映画 けいおん!

金曜日に見に行ったので、映画けいおん! の感想。
とりあえずネタバレ無しの評価上げるなら、見に行っても良いかなって作品レベル。
まあー…元々けいおんみたいな日常の延長線上? みたいなアニメ。
そういうのが嫌いな人は結局無理だけど、TVシリーズ楽しんでるなら全然OK。
正直な話、出来は良かったんじゃないかなーと俺は思うけどな!

と言う訳で映画けいおん。
簡単に感想書くなら、TVアニメの延長上で、映画っぽくはないって事かなー。
なんかTwitterでこう書いたら、だから良いんだろうって書かれたけど、
まさにその通りで、TVアニメと色が同じだからこそのけいおんなんだよね。
映画だから特別な事をやる、って言うのは確かに映画アニメの強みなんだけど。
でも事けいおんに限っては、この映画をTVアニメで放送してても気にならなくて、
つまりそれはスタッフがベクトルをきちんと理解して作ってるって事だと思う。
そういう意味で映画にしてもしなくても良い作品だった、って言う感じかなー。
例えばTVアニメでも良かったし、OVAでも良かったし、映画でも良い。
つまり、けいおんがけいおんである意義が全くブレてないって事で、
それはつまりショウされる所がどこでも、同じ様に楽しめるって事だよね。
それが映画けいおん! の良い所でもあったし、
映画だから特別な事を、って人には悪い所でもあったのかもしれない。

勿論俺はそれを悪いとは到底思わなかったし、
逆にこのベクトルを崩してしまったらけいおんは成り立たないとも思うし。
だからそういう意味じゃこれで正解だし、悪い所はなかったと思うから、
これでダメだと思うんだったらその人にけいおんがあってないんじゃないかな。
本当にこの映画でダメだわって思う人はTVアニメの方ですらあってたのか。
そこから疑って掛かるべきだと思うぐらいには満足した感じだったかな。

内容的には2期の途中にあたる部分の1ページ。
2期は一応、時間経過的には唯たちが卒業する所まで進んでるからね。
映画ではその中の1ページである、卒業旅行を扱ってた感じかなー。
確かにこの卒業旅行をTVアニメシリーズの2期でやろうとしてたら、
それこそ24話で終わらなかった気がするけどねwww
ちなみに卒業旅行以外の部分も結構色々含まれてた気がする。
まあ、それが次に書く部分の事だけど。

なので基本的には卒業旅行が一つのテーマで、
実際の所この卒業旅行の部分に、なんら特別なシーンってのはなかったよw
ただTVアニメの延長線上で、お茶して、卒業旅行する事を決めて。
準備にどたばたして、卒業旅行だけど梓が居ないとダメだって事をやって、
ロンドンに行って観光して、ちょっとしたハプニングがあって、帰って来る。
それを上手く伸ばして、美味しく味付けして、見せてるような感じかな。
日常(の延長線上)のアニメの良い所は、こういう話を膨らませられる事。
特別なストーリーなんかなくても、幾らでも広がっていく事なんだよね。
勿論、リアルで考えたらロンドンに卒業旅行する事が特別じゃないのか。
って言われたらそうではないと思うんだけどねw

いや、実際あずにゃんも行くよね! のシーンとか。
お母さんが速攻OKしてくれる辺り、お前等どんな裕福な家なんだよ!!
って思ってみてたわ…そう思うけど、そうじゃなきゃ困るんだよなwww
何ていうのかな、日常なんだけどそういう部分は基本的に気にしないと言うか。
そういう所に突っ込むのは、要するに野暮だろうって事なんだよな。
だから例えば梓がもしこの旅行に一緒に行ってなかったとしたら、
多分全然足りなかっただろうし、大きくスペースが空いた作品…。
になってたんじゃないかなーと思うんだよなー。
だからちょっとしたご都合主義なんかはすっ飛ばす。
それが出来ない人は見ちゃダメなアニメなんじゃないかなw

