本好きの下剋上 第一部。

第一部、兵士の娘。
ノベルスでいうと3冊目までですかね。
当たり前ですが、第一部が一番冊数が少なく3作まで。
現行だと第四部は9作目までとなってるので長さが大分違います。
おおよそ読んだ限り、後半が多くなるのは仕方ないかなという作りでした。

あ、まー気が向いて感想書いてるだけなので全部書くか判んないです。
後巻毎に書いていったほうが雑記代わりにもなるし良いかなぁ…とも思いましたが。
それはまあ手間も大きいし、読み終えて暫く経つと内容あやふやになるところもあるし。
とりあえず、部である程度まとまった感想でぼちぼち書いておこうかなと。
第一部は兵士の娘、というタイトルがついてるように、下町の娘としての生活が主体。
一応異世界転生(?)ものなので、いわゆる現世で死んでマインに転生した所からです。
転生のあれこれについては色々とフォーマットがあるのでなんとも言えませんが、
基本的に異世界ものと言えば、現世の知識を異世界で使ってどうこうする…。
みたいなテンプレート展開が多いので、そう言うところが重要なのかなーとは思います。
実際には別になろうでなくても、例えばうたわれるものなんかもそうですね。
知識、もしくは技術ギャップによってその世界レベルである意味無双すると言うか。
特に第一部は展開として続かせるためのいちばん重要なものづくりの根本。
マインが麗乃時代の知識を使ってものを作って行くことがメインになってました。
それに加えていちばん重要な、マイン(麗乃ではなく今後マイン表記)にとっての本。
何においてもまず本、と言うものを読者にとってしっかり位置づけさせるための基礎。
本がなければ自分で作れば良いじゃない、のフレーズが指し示す通り。
この本、と言うのがこのシリーズ通してずっと大事になっていくわけです。
故に本が欲しい、欲しいけどない、ないなら作れば良い!
と言うのがこのシリーズにおける基本的な主人公であるマインの理念になってました。
特に個人的にはアトリエシリーズなんかが好き、と言うのもあってですね。
一つ一つ作っていく、と言うクラフト系の物語は性にあってましたね。
加えてファンタジー要素もちらほら展開に絡めてきてて。
そちらの方は第二部へ移行するための大きな布石となってます。
まー読み進めていくと判るんですが、これが良いのか悪いのか難しくて。
第一部の最後では正直、マインを下町の家族から奪い取ろうとする神殿は悪に見えますし。
二部、三部と進んでいくとそんな神殿が少しずつマインにとって重要な位置を締めていき。
結局下町の家族と同様、切手も切り離せないものになっていくんですよね。
多分この作品において読者が読み解くべき一番大事なポイントはそこで。
ものづくり、というのは物語を円滑に進めていくための舞台装置みたいなものでした。
ま、実際にものづくり云々への否定批判は特に考えなくて良いと思います。
何もかも作り出す、と言うよりは特定の物に重きをおいてる方が判りやすいですし。
紙、というものがあの世界にとってはまだ貴重であるからこそ成り立つと言う前提はね。
別にそれはそれで良いと思って読んでいくほうが面白いと思います。
ちなみに一部の登場キャラはそのまま二部移行も登場します。
三部移行加速度的にキャラクターが増えていくので中々覚えにくい所はありますが、
一部の下町の家族、ルッツ、ベンノ、オットー、コリンナ、フリーダ、グスタフ(ギルド長)。
その辺りのキャラクターは嫌でも頭に入るのであまり気にしなくても良いかなと。
特にルッツとベンノは物語を進める上でマインにとってのキーパーソンですしね。
勿論下町の家族もなんですが、ある意味それ以上に大事な部分を担ってます。
一部としては個人的にはフリーダが割と好きですね。
ルッツやトゥーリとは違った所からマインを見てる部分が最初からあって。
利益を目的としてるようで、その実マインを心配してる(ベンノも同じような感じでしたけど)。
なんていうのかなー、心の友! 的な雰囲気が多少あるキャラクターなので。
と言う訳で第一部は物語の基礎となる、マインのものづくりへの熱意。
それと家族と離れることになるマイン自信の問題が描かれてると言った感じでした。
そんな中でね、ルッツとともに成長していく…と言うのが大きいかな?
出来ないことを一つずつ解決していく先に何が待ってるのか、って感じで。
現実ではそう上手く物事が進むとは思いませんが、ある意味これがなろうの醍醐味かなと。
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