コードギアス 亡国のアキト 最終章 愛シキモノタチヘ。

毎度の伏見ミリオン座で見てきました。
帰りに伏見から名古屋まで歩いたら足痛い…田舎の民の脚力はボロボロ…。
一応2週目にさしかかる土曜日でしたが、そこそこ一杯の入りでしたね。
40分ぐらい前にチケット買って前に60人ぐらい居た感じで。
見た限り後にもしっかり人が居たので空き席はあんまりなかったです。

と言うわけでコードギアス亡国のアキトの最終章。
愛シキモノタチヘを見て来ました…上映時間は60分だったかな?
アニメ映画(最近の分割モノ)は60分が多いので尺は短く感じますね。
分割モノが多いからそうなってる、と言う気がしますけど。

で、全体的に言って「こんなもんかー」感のある最終章でした。
いや、面白くないとかではなかったんですけど…なんていえば良いのかなぁ。
こう言う決着のつけ方か、みたいな感じだったと言えば良いのかなー。
それが悪いとか言うつもりは全くないんですが初期の詰め込んだ設定に対して、
なんかちょっと今一な感じの終わり方だったような気がしないでもないです。

あ、相変わらず戦闘シーンは良かったです。
ナイトメアの動きとか、後カメラワークも迫力があって見ごたえはグッド。
ただしカメラワークに関しては3章(4章だったかな)の時のアシュレイ戦と同じく、
かなりぐりぐり回る感じなので流して見ないとちょっと酔うかもしれませんね。
結構な頻度で回り込みを多様してるので地形把握が遅れがちになると言うか。
悪く言えばちょっと戦闘シーンを見てると疲れる感じはあったかなと。
その辺はこの章以外にも似たような感じで構成されてるので今更ですけどね。

さて、まあ決着のつけ方はこんなもんなのかなーと言う感じはしましたが…。
これ、結局シンがギアスの力を得たが為に一人で暴走してしまった。
その結果自分の周りだけではなく、世界そのものを滅ぼしにかかってしまって、
その対象がまずはEU…のレイラたちのユーロピア共和国連合だった。
ただしその理由として、レイラたちの持ってる技術の一つである、
長距離弾道ミサイル(あのワイバーン隊送り込むやつね)を確保することで、
それを使って同時にブリタニア本国に爆弾ぶっ放す予定だったっぽいですね。
まー要するにギアスが既に暴走してて、呪いに取り付かれてた感じかなと…。
とは言っても元々シン自体、破滅願望や破壊衝動があったっぽいですが。
その辺は子供のころの父親と母親とを見てきた結果なんでしょうけど。
それで壊される世界はたまったもんじゃないですよねこれ。

なので随分と独りよがりなキャラクターだなぁとは感じました。
まあ、世界をぶっ壊す、みたいな部分に関してはルルーシュも同じですし、
ルルーシュがナナリーの為にブリタニアを壊して世界を作り変えようとしたように、
シン自体も心の奥底ではアキト(弟)に対する思いがあったのは確かでした。
ルルーシュと違う所は、ルルーシュはナナリーの為に新しい世界を作ろうとしましたが、
シンの場合はアキトが辛くないように自分及び世界全てを破壊してなくしてしまおう。
と言う…まあ書いててあれですがもうどうしようもないレベルの愛し方だったのかなと。
要は自分も他人も世界もなくなっちゃえば苦しむことは何もないじゃん!
みたいな…単純な話行動の根底にはそれがあったのかなと。

その辺はまあ、ルルーシュとはまた違う過去を経てきてはいるんですが、
きっかけとなったのも両親だし、弟(妹)に対する愛情が行動のきっかけなわけだし。
一番の根っこの所では凄く似てて、対比になってるキャラなのかもしれませんね。
結局世界を壊す、と言う事を選択した事に関しては2人とも同じですし。
結果的にギアスの力を得たから行動が早まった、その上暴走した…。
と言う所も同じなのかなーと見てて思いました。
どちらも結局歪んだ愛を発揮してたのは間違いないですしね。

ただまあ、シン自体はそう言う風に世界を壊してなくしてしまえばなんも感も楽になるじゃん!
って考えで行動してるんですが、結局他人の考えを全く理解してないと言うか。
アキトがどう考えて今を戦っているのか、を知ろうとはしないんですよね。
その辺は愛し方を知らないとか、不器用すぎるとか色々あるのかもしれませんが。
純粋に歪みに歪んだ結果なので、止められる人が居なかったのが悲劇だったのかなと。
止まる気もなかったと言うのもあるとは思いますが。
逆にアキトは章を経ていくごとに色んなものを手にしてて。
失っていくシンと、一つ一つ得ていくアキトと言う対比もあったのかなと思います。
守りたい仲間、愛しい人…多分作品通してアキト視点で描きたかったことはソレかな。

