響け! ユーフォニアム2。

ちょっと前になりますが見終わりました。
映画(総集編ぽいのね)見に行ってたので2期見るのは当然の流れだったんですが、
やっぱり2期とは言え1話から見始めるのはそれなりにパワーがいるものなんですよ…。
まあ完全新規のオリジナルアニメとかよりは2期の方が腰を上げやすいんですけどね。

と言う訳で…まあ最後まで見た限り、中々良い作品だったと思ってます。
と言うかまあ部活物と言うか…単純な話、青春ストーリーの熱がちゃんと描かれてました。
1期にもそういう部分って言うのはしっかりあるんですが、それをもう少し昇華してて。
北宇治が全国でも金を目指す、と言う所以外にもそういった部分はあったかなーと。

まー2期でも色々と問題は多かった感じでしたね。
問題っていうか衝突って言うか…青春部活物には確実に必要な描写だと思いますけど。
特に大きいのはオーボエ奏者のみぞれの話、それから同じユーフォのあすか先輩の話。
正直な話、あすか先輩は1期からそこまで好きなタイプのキャラではないというか、
飄々としてて掴みどころがない、真剣なんだけどその真剣さは演奏部分だけにある。
その理由って言うのが1期では全体的にはぐらかされててどうも好きになれない。
久美子視点にしても恐らくそう言う感情があったんじゃないかと思うんですが、
外から見ててもやっぱりそういう部分が2期も前半では大きく描写されるんですよね。

その中でみぞれも関わってきてて、だからみぞれの話も結構大きいと言うか。
みぞれが吹奏楽、オーボエを続ける理由と、オーボエの演奏に何かが足りない事。
この辺りは1期と言うか北宇治が久美子の入学より前から持っていた部分。
2年生が少ない…と言う理由も合わせた理由の一つに絡んできてた感じでした。
ま、あんまり書くとみぞれの話が俺の言葉では陳腐になっちゃうのでやめますけど、
これ見てる限り何ていうかうーん…まあどっちの言い分も外からは判りますよねw
みぞれが希美に対して思ってること、だからこそ吹部に残った理由。
逆に希美がなぜみぞれを置いて吹部をやめてしまったのか、と言う事の理由。
まあ、判るんですけど…ただ判るからこそ今更なんでにこやかに手伝いたいなんて言うのか。
その辺は若干何ていうのかな、希美って言うキャラを描くのは難しかった気もしますよね。
いやーだって…一回はやめてるのに、でもあすか先輩に頭を下げてまで手伝いたい。
って言うその姿勢が正直良くわからんというか…友達ならもっとみぞれを見てやれば良かった。
でも友達だからこそ真剣にオーボエを練習しているみぞれを巻き込みたくなかった。
文章にするとどっちもなんとなく判る部分はあるっちゃーあるんですよね…。

ちなみにみぞれはとても可愛かったです。
無表情でオーボエを吹いてる時ではなく、理由を知って優子に諭された後からですが。
多分この作品の中で一番笑顔が可愛いキャラクターなんじゃないかなって思いますよ。
無表情だったからこそかもしれませんけど…特に最後のコンクールの前、
久美子とすれ違った時に笑顔で拳で語りかけようとしてきてくれてた所とか。
本当のみぞれはそう言う、笑顔の綺麗なキャラだって言うのは良かったです。
久美子を除くと多分この作品の中で一番好きです。

後同じ様にあすか先輩も後半好きになってました。
特に久美子が一世一代の思いを込めて踏み込んだ、あのシーンと言うのかな。
親の意向でコンクールにすら出られなくなった、その後のあすかへの問いかけ。
ただ、ここであすか先輩は何ていうか久美子にそれ以上踏み込まないんでしょ?
っていうんですけど、ユーフォニアムって作品を通しての久美子ってそこなんですよね。
本人が凄く熱いわけでもない、麗奈にせよみぞれにせよ気にはなるのに一定以上踏み込まない。
何ていうか割と特殊な感じの主人公で、それが久美子の一番の問題なのは判ってたんですよね。
でもこの作品だとそれを伝えるキャラがここまでいなくて…それでも上手くいってたからですね。
でもこのシーンだけはそんな久美子に対してあすかがしっかりとそれを指摘する。
指摘された久美子が勇気なのか何なのかは判りませんが、あすかに対して踏み込むんですよ。
泣きながらね…怒ってるのか、悲しいのか、どんな感情なのかは複雑なんだと思いますが、
そう言ったもっとも素の久美子があすかに対して踏み込んでいく…成長するシーン。
いやーまああんまりいい表現は出来ませんけど、良いシーンだったと思いますよ。

加えてまだまだ久美子の成長は描かれてて。
ユーフォニアムをはじめるきっかけになった姉との過去からこれまでのやりとり。
そして今の演奏を見た姉と、姉の音に憧れてた時の自分を思い出す久美子のね。
その言葉って言うのはねーちゃんにも響いたんじゃないかなってのが良いですよね。

あ、でも終盤の滝先生の結婚云々はちょっとビクビクしましたねw
滝先生がって言うか、それをふとした事で知ってしまった麗奈と、
もっと先に知ってた久美子がそれを伝えてくれなかった事を知った麗奈のね…。
まーたこれ関係こじれんのか!? とかちょっと思いながら見てました。
結果的には久美子は結構怖いこと言ってるんですが、関係壊れなくて良かったです。
何が怖いって「もうその人は居ないんだよ」って言うのを麗奈に冷静に言う所ですけど…。
いやいやいやいや、高校生だよ君たち!? 奥さん亡くしてるんだからまだいけるやんけ!
って激飛ばす高校生も大概じゃないかよ…怖いよ怖すぎるよ久美子…。
まあでも、本当に好きならそんなものなのかも知れませんけどね。
それが判ってるからこそ、久美子もそう言ったのかもしれませんけどね。

と言う訳でまー面白かったです。
最後のコンクール、金賞じゃない所も北宇治らしくてよかったかなーって。
ま、あすか先輩筆頭にかおり先輩やはるか先輩が抜ける北宇治。
って言うのが今後どのぐらいの所まで食い込めるかは判りませんけど。
その部分に関しては、滝が一年指導してきたことに対して残念がってましたが、
そこに「だからこそ部活で教えるのは良い」と言う松本先生が良かったですよね。
代が変わるたびに、上が抜けるたびに、また新しく描きなおしていける。
見てる限りかなり厳しい人でしたが、教師っていう感じの人でしたね。
こういう人と出会えるかどうかって高校ぐらいだと凄く重要な気がします。

さてまあ可愛かったのはみぞれということで!
それに関しては異論はないと言うことにするので異論は受け付けません!
と言っても久美子好きだし、若干砕けてきた麗奈も嫌いじゃないんですよねー。
かおり先輩や優子も好きだし…って言うか全体的に可愛い子多すぎなんじゃない!
ただま、サファイアはともかく葉月はコンクールに出られては居ないので…。
ヒロイン4人組、みたいな感じで見てると少し可哀想な気はしますよね。
かと言って初めて数ヶ月、一年もしてないのにコンクールに出るのも変ですけど。
そういう所は微妙にリアルな感じもするし、葉月に関しては今後頑張るんだろうな。
って思えるぐらいの終わり方だったのでそれで良かったのかもしれませんが。

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