ペルソナ5 感想。

ペルソナ5

昨日エンディングまで終わりました。
いやー、久しぶりに良いゲームだったので結構満足はしましたよねー。
フルプライスでゲーム買って良かった、って言う感覚は結構久しぶりです。
とは言っても細かく言えば気になる所っていうのもないわけではないですが、
それよりもやってて面白い、と思えるんなら別に気にしなくても良いかなーって。
このぐらいのゲームが年4本ぐらいでてくれると(春夏秋冬1本ずつ的な)良いなぁ。
って思うんですけど、コンシューマでやろうってゲームが激減してますしね。
中々難しいのかもしれませんね…。

最初に

とりあえず全体通して面白かったという評価です。
まあ…ペルソナシリーズ自体が少し独特な雰囲気を持ってるゲームなのは周知なので、
そう言う部分(どことなくオサレな感じとかね)に嫌悪を示す人にはどうかと思いますが、
そう言う色眼鏡を抜くと今回のペルソナ5もしっかりと作られてるゲームでして。
雰囲気が嫌いな人にオススメ出来るかというとそれはまた別の話ではあるんですが、
ゲームとしての要素をちゃんと頑張ってるゲームだったのかな、と言う感じでした。
ムービー一辺倒でもない、キャラ一辺倒でもない、ストーリー一辺倒でもないと言うか。
ゲームってそれらの要素が絡み合って面白さを演出する一つのシステムだと思うので、
どれか一つだけ突出してても面白い、というわけではないと思うんですよね。
なので今回のペルソナもペルソナシリーズとして、またゲームとして。
ベタな所なんかはあってもそれを楽しめる、そんな感じだったかなーと。

ちなみに総プレイ時間は950時間ぐらいでした!
…はい! いつも通りつけっぱなしなのでちゃんとしたプレイ時間は不明です!
消すのがめんどいんですよね…多分そのせいでフリーズ何回かしてるんですが…。
戦闘中とかダンジョン中でも結構頻繁に放置しちゃってて…。
その結果がゲームクリアまでに950時間ぐらい計上されてた感じでした。
まあ毎日やってるわけじゃないですしね、一日ほったらかしとかもザラなので。
電気代とかマシーンの疲労なんかを考えると良くはないんですけども!

後はまあ、当たり前と言えば当たり前ですが1本で纏まってるのは良かったです。
色々見る限り真エンドが~とか言われるっぽい感想もちらほらあるんですが、
個人的にはまあそこそこしっかり纏まって終わってたかなぁ、とは思ってます。
まあ、もっと描いてほしい部分、という意味で捉えるなら別の話にはなりますが、
最初あそこから始まって最後に繋がる部分まで、ちゃんと描かれてたかな、と。

ストーリー

個人的には好きな感じのストーリー展開でした。
何ていうんだろう、最初からいきなり大きな展開ではないと言うか…。
鴨志田を改心させる部分とか、まあ事件としてはそりゃ小さいわけじゃないんですが、
まだ世界がどうとかそういうのに直結してるわけじゃないんですよね、斑目もかな。
でもそれが一つ一つ結びついて、最後は大きな舞台に立つ…というか…そういう部分。
なので最後の方は少し大仰に見えるかも、というのはあるっちゃあるんですが、
JPRGですしね、ただ悪党を改心させ続けてるだけ、って方が詰まらないですし。
それらが一つ一つ繋がって、ヤルダバオトの統制が始まってしまった…みたいな。
一つ一つの展開が少しずつカタルシスを貯めていく、と言う部分ですかね。
特に今回は合間合間もあるので先をどんどん見たくなる感じでした。

その上で一つ一つのストーリーが仲間を立たせてたりね。
鴨志田での竜司と杏、斑目での祐介、金城での真、奥村での春。
加えてそれら全てに関わってた双葉…と、一つ一つの物語がそれぞれの話でもあり。
でも最後まで見ると何ていうかまあ必然のメンバーが集ったという感じもあり。
適当に仲間になる、みたいなキャラクターが居なかったのは良かったですよね。
正直、明智にしたって別に理由なく存在してたわけではないというか、
むしろ明智の存在がなければこういう物語にはならなかったわけですしね。
公式からハブられたりと色々アレですが、まあ重要なキーパーソンですよね、明智。