でも結局最後にシンを止めたのはそんな他ならぬ愛で。
皮肉なものですが、捨てたはずの愛を最後の最後に見せられる事で止まった。
と言うかまあ、確かに止められるのはシンの事を本当に愛しているであろうジャン。
その人だけだったと言うのはその通りだよなぁ、って感じでしたけど。
既に自分の命を投げ出してでもシンを止められるのはジャンだけでしたしね…。
結果としてシンその場でその理由を理解してましたが、そう考えると根底は優しい人で。
色んな要素(両親や周りの環境、加えてギアス)のせいで糸が切れちゃってた。
と言う感じの、可哀想なキャラクターではあるんだろうなと思えましたけど。

ああー、ただ途中の意識の中で対話する、みたいなの。
あれはうーん…演出としては仕方がない部分(刀交えてる最中の会話)もある。
と言うのも判るんですが、なんかちょっとチープな感じはしますよね。
演出としてあんまり多様して欲しくない類と言うか。

後ギアスそのものに関しては判ったような判らないような。
要するに神々の実験、みたいなもんだったんですかね、ギアスを与えることが。
例えば人間が他の少し知性のある生命体に、道具を与えてどうなるか観察する。
ギアスを与えられる集団からすると、人間にギアスを与えたのはその程度の事で、
その結果自分達が思ってたよりも人間はおろかなギアスの使い方しかしなかった。
レイラの前に出てきた彼女が言いたかった事ってのはそんな感じの事なんですかね?
それが誰の事を指してるのか…と言うかその範囲はまあ作中じゃ特定不可能でしたが。
レイラの義理の父親だけではなく、ブリタニア皇帝やシンやルルーシュ…。
その辺りもその「おろかな使い方」に入ってるのかもしれません。
ただし、レイラに関してはその限りではなかった。
無意識にギアスの力を再生の方向で使った事を評価したのかもしれませんが、
そもそも作中でレイラのギアスがなんだったのかは明示されてなかったので…。
でも司令室の面々が殺された時発動してその直前に戻ってたのを見る限り、
時間を移動するギアスか、世界のあり方を少し変えてしまうギアスか。
そんな感じなのかなぁ…と言うかそうだとしたらレイラが特別過ぎるよなぁ。
みたいな感じですが、レイラだからこそそう言うギアスだったのかも…。
と考えた方が、物語的にはしっくり来るのかもしれませんね。
まあ、他のギアスユーザーと違って光が青色でしたしね。
ただその辺の違いは見てる側としては理由が開示されないので。
良く判らなかった、と言うしかないんですけど。

あーあー後これ書いてもただの不満にしかならないんですけど、
結局5章まで通してルルーシュが出て来た意味がまったくなかった様な。
スザク…水を…水をくれ…ぐらいしか実質的な出番ねーじゃねーか!!
みたいな…ルルーシュが来た事でユーロブリタニアの動きが…。
そう言う細かい舞台装置の役割は全くないわけではないんでしょうけど、
そうじゃなくてルルーシュが出て来たと言うその物語、コードギアスの主人公として。
何ていうかちょっと期待しちゃったけど、結果特に何もなかったよねみたいな。
最後ロロが迎えに来てたので、そこから2期に繋がるよって事なんですけど。
ルルーシュ周りに関しては正直出す必要があったのか良く判らない感じでした。
居ても居なくても結果としてシンの暴走が変わらんのじゃねーかな、と言うか。

まあ、アシュレイとか割と良キャラになってたり。
最後は途中で出会ったジプシー(って言うのかしらんけど)のばあさんの所。
レイラやアキト含めてwZEROのメンバーやアシュレイとその部下。
その辺全員で押しかけて、今を自由に生きる事を選択してたシーンとか。
物語を通してそこに行き着いたと考えると感慨深いものはありますけどね。
その辺は別に嫌いじゃなく、むしろ良かったかなと思う点ではありますが。
コードギアス、と言う大きなくくりとしての何かこう大きな物語と言うか。
EUで起こった色々な事に対して、またギアスと言うものに対して。
描写は無かったので、その辺が少し不満としては残るのかなぁ…と。
結果的に2期の内容やその辺りで推測するしかないと言うか。
それが悪いと言うわけではないんですがすっきりしない部分もね。

と言うわけで面白かったのは面白かったですが、
ぶつ切りにしてみるんじゃなくて、1~5で通してみた方が良いですね多分。
後レイラは最後まで可愛かったので、その辺は満足しました。
まあ…いろんな意味で危ういキャラではあるのかなとも思いますが。
腰の細さとおっぱいの質量がつりあってねーよ! みたいな所も含めて…。
レイラの軍服のスカートは凄く可愛くて好きです。
と言うかあんな司令官居たら戦争になんねーよ…パンツ見えるやろ…。

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