね!

後ランディはなんだかんだで良い子過ぎるんだよな!
別にアンジェラに振り回されたとか、そういう事じゃなくて。
それを指して子供っぽい、というならまあその通りなんですけども。
アンジェラにとってはランディがいた事ってのは大きいんじゃないかな。
勿論セシルは今後、アンジェラにとって色んな意味で大きくなる…。
そういうストーリーになるんじゃないかなーとは思いますが。

あ、ちなみに実は表紙買いだったんですけどね、この作品。
表紙のアンジェラが可愛かったから買った! みたいな…。
でもそういう作品がきちんと面白いとやっぱ良いですよね。
と言う訳で、ぼちぼち2巻にも手をつけようかと思います。

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