まーこの展開で少しうーん、ってなるのはやっぱ仲間の加入時期だったかなと。
特に真、双葉、春(まあ明智もかな)の加入が遅いのでそこが少し勿体無いです。
皆良いキャラなので、もっと早くから使いたいorもっと長く使いたい。
そういう意味ではこの方法でのストーリー展開はちょっと勿体無いですよね。
最終的に序盤加入のキャラと遜色ないぐらい仲間って感じにはなるので、
そういう配慮がなされてないというわけではなかったかな、と思いますけどね。

後は終盤、ヤルダバオト辺りが少し大きすぎて大味な部分はあるのかな、と。
それまでが細かい事の積み重ねだったので、最後だけ全人類の願いが!
みたいになっちゃって、個人の意志とかがあんまり意味を持たない流れで。
とは言え、ヤルダバオト曰くそれを試すためにジョーカーにゲームを課した。
とのことなので、細かい積み重ねを経た大衆の意志のコントロールからの統一。
なんとなくこの辺はエヴァの人類補完計画みたいな雰囲気はあったかなーと。
まあそれが人の手で行われるのか、神(偽だとしても)の意志で行われるのか。
その辺が大きく違う所なので、一概に似てるとも言いにくいかもしれませんが。

ま、要するに人間はバカオロカだって事なのかなとw
でもその中にもジョーカーとその仲間みたいな希望になり得る存在もやっぱり居て。
そう言う存在が大衆の希望を集められるのであれば一概にバカオロカとも言えない…。
多分ストーリーのこういう部分はさんざん色んな媒体で描かれてきた事ですよね。
まあ、ヤルダバオトの場合は大衆のそう言う部分から産まれてしまった様なものなので、
結果的にジョーカーがどれだけ希望だったとしてもこうなる事は定められてたのかな…。
とは思いますが…だからこそ作中で言われてたように「出来レース」なんですよね。
なのでこのゲームで一番可哀想なのは保護官収監食らったジョーカーではなく、
出来レース何かのために悪意を扇動させる役目を背負わされたクロウなのかな、と。
もっとも、クロウはクロウで力がありながらそれを自らのためだけに使ってしまった。
と言う言い訳も出来ない悪めいた部分があるので難しい所なんですけどね。
彼がもっと早くジョーカーと出会ってさえ居ればこうはならなかったんだろうな。
でもこの世界線ではお互い早く出会うことはなかった、って事なんですけど。

でも、やっぱり人間の中にはジョーカーを始めとして希望もある。
大衆に紛れていて最初は道がわからないものでも、道を示すものと出逢えば前を向ける。
そう言った人間はやっぱり沢山居るんだよ、って言うのが多分今回のコープの意味なのかなと。
最後の方、コープを上げきったメンバーがそれぞれ色々動いたりしてるシーン。
個人的にはああ言うシーンが一番好きだったかなと思います。
まあ、ひとりひとりの力っつーのは大したことはないってのも判るシーンなんですが、
それらが積み重なって何かを動かす…って言う王道ベタ展開って感じなんですけどね。
だから全コープMAXまで(1周目では)上げきれなかったのが残念でした。

後やりきったからこその最後のシーンはとても良かったですよ。
爽やかーな感じでしたが、まああれだけ爽やかでも許されるだろ! って感じで。
ペルソナ4とかもそうですけど、ああ言う関係がずっと続いて行って欲しいよなー。
って思えるような最後にちゃんとなってる、って言うのがとても好きです。
その割には9股してる屋根(裏に住んでる)ゴミでしたが、うちのジョーカーも。
爽やかとは!? みたいな…あのバンの中だけでも4股屋根ゴミですよ!!

