GHOST IN THE SHELL。

と言う訳で公開初日に見に行ってきました。
タイトルはGHOST IN THE SHELL、と書いたほうが良いんですかね?
一般的には攻殻機動隊、ゴーストインザシェルって感じなんですけども…。
まあ区別と言うか混同しないためにも攻殻機動隊をつけない方が良いのかなー。
その辺の詳しいことまではちょっと良く分かりませんが、とにかく実写の方です。

とりあえず初日だし、なるべくネタバレは避けたい所ですけど…。
まあ元々有名な作品ですしね、ネタバレと言ってもって感じはなくはないです。
ある程度どんなものなのか、と言うのは知ってる人も多いんじゃないかと思いますし。
自分の場合はどうかな、アニメ準拠で情報が最初にあると言えばあるので、
結構変わってる部分があったので気になる面ってのは結構ありましたが…。
でもなんだろ、GHOST IN THE SHELLとして一つの作品で収める。
そのために、原作やそのあたりの設定を飲み込んで砕いて再構築して。
その結果、という感じになってたのかな、とは見てて思いました。
まあ要するにやっぱりどうしたって違う所は出てくるよねって話で…。
ファン目線としてはやっぱりそういうのは苦手な人も多いのも判ります。

あ、後2Dの吹替版しか最寄りではやってませんでした。
なので声優さん吹き替えの2D版で見ることになりましたが、
そもそも声優さんが好きなのでその辺りは気になりませんでした。
少佐は田中敦子さん、バトーは大塚明夫さん、トグサは山寺宏一さん。
この辺はアニメでおなじみと言うか、この声じゃなきゃって感じですしね。
吹き替えを聞いてて違和感と言うのは全然ありませんでしたし、
申し訳ない言い方にはなりますがやっぱり少佐には田中敦子さんのイメージが。

ただ荒巻は吹き替えなしでビートたけしでした。
いや、うん、すげえ滑舌悪いなwww みたいな感じでしたwww
ビートたけし好きなんですよ、好きなんですけど上記の方や他小山さん。
そう言った声優の方々と並んで喋ってるとアイヤー滑舌ガー! みたいなw
演技と言うかアクションに関しては銃撃戦をやるシーンや緊迫感のあるシーン。
それらをハリウッドスターと同じ舞台で演技されてると言うだけでも凄いですよね。
銃撃戦のシーンや緊迫感のあるシーンは渋さもあって悪くなかったと思います。
映画評論家の評価とかはちょっと俺には判らんので何とも言えませんが。

内容に関してはGHOST IN THE SHELLとしての必要なテーマはやってた気がします。
少佐が記憶や魂の在り処、まあそういったものを電脳化義体化された時代で問いかける。
攻殻機動隊の大きなテーマだと思いますが、その辺が主となるテーマですかね。
なのでアニメとかと少々異なる部分(出自とか)はあるのでその辺は何とも言えませんが、
全体で見るとそれなりにまとまってたかな、と言う感じではあったと思います。
と言うか出来る限りまとめよう、としてたのかなとは感じました。

上で書きましたがやはり大きいのは要は魂の在り処と言うか。
その疑問…義体化された自分に魂や個性、自我と言うものはあるのかですが。
アンドロイドものなんかではしばしば一番のテーマになる部分ではありますよね。
まあ、それを疑問視出来る時点でやっぱり魂があるという事なんじゃないかな。
と、安直な俺なんかは思ってしまう所はありますが…その疑問をゴーストが囁く。
という感じで表現されるのが、この攻殻機動隊の面白い部分かなと思ってます。
つまり義体を動かしている自分の疑問なのか自分ではどうしても判らない。
だからゴースト、と言う不可視不可思議なものの囁きとして考えてみる、と言うか。
でもやっぱり安直に魂がイコール、ゴーストなのかと考えると難しいですしね。
ある意味攻殻機動隊における永遠のテーマではある部分かもしれません。
そしてまた、その問題に向き合っていく素子、と言うのが大事なんだと思います。

後は映像方面として、なんで今GHOST IN THE SHELLを再度実写で映画化だったのか…。
と言うのはやはり昔映画になった時代では実写としては無理だった部分。
要するにアニメでの表現しか無理って言うのが今の時代には実写のCG融合としてあるので。
そういった部分がサイバーパンクらしさのある実写感を演出してたかなと思います。
光学迷彩とかね…義体の質感なんかも普通の人とは少し違うと言うのが分かりますし。
そういった部分は3DCGなんかの技術があるからこそ、と言うのはあるのかなと。
単純に、こう言った作品をやりやすく(表現しやすく)なったのかもなと言うのはありますね。

後そう言えば9課にしらん人いましたね、女のメンバー。
トグサはもちろん、イシカワ、ボーマ、サイトー辺りもいたんですけど。
誰か良く判らん人もいたので(失礼な言い方ですが)その辺も差異のある部分かな。
と言うかトグサは日本人でも良かったんじゃ…とか思う所はあるんですけど、
良く考えるとその問題を口にしてしまうと少佐のスカーレット・ヨハンソンにも掛りますし。
色々言われたからか、人種の違う役はもう受けたくないみたいな事も言っておられるので…。
あんまり突っ込まないほうが良いのかな、と言う気はしないでもないです、はい。
ま、そもそも義体技術のある世界ですしね、日本人だとして日本人の義体じゃなくても。
と、考えれば、それこそ中にあるゴースト(魂)の問題になるだけの話ですしね。
別に良いんじゃないかな、と思って見るのが正しい楽しみ方だと思います。

最後になりますが、最初素子が”ミラ”と呼ばれててんんん? ってなりました。
ずーっと素子、と言う名前がでてこなくて、あれこれ設定的にどうするんだろう。
と、思ってたんですが、他のメンバーは全員元々の設定の名前をちゃんと使ってて。
どうするんだろう、名前に関しては有耶無耶にして終わらせるんだろうか?
とか思いながら見てましたが、最後の最後にしっかり出したのは良かったです。
と言うかまあ、やっぱり少しでも攻殻機動隊を原作としてやるのに、
いちばん重要な素子が素子という名前ではないのは流石にどうかと思いますしね。
それならもうテーマだけ引き継いで別の舞台(キャラ)でやってくれよというか…。
そのぐらいにはやはり素子、という名前が重要なのはあると思ってるので。
最後まで見て頂ければわかると思いますが、最後にああ言う使い方をして終わる。
と言うのはまあ、個人的にはほっとした部分も良かったと思う部分もありました。

でも個人的には十分楽しめた作品だったかなと。
どうもあんまり良い評価と言うのは前段階で流れてきてなかったので…。
不安だった部分って言うのはいささかあったのは否定出来ませんでしたけどね。
なので期待値が低い所からだったというのもあるのかもしれませんが…。
作る側も攻殻機動隊の持つテーマをなるべく壊さないようにしてたと思いますし。
スカーレット・ヨハンソンの素子自体そんな悪かったとは思いませんしね。
なにせそもそも、義体時代の話ですしね、義体が日本人モデルである必要はない。
と、考えたならば結局中のゴーストが素子であれば良いんじゃないのかな、と。

ちなみに初日でしたが金曜日のお昼に見に行ったので。
席としては1/3ぐらい埋まってたかどうか、という所だったと思います。
自分らが中央列の一番前でしたが、それより前の席は0でしたしね。
平日の昼間、と言うシチュエーションを考えると入りがどうなのかは謎でした。

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