ロンドンでの話は、ごく普通の女の子の旅行シーン。
いや、女の子の旅行がどんなもんなのかを知らないから判んないけどw
唯や律が変な英語で会話試みたり、澪やむぎが目を輝かせてたり。
そういう一つ一つがこの作品の色であり、面白い部分だったっていう事。
それを再認識させてくれる良い部分だったんじゃないかなー。
予約した泊まる所が違って(同じ店なんだけど別の場所)驚いたり、
アフタヌーンティーをしようとして予約がないと断られたり。
そういう、なんかありそうだなw 唯たちだもんなw って思える。
そういう一つ一つが全部良かったんじゃないかなって思うよ、実際ね。

それに追随して梓が頑張ってるのが愛しいよね。
勿論そこは、唯や律が普段から頼りない部分があるから、私が!
って言うのはあるんだろうし、それが梓の持ち味だよなーって思う。
でも旅行を成功させたくて、調べ物をして頑張ってる姿はやっぱ良いよね。
この唯や律の無計画さと、梓の対比ってのもやっぱポイントの一つだなー。
TVアニメからずーっと続いてる、なんていうかお約束みたいなもので。
でも最後には梓は子供っぽく、疲れて寝てしまうみたいな所とかもね。
なんていうかそういう部分が凄く可愛らしいし、やっぱ愛しくなる。
そういうキャラクターとして作り上げてるのが素晴らしいよね。

ちなみに随所にきちんとギャグも交えてあって、
結構笑えるシーンってのも(お約束的なギャグだけど)結構あったかな。
ディズニー張りの追いかけっこ(っぽい)のをしてみたり、とかねw
勿論、本当にそんな事をする奴が居るのかどうかなんて判らないけど、
そういう事をしそうだな、ってのを思わせられてるのが大事なんだよね。
唯だもんな、梓だもんな…こう思わせられるのがやっぱ大事なんだと思う。

あ、でも期待してたライブシーンは少なめだったかなぁ。
一応3回? ライブっぽいシーンってのはあったかなーとは思うけど。
なんていうか重要視するべきシーンだったかと言われると微妙ではある。
もっと溜めて溜めてガツっとライブシーンを描くのかなーと思ってたけど、
3回とかに別けて少しずつ、多分ストーリーに違和感ない様にって感じかな。
ライブが本編ではなく、ストーリー全てを楽しむ為のライブって感じ。
ちょっと文章じゃ表現しにくいけど、そんな感じだったかなー。
そういう所もやっぱTVアニメの延長線にあるなって感じがするよねw

で、もう一つのテーマ。
実際の所こっちが本命なんだろうなって思うぐらいなんだけど、
この映画の本当のテーマってのは、天使にふれたよ! を作る事。
その過程を映画の中で描いてたってのが一番大きかったと思う。
そのために卒業旅行があって、梓が居て…卒業のあのシーンがある。
って感じ。

4人が梓にお返しをしたい。
作中で言ってたけど、先輩らしい事をしてみたい、ってのもあるんだろうけど。
それ以上に梓が好きだから、梓に何かを残したくて、伝えたくて。
それを形にしようとして、作り上げたのが天使にふれたよ、なんだよな。
梓との出会いがあって、毎日があって、今があるから明日も続いていく。
そういう、4人の言葉、心を形にして表すためにはどうすれば良いのか。
ものが良いのか、行動が良いのか…散々悩んだ末に簡単な答えに辿り着く。
自分たちは音楽をやってるんだから、曲を贈ればいいんだよね、って言う。
そりゃ最初から思いつけよwww って思うよ、思うんだけどさwww
唯だもんなーwwwww そりゃ最後にこれに気付くわーwwwww って言う。

