うたわれるもの 偽りの仮面 その5。

うたわれるもの 偽りの仮面

終了しました。
過去に類を見ない速度でゲームが終わった気がしますが…。
自由行動がないタイプのゲームだと仕方ない部分もあるんですかね。
RPGって言うと3~4割はレベル上げとか、アイテム集めとか。
そう言う部分で構成されてる、と言う感じはしないでもないですし。

ただ、まあ圧倒的に短かったです。
その辺はまたちゃんとした全体の感想を書く時に細かく色々書くとして…。
とにかく一本のゲームを通してプレイしての感想はまず短い。
1プレイ2~3時間ちょっとで進めてたので12~14時間ぐらいでしたね。
それをフルプライス…と考えるとちょっとボリューム不足かなと思います。
まあ、ボリューム不足の圧倒的要因はSLG部分の問題ではないでしょうけど。

と言うわけで物語としては大きく動きはじめた所からです。
ヤマトのミカド、ハクの兄が崩御した…と言う知らせを受けて帰還する所からですが、
その上その後継であるアンジュも毒殺(未遂でしたが)される…と言う。
展開と言うかシチュエーション的には良くある国の内変的な感じですね。
その嫌疑がオシュトルにかけられて…と言うのがポイントになるんですが、
内外含めてあんなに簡単にオシュトル疑うって言うのもちょっとなー…と。
その前のミカドへの進言で周りの印象が悪くなってたと言うのはあるとは言え、
ミカドへの忠誠心、ミカドからの寵愛(仮面の下賜含め)、アンジュとの仲。
どれを取ってもオシュトルの側に毒殺するメリットがないんですよね…。
え、だってもし腹黒だったとしてそのタイミングでミカドとアンジュを毒殺する。
その理由がオシュトルにないんですよ…ほっときゃそのまま繰り上がるんだし。

なので見る人が見たら明らかに陥れる為と言う事が判るし、
それが出来る人間がもうこの時点で限りなく少ないって言う感じで。
何ていうか宮廷の跳梁跋扈を描くにしても少しチープな感はありますよね。
と言うか折角の八柱将のキャラでそれを出来る奴が数名しか思い浮かばなくて。
ああーあいつなんだろうな…みたいな感じになっちゃうのが。
とは言ってもまあ全然関係ないミスリード的な展開かもしれませんが、
その辺は正直描かれないまま終わってるので推測する事ぐらいしか出来ませんね。
ただ、今の所ウォシス、ライコウぐらいしかその理由がなくて。
もしかしたら他に全然違う黒幕が居るのかもしれませんが、
現状でそれを断定するような他の要素ってのは一切無いのでなんともはや。
と言うかトキフサ(八柱将の一人)とか最後の方どこ行ったねん。
ムネチカ、ソヤンケクル、オーゼンが絡んで来てないのは判るけど。

まーちょっとあれあれーってのはヴライですかね…。
元々オシュトルに対して敵愾心しかなかったとは言え、
流石にそこまでバカに描いちゃうのはなんだかなーと言う気が。
武勇で取り立てられてるとは言っても、何もかも鵜呑みにするとか。
お前脳みそ入ってんのか? ぐらいの雰囲気しかないって言うのが。
まあ、ヴライにとってはオシュトルが犯人だろうがどうでも良かった。
アンジュと言うミカドには(自分の印象では)成り得ないものを担ぐ。
と言う事自体が既にNOだっただけ、と言うのはあると思いますけど。
せめてもう少しアホじゃない感じでそれを描いて欲しかったのはあるかな…。
あれじゃただの脳筋バカだし、かと言ってトップに立てる器でもないし。
なんか八柱将と言う株を下げるだけのマシーンの一人になってた感も。
デコポンポとかもう最初からそのイメージじゃないんでアレはいいんですが。
まー裏から操作されてた、と言う印象付けのためのキャラになっちゃってたかな。

後終盤のオシュトルとヴライのシーン。
まあ、なんとなく展開読める感じだったのであれでしたが、
その結果が「偽りの仮面」と言うタイトルにかかってたのはまあ中々。
なるほど、だから途中オシュトルの屋敷でオシュトルに変装したハク。
それをネコネが一切気付かないぐらい似てるって言うフラグがあったのね。
ただまあ…ちょっと強引な気も…いやまあその辺に茶々を入れても良くないか。
あ、後あのシーンでネコネがちょっと株を下げちゃってるのはあるんですが、
良く考えると愛する兄を、と言うシーンでかつネコネって子供ですからね。
自制がきかなかったとしても仕方ない、と言えば仕方ないと思います。
ただ、その結果としてはこうなってしまった…と言うか。
ネコネだけではなく、ハクにクオン、それに皆それぞれ。
全員にそれだけの影を落とさせる事になってしまったわけですが。

と言うわけで、まあ全体の感想はまた後で書くといいましたが、
かいつまんでおくとこれ、どう見ても第一章とかプロローグとかそんな感じでした。
どう考えてもヤマトの政変、群雄割拠の展開が描かれるのはこれからで。
当然ですがそうなると隣国も黙っては居ない(まだ途中攻めてきた奴も生きてる)し、
加えて海を隔てたトゥスクルとのあれこれも一切片付いてないわけですしね。
なので一つの作品としての進み具合としては本当にプロローグが終わったよね。
ぐらいの長さで、まあそれが結局一本のゲームとしてのボリュームに?を与えてる。
と言う部分はあるのかなと…ただまあ凄く壮大な物語を頭に描いてるなら、
一旦物語を切るのであればここしかないのかな、とも思いますけど…。

うーん…まあそう言う意味ではまだ先が期待出来ますし、
キャラクターは前も言いましたが割と好きです…クオンとかハク含めて。
ただなー、何ていうか言い難いんですが一本の作品としてこれで終わる。
ってのはどうなんだろうなぁ…と言う感覚は拭えませんでしたね!

後それが結局SLGパートにも影響与えちゃってるので。
もうちょっとその辺考えて開発して頂けると…と言うのはありましたね!
まーちょっと全体的に惜しい作品かなと思いますが…。
何ていうかストーリーとして評価するにはこれでは何も評価出来ず、
SLGとして評価するにしてはあまりにストーリーにものが寄ってて。
結果的に短い、先をみれない不満、待たされるストレス、って言う評価に繋がる。
そんなところかなーと思います…ってか次回作いつですかね?
2年も待たせるとかちょっとないと思うんですけど流石に。
まあ10年待ってからの続編なので何とも言えないんですけど。

カテゴリー: ゲーム系 タグ: , , , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.