Summer Pockets 蒼。

Summer Pockets

3人目、蒼ルートクリアしました。
他のルートのテキストもそうですが、読みやすいのでさくさく進んじゃいますね。
その読みやすい、は人によって色々解釈や感じ方は違うと思いますが。
ただ文章が易しければいいというわけではない、と言うのもまた確かで。
そのへんのバランスって言うのはやっぱり難しいものだなとは思います。

と言う訳で空門蒼ルート終わりましたが…。
ま、一番最初に言える事は、蒼と言う人物そのものが可愛かったという事かな。
最初の共通ルート初見でやってる時から、声や雰囲気が好きだったってのもありますが。
個別ルート入ってからもその辺りは特別印象として変わらなかったかなと。
何ていうか…まあ…チョロいと言うか…そのクセある事に一生懸命になってて。
何よりあれですね、ルートとしても接触が多かったと言うのもあるのかもしれないです。

ま、大雑把に言うと性格が可愛いです。
ノリが良かったりチョロかったり、感情の起伏が結構上がり下がりあって。
その辺が見てて面白いし、側にいて欲しいタイプと言う感じだったかなーと。

で、このルートに関しては一つ新しい事象が出てきてました。
七影蝶とか言う、蒼が夜な夜な山でお役目と称して集めている光る蝶々。
どうやら空門のお家と、島の儀式(?)みたいなものがあるらしく、
夜に見つけた七影蝶をご神木の所まで誘導してあげることで、
人々が現世に残した念…この場合は無念や怨念が近いんでしょうが…を昇華させる。
というもので、ここに来てなんとなくこの島にあるものが見えたような気がします。

これはメタ読みと言うか、紬と鴎ルートを先にやってるからですが。
良く良く考えると、紬も鴎も、詰まりは想いが具現化したようなものなんですよね。
紬は、本当の紬に残されたヌイグルミに宿った想いと言うか意志と言うか。
鴎は、かつて思い描いた冒険をこの島で死ぬ前に完成させたかった想いと言うか。
で、エピローグを抜けばどちらも何らかの形となって消えてるわけですよね。
鴎ルートではちらっと蝶々が、みたいな描写が出てきてたような気がしますが、
ようするにそれはこの蒼ルートで重要になった七影蝶…人の思いが詰まった蝶々。
だったんだろうな…と言うのがなんとなく判る感じでした。

蒼ルートでは、蒼がかつて意識を失った藍を目覚めさせる事を目的として、
家のお役目と言うものを利用(?)して、七影蝶を集めて行くわけです。
何人もの、残された無念や怨念を追体験しながら、藍の記憶を探していく。
ただ、その先に待っていたのが、藍を起こすために沢山の人の記憶でパンクした蒼。
と言う何というか、あちらを立てればこちらが立たず、な結末でした。
…ぶっちゃけ、途中からそうなるんだろうなと言う予測は出来てましたけどね。

これはまあ、第三者として見るなら代わりに蒼が倒れる事はどうなんだ?
とも思うんですが、蒼にとって藍を起こす為にそれを受け入れることが贖罪というか。
かつて拒絶してしまったが故に、意識が戻らなくなってしまった藍に対して出来る唯一の事。
だと思っているので、それが判ってしまうと止めることも出来なくなると言うか。
多分、このルートで辛いのは蒼だけではなく、藍だけでもなく、羽依里もだったのかなと。
ま、だからこそ好きになった女の為に、次の夏に同じことをしよう、と思うわけでしょうけどね。

と言う訳で、ある意味このルートもハッピーエンドなのかは微妙。
エピローグ、つまり次の夏(かその次の夏かは謎ですが)に蒼を起こして居ますが、
要するにそこまでは羽依里と蒼は別離の状態にある事が判るわけですしね。
もちろん別離と言っても、紬や物理的にどうしようもない鴎とは違って、
島自体に蒼の肉体…というものが残ってる事実というのはありますが。
加えて、その事を知っている藍と言う人物も存在するわけですけどね。

んー…まあ3人目まで終わりましたが、何ていうかエンディングは全部別離。
それが描かれてる感じがしますし、だからこそタイトルでその人物が消えている。
そんな感じはしますね…どのルートにせよ、エピローグは蛇足というかなんというか。
蛇足とは意味が違いますが、本来羽依里が主人公としてあがいて手に入れる部分。
そこがすっぱりと切られて、エンディングからエピローグの再会に繋がってますよね。
鴎ルートに関してはまあ多少特殊ではあると思いますが、最後の瞬間はそうでしたし。
なので何ていうのかな、主人公として動いてると言う部分がまだ見えづらい。
意図的にそうしてあるのだろうなと言うのは受け取れますけどね。
想像は出来るんですよ、例えば蒼のルートならその間に羽依里が七影蝶を集めて、
蒼の記憶を探し当てたからこそ、エピローグで蒼の再会したって言う所とかね。

なのでまあ若干不完全燃焼的な部分はありますが。
蒼が可愛かったのと、骨子としてはそれなりにちゃんとした話だったかなと。
ただまあ、七影蝶にしてもそれだけなのか、という事がちょっと判りませんし。
蒼固定の現象(事象)だったとしたら別段他のルートで匂わせる必要はないですしね。
島のなんらかの全体的な舞台装置としてあるものなんじゃないのか、と思います。

後うみちゃんがどんどん幼くなってないですかね…?
最初出会った時、と言うか紬ルートをやった時は何ていうかもっと賢そうというか…。
文章自体漢字をもっと使ってそうで、思慮してそうな子だったと思うんですが…。
なんか紬、鴎、そして蒼と進んで行くとどうも幼児化してるような印象が。
とは言え今の所その事象が何を示しているのかは判りませんし。
とにかくはまず、次に最後のしろはをクリアしようと思います。
まあ、うみちゃんの違和感に関してはそのルート特有のものの可能性もありますしね。
逆にそうだったとしたら何の意味があるんだよって感じはしますけど。

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