で、飛行機の中やロンドンの旅行中、卒業までの時間。
一つずつ振り返って、この曲の歌詞を、音符を書き綴っていく。
それがこの映画の一番大きなテーマ、本質だったんじゃないかな。
だから少しだけ、梓が不憫に思えるシーンってのもあるんだけど、
それ以上に4人が梓を大事にしてるってのも良く判ると言うか…。
単純に言っちゃうと、梓は本当に果報者だなぁwww って感じだよね。
それに普段は先輩と後輩の形なんて形骸的みたいな所があるのに。
こういう所はしっかりと先輩後輩してるじゃん、みたいなね。
それを凝縮したのが、天使にふれたよって言う曲の製作だったよね。

ちなみにもしもこの天使にふれたよ、が映画初出と言うか、
あそこのシーンで始めて歌われたとしたら、俺の涙腺は死んでたわwww
TVアニメの方で既に見てたから、暖かい気持ちで見る事が出来たけど。
流れがずっとあって、この歌詞があって、あそこで歌われたらやばいよ!
実際この曲はけいおんの中でもトップクラスに良い曲だと思うし。
何よりもメッセージ性が高いって言うのが涙腺を刺激する部分がある。
そんで4人が一人一人、歌ってるってのもやっぱり良いんだよなぁ。
多分そこが、一人一人が考えて持ち寄ったフレーズなんだろうな。
ってのが判ると言うか…純粋にそういうのが判る所が最高に良い。

なので天使にふれたよ、それとU&Iだけは屈指の名曲だと思う。
作中で誰かに対してメッセージを送ってる曲ってのはやっぱこの二つだよね。
なのでそのうちの一つの製作過程が、この映画のテーマだったと思う。
そう思いながら天使にふれたよ、を聴くとまたフレーズの一つ一つが良く見える。
それが良く見える、ってのはやっぱけいおん好きなんだろうなぁ…って言う。
実際自分が梓の立場でこんな曲歌われたらそりゃやばいわwww

駅のホーム、河原の道、離れてても同じ空見上げて。
この曲のこの部分のユニゾンだけは超えられる曲がある気がしない。

と言う訳で、かなり良い作品だったと思うし、見て損はなかったかなー。
ネットでよく何々を超えた! みたいな評価をあちこちで見る事はあるけど、
正直けいおんと何かを比べるのって、なんか違うないのって思うぐらい。
勿論それは他がダメだとか、けいおんが抜きん出てるとか、そういう意味じゃなくて。
単純にけいおんはけいおんとしてよければ、それで良いんじゃねーの?
っていう事で、例えばエヴァ序を超えたとかそういうのが全く意味がないというか。
同系統の作品ですら、比較しても別々の良さがあるだろって感じだからなぁ。
個別の作品として、正直な感想を言えば見に行って損は無いかなって感じ。
ただ、これはやっぱ唯や梓や…世界観含めてキャラが好きって前提はあるし、
万人に薦められるかってのはまた違う問題だと思うけど。
けいおんが好きなら見て何の損も無い作品、って感じだった。

後、憂ちゃんが可愛くて安心した。
出番少なかったけど…少ないなりに可愛いシーン多かったし。
荷物詰めるの手伝ってる所とか、さわちゃんの策略でくのいちしてる所とか、
3人で卓球してる所のスコアの為にゆび動かしてるシーンとか最高じゃん。
その上唯が隠してた歌詞を作ってる事を知って、知らん振りしてる所とかな!
もうなんか一挙手一投足すべて可愛かったわ!
出番少なかったけど…。

ま、そんなわけで面白かったし、良かった作品だったよ!
何回も見に行くかと言われると、それよりはBD買おうかなって感じだけど。
TVアニメ1期・2期の集大成があると言っても良いかなって思う部分はあるし。
何より凄くあっさり最後終わったのも良かったね。
あ、忘れてたけど新曲も良かったんじゃないかなーと思うよ!
ただ、アニメと違って1回ずつしか聴く箇所がないのが勿体無い。
どうせならライブシーンとかで使ってくれても良かったと思うけど。
ま、仕方ないかなって思うからその辺はCDで補完しようって事で。
何にしても2000円払って見てよかったな、と思える作品でした。
けいおん好きなら見て損は無い。

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