花咲けるエリアルフォース。

花咲けるエリアルフォース 杉井光

花咲けるエリアルフォース (ガガガ文庫)

ガガガ文庫より、杉井光さんの花咲けるエリアルフォース。
ぶっちゃけ作者買い、って面が非常に大きいです。
神様のメモ帳シリーズもピアノソナタシリーズも好きだから。
そういう意味じゃまあ、買わない読まない選択肢がないかなぁ…。
って言う感じですよね、みたいな。

とりあえず内容的には王道のボーイミーツガールかなぁ。
色々それに付随する設定ってのはあったけど、根幹はそれ。
佑樹が桜子と出会う、心を通わせるってのが一番メインかな。
その中で佑樹が悩んだり、葛藤したり、桜子を好きになったり。
展開としてはやっぱり、王道と言うしかない、そんな感じ。

ただ、とりあえず読み終わって思った事が一つ…。
というか俺世代(以外もだと思うけど)なら全員思うと思うけど、
佑樹の性格や葛藤…悩んでる事がまんまエヴァなんだよねw
勿論高校生…中学生、つまり子供の悩みとしては当たり前だから、
それを指してエヴァンゲリオン! って言うのは違うんですけど。
でもあの世代としてはやっぱり、こういうキャラはシンジに見えるね…。

特にうじうじしてる所、なのに自分だけが操れる力を持っちゃう所。
国を守る、なんて崇高な理念なんかどうやったって持ち様がない。
むしろどうでも良い、でも一緒に戦ううちに桜子や先輩は助けたい。
だから仕方ないけど戦う…こういった所が非常にエヴァに近いと思う。
勿論こういった理由、なんてのはエヴァの独占ではないんだけど。
やっぱり縮図が似てるってのはあったかなー、って言う感じ。

まあ、そういう所を沸きに置いて見れば面白かったと思うけどね。
桜子が、誰にも理解できない使命を背負いながら戦っている所とか、
それを助ける事が出来るのは自分(もしくは仲間)だけだとか。
そういう所にやっぱり、いわゆるセカイ系を感じるしね。
設定にしても判りにくい所はあっても、面白いんじゃないかな。
まあ、なんでソメイヨシノ? って言う疑問は残っちゃうけど。
ああ、後樹が、ってのを考えると天地無用も思い出すなw

とりあえず桜子と神楽は可愛いんで、それ目的でも良いかな。
色々評価見てると天皇がーとか書かれてたりするんだけどw
別に天皇って言う存在を敬ってない世界観ではないし良いんじゃない?
あからさまに天皇って存在を侮蔑してるような文章ならともかく。
そういう所に難癖つけて評価してもなー、って言う感じではあるよね。

とりあえず桜子、神楽、先輩、佑樹。
桜の樹は9本あるらしいから、新キャラは最低後5人出るのかなー。
勿論中には永久欠番的扱いなものもあったりするかもしれないけど。
最低限きちんと続いていきそうな雰囲気、設定ではあったよね。
ただまあ、先輩は1巻中でもうほぼ永久欠番決定なわけだし…。
出来れば、どうにかしてまた元通りに戻ってきて欲しかったけど。
そういうキャラクターが今後増える可能性もないとは言えないかぁ。

あ、後この人の作品って主人公とヒロインの立場というかなんだろう。
このキャラとこのキャラがメインです! ってのが最初から描かれてるね。
作風かもしれないけど、この作者の作品はあんまハーレム系にならなくて。
そこが良い所なんじゃないかなーと思う、他の作品でも同じだと思うけど。
少々の恋愛シチュエーション? ってのは描かれてる事はあるけど、
でも最初から明確に主人公とヒロインは決まってる、って言う様な感じ。
で、最終的にそこに落ち着く、って言うそんな感じかなー。

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