キャラクター

キャラ感想はまた別に書きますが、全体的に良かったです。
まー一部、ストーリー上どうしてもそう言った役を背負うキャラ…。
有り体に言えば竜司や明智ですけど、そう言うキャラも居ますけど。
全体で見れば一人一人キャラクターが立ってて良かったと思ってます。
最終的になんだかんだで全員好きですしね、嫌いなキャラがあまり居なくて。
正直恋愛云々の方に関しては杏殿をメインに据えて進めてましたが、
真も春も双葉も好きなので中々難しい所でしたよね…。
同じスタートラインだったら誰を選んでたか、ってのは難しい所です。

敵側…と言うか改心させる側のキャラに関しても判りやすいと言うか。
鴨志田や斑目や金城みたいに、ほんと改心させてもそりゃそうだろう!
って言う感じに描かれてたのは何ていうかうまかったかなと思います。
まあ、どのキャラも色々背景があってそうなってしまった…みたいなバックボーン。
そういうのもあるので、全てが全て悪だったのかというのは判りませんけどね。
例えば祐介を引き取った斑目に全くこれっぽっちも祐介に対する情がなかったのか。
と言われると、後々含めてちょっと全て切れるかは判らないですけど。

ま、だからこそ各々色んなことを考えて進まないといけなくなって。
その結果、一人一人が良いキャラクターとして成長していくのかな。
って思うんですけどね…多分コープのサブキャラや冴さんもそうですね。
コープとかも一つ一つやって行くとこのキャラも良いよなぁ、って思うんですよね。
コープキャラで言うならダメ寅とか好きでしたよ、他にも好きなキャラ多いですけど。

システム

システムに関してはまあちょっとどうかなーと思う所も多々あります。
色々な機能をつけたのでだるくなってる、と言う面も結構あったかなーとは。
例えば方方で言われてる竜司の瞬殺(コープアビリティ)とかもそうですが、
双葉のオタカラスキミングとかもON/OFFあると良かったかなと思ってます。
いやー結構だるいんですよね、瞬殺の場合は後ろ取りたい(稼ぎたい)けど無理になる。
お宝スキミングは別に良い物持ってなくても発動して一々時間取られる、とか。
ただこれらを実装してる意味っていうのも判らなくはないんですよね。
瞬殺なんかは一々相手にするのが面倒くさい相手を相手しなくても良くなるわけですし、
お宝スキミングは毎回弱点ついて戦うちょっとだるい戦闘に一つの清涼剤を! みたいな。

個人的に一番あれかなーと思ったのは装備の更新が曖昧な所でした。
RPGってほら、隠し武器とまではいかなくても準備してさあ挑むぞ!
って言う感覚あるじゃないですか、幽白の仙水のソレとまでは言いませんが。
なのにこのゲーム全然装備拾えたり買えたりしないので装備が全然しょっぱくて。
まあ、それでもゲームがクリア出来る難易度に調整されては居ましたけど、
せっかくなら装備更新して強くなったキャラクターで! ってのはありました。
まあこのへんは結構個人差あるので、別にそんなのどうでもいいよって思う人。
ってのも結構居るんじゃないかなーとは思うんですけどね。

何より別に最強装備が存在してないわけではないんですよね。
なのでそれらを集める…と言うのは一つのコンプ要素としてあるのかもしれませんが、
基本1周目だとそこまで出来るかどうか怪しいので2周目要素になってるのかなーと。
その上で出来れば最終ダンジョンに挑むのに装備更新ぐらいは出来たらな、って感じでした。

後ペルソナ。
まあこればっかりは仕方ないかなって面もあるので難しいんですが、
とにかく普通にプレイしてると高レベルのペルソナを合成するのは難しかったですw
まあ歴代シリーズでも似たような所はあるので仕方ないかなーって思うんですけど、
せっかくアルカナでの最終解放ペルソナを得られても作れないんじゃ仕方ない。
その前の段階でお金稼ぎやレベル上げ(図鑑埋め)をしたらいいじゃん!
って話なんですが、まあストーリー読みたいってなると結構その辺手間ですしね。
もちろんそれらのペルソナが居なくても当然クリアは出来ますけどね。

コープに関しては今回は前作(とか)から名前が変わってますが、
今回はコミュニティ、よりもコープの方があってたので良かったです。
何ていうのかな、コミュニティでは少し関係が弱いと言うか…。
主人公が怪盗なので、その協力者って位置づけを崩さないのは良いですよね。
だからこそ最後の方そう言う人たちが動いてくれて…って言う演出があったり、
協力者が新聞記者だったり政治家だったり、みたいなのは良かったかなと。
やっぱり最初はコミュじゃなくてコープ? ってなりましたけどね!

