劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~

昨日ですが見て来ました。
一緒に行った友人は新作だと思ってたみたいでしたが…。
端的に言うと今回のはあくまでもTV版の総集編(+α)。
今年の秋(多分)に新作の方をまた劇場版でやるよ。
って言う、まあ最近良くある総集編劇場版手法でした。

と言うわけで、まあ基本的な流れはTVアニメ版とほぼ変わってませんでした。
当然ですがオミットされてる部分はそれなりにあったのと、
一応劇場版なので(多分)新規シーンの増加は少しあったっぽいですね。
まー俺もTVアニメ版を何周もした、と言うわけではないので…。
どの部分のどのシーンが明確に増えてるのかって言うのは、
申し訳ないですがそこまで全部判ったわけではありませんでしたが。
あーここTVアニメ版より詳細に描かれてるなー、とかそんな感じですね。

あ、基本的にまず日常っぽい部分は省略されてました。
それとあってもなくても(良いかどうかは判りませんが)と言う部分。
例えば久美子が最初、ユーフォ以外の楽器をやってみようかな?
みたいに少し逡巡するようなシーンも省かれてた感じでしたね。
TVアニメ版だとユーフォ以外の楽器を触ってみよう、みたいな思い。
そういうのがあったと思うんですが、その辺は完全にスルーされてました。
他日常部分は基本的にカット、新規劇場版側に繋がりそうな恋愛部分。
その辺は残ってた感じなので、製作的に残すべきポイント…。
と判断されてる、イコール新規劇場版でなんかあるんだろうなーと。
一番大きく省かれてたのは久美子の同じ中学の先輩の話かな?
進学する為の塾があるから、強制的な優勝の為の練習にはついていけない。
だから部活をやめることを選択する…って言うあの子。

それ以外は基本さくさく進行なので。
TVアニメ版と同じく、まず顧問が就任して自主性と言う名の強制力を発揮する所。
練習量が足りてなくてサンフェスに出なくても良いといわれて奮起する所。
サンフェスで北宇治の名前が少し知られて自分達はやれるんだって思う所。
コンクールに向けてのトランペットソロの所、そして久美子の話…。
とまあ、箇条書きにしても流れ的にはそう変わるものでは無かったです。

で、まあ劇場版の方では府(だっけ)のコンクールの金。
それから全国にいく、と言う部分がTVアニメ版よりはっきり描かれてましたね。
明確に、この次…この先をと言う雰囲気があって、それが秋の新作に続くのかなと。
後はまあ久美子と麗奈のやり取りがTVアニメ版より濃くなってたかな?
と感じましたが、もしかしたらほとんど同じだったのかもしれないですね。

個人的にちょっと足りなかったなと思う所もいくつかあって。
ひとつは同じ低音(ユーフォ)の夏紀が奮起する部分の描写。
それにアテられて久美子が何を思うのか、何を考えるのかの部分ですね。
その辺りが少し描写少な目だったのがちょっと気になったってのはあります。
最後のコンクールに向けて練習する先輩、その先輩と競い合う部分。
そう言った久美子の中での葛藤ってのが描写として弱かったかなーと。
個人練習してるのを見てもっとがんばらなきゃ、みたいなのもありましたし、
オーディションの後自分の名前が呼ばれたシーンもありましたけど…。
その部分の久美子の成長ってのは割と重要じゃないかなと思うんですけどね。

もうひとつはコンクール課題曲の最中、久美子が吹かなくても良いと言われた後。
つまりもう1人のユーフォ奏者であるあすか先輩だけで良いと判断されて。
なぜ自分は…悔しい…その悔しさ、て部分は凄くしっかり描かれてたんですが、
逆に悔しいからこそ頑張ろう、の努力の部分は描かれてなかった気がします。
もちろんこれ、省略されてますがその後久美子が猛練習したんだろうな。
と言う読み取り方は出来るんですが、シーンとしては無かったと言う事ですね。
まあ…読み取れるなら必要じゃないよね、って言われるとその通りなんですが、
このアニメ(作品)って結局そういうスポ根的なものがテーマなので。
どうせならベタだけど、久美子が死に物狂いで頑張る姿を見たいんですよね。

まーそれ以外の部分は基本TVアニメ版準拠です。
俺が好きなシーンとしては、香織先輩がもう一度オーディションを希望する所。
それからそのオーディションの合否を決める為に優子だけが起立拍手する所。
勿論その後、麗奈の演奏に対して起立拍手する久美子も好きです。
優子(リボンちゃんね)はなんていうか行動だけ見ると叩かれても仕方ない。
それだけの事を麗奈に対して、またいろんな意味でやってはいるんですが、
それでも意思を最後まで曲げなかった所が凄く好きなんですよね。
なんていうのかな、多分人間臭さを持ってると表現するべきなのかな。
麗奈の方が上手い事は判っていても、それでも香織にやらせてやりたい。
その理由も描かれてましたが、そう思うことを悪だと言うのは難しいですよね。
それに実力差を理解してるのは香織当人が一番だと思うんですが、
それでも麗奈に勝つべく再オーディションを希望する香織が好きです。
まあ、この辺はスポ根漫画と同じで、判っていても打ちのめされるまでやりたい。
なんていうのかなぁ、負けた事ですっきりする、そんな感じですよね。
だから同じようにあの場で麗奈の演奏に対して1人だけ起立拍手した久美子。
その行動も好きなんですよね…特に久美子は理由も聞いてたわけなので。

というわけでまあ基本はスポ根漫画と同じです。
ただ、スポーツ漫画と違って吹奏楽は個人の戦いの面も強くて。
そこにはチームメイトのフォローって言うのは効かないんですよね。
最後の最後は1人きり、麗奈のトランペットソロがその際たるものですが、
多かれ少なかれ、参加するメンバーは最後は己の演奏を披露しなければいけない。
サッカーみたいなチーム戦の様な和と、将棋みたいな個人戦の両方と言うか。
その両側面が描かれてるのが面白い所なんじゃないかなーって感じですね。

あ、後オーボエ(かクラリネット?)の子が気になりました。
麗奈に頭を下げた後の優子が音楽室で2人きりになったりしてましたが、
あの子TVアニメでピックアップされてましたっけ…覚えてないですけど。
わざわざああいうシーン入れてくるって事は今後重要なのかなーと。
後サファイアや葉月に関してはTVアニメ版と同じく出番はほぼなし。
完全に久美子と麗奈の話になってたので、その辺は新規劇場版に期待します。
久美子と麗奈の中にあの2人が割って入れるのかって言うのは難しいんですが、
サファイアや葉月、特に葉月には頑張って欲しいなーと思ってます。
まあ…現実的なことを言うと、高校に入ってからチューバを始めて。
次回の舞台である全国大会の場に間に合うわけはないんですけど…。

そんなわけで基本はTVアニメ準拠なので。
ほぼほぼ総集編と言っても良い作品だったかなーと思いますし、
そうなるとTVアニメ版見た人はそんな見ても見なくても良いのかもなぁ。
って感じでした…まあ最近そういう手法で展開する作品多いですしね。
総集編だと思って見に行けばそんなに悪いとかは無い出来だったかなと思います。
まあ…俺の友人みたいに新規(アニメ版の続き)だと思って見に行くと、
そりゃ大分肩透かし食らっちゃう感じはあるのかなと思いますけどね!

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