戦闘

まあ、長くやってるとちょっとだるい面もありましたよね。
特にほぼ毎回弱点をついて戦うのがメインになるのでそのへんが。
仲間キャラが弱点持ってるなら良いんですが、そうでないパターンとか、
どうしてもジョーカーに頼らざるをえないので切り替えが少し面倒くさい。
もっともそれをサポートする機能がついてたので楽なのは楽なんですけど。

なので弱点がないタイプの強敵と当たるとしんどかったです。
弱点があってもタフくて総攻撃で倒せない、からの相手の強攻撃弱点攻撃連発。
ってパターンもあって、何ていうかダンジョン長いのも含めて疲れるので。
その辺は1周目だと長く(クリアまでにね)かかる部分だったとは思いますしね。

後はまー状態異常が多いのも少し管理が面倒くさかったです。
後半は大体個別に回復するんじゃなくて一気に全体回復入れますけど…。
状態異常が多いので、どのアイテムで対処出来るかとか覚えるより、
一気に全て回復できるスキルを使ったほうが…ってなっちゃうんですよね。
後そう言った敵だとほんとそればっかり使ってきて回復してもまたすぐに。
ってパターンが多すぎて、もう良いやってなりがちなのは勿体なかったです。
まあ、こっちも状態異常使うので同じじゃんってのもありますけど…。

でも戦闘自体は弱点ついてバトンタッチ、弱点突いて総攻撃。
という風にスムーズに戦える事がほとんどだったのは良かったです。
バトンタッチのお陰でジョーカー一辺倒にならない面もありますしね。
仲間キャラが杏真春ほぼ固定だったので、足りない分は全部ジョーカーですが。
それでもまあ半分以上はカバー出来るので大体なんとかなってましたし。
戦闘開始即即死、も双葉のガードやかばうで逃れられたりもしてましたし…。
ま、プレイヤーのストレスになる部分は軽減しておこうって言うのかな。
そういった配慮がそれぞれあるのは良かったかなと思ってます。

あとがき

という訳で、正直十分金額分以上には楽しみました。
キャラクターもストーリーも良かったですし、他の要素も良かったですしね。
まあ強いて言うならペルソナ独特の、日にちが過ぎていくシステムかなー。
上では触れませんでしたが、そのせいでやたらと「早く寝ようぜ!」が多くて。
なんや動けやんのやったらストーリー進めたらええやろ! とか思ってましたが。

ま、そのぐらいかな、それ以外については良かったですし。
戦闘も難易度さげいきなり上げなければ十分やりくり出来るレベルでしたしね。
開幕弱点突かれまくってうぜえ、みたいなのは多々あったゲームではありますが、
まあ言うてもリトライありますし、1度見たらある程度対処出来ますしね…。

後は上記もしましたが、加入時期が遅いメンバーが勿体無いと言うか。
春とかお気に入りなんですが、使えるのが遅いのでその辺が少し。
ただストーリー上仕方ないので、このへんは諦めるしかないと思いますけどね。
そこを崩してしまうとストーリーがまず成り立たない部分も結構あるので…。
逆にだからこそ良かった、と思っておくのが一番かなと思います。

そんなわけで価格分は十分遊べたので良かったです。
SEGAが拾ってなかったらでなかったのかな、って思うとすげー勿体無いよなぁ。
って感じはしますが、そもそもアトラスのペルソナシリーズは売れてたわけですし。
SEGAがそのブランドを守ってくれた、って言うのが一番って事ですかねー。
名前変えたり自社ブランドにしたり、それで全然別物になったりとか。
そう言う事もあるわけですしね…ペルソナとしてしっかり出たのは良かったです。
ペルソナ6が出るのかどうかは判りませんが、もしも次があるとしたら。
同じくこれぐらい遊べるゲーム(楽しめる)になると良いなと思ってます。

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