と言う事で、最後のシナリオ(ルート)終わらせた。
思ったより終わりまで長かったかなー、結構時間掛かった。
どこかしこで壮大って感想を見たけど、本当にそんな感じだったな。
悪くは無かったけど…結局の所どういう事やねんという感想が…。
難しいな、色んな意味で…そんなシナリオだった。
とりあえず鈴は可愛かったから良かったよ!
なんか大体この手の、着物着ててロリでーって結構微妙な所があるし、
しかもその上神様だか妖精だか、なんだか判らない存在…。
とまで来るとシナリオ的にもなんかグダる事が多い気はするけど。
キャラクター的には可愛かったからそこは結構良かった感じかな。
しかしあんまり良く判らないシナリオだった。
良く判らないというよりは壮大、と言うのがやっぱりしっくり来るな。
まあ、元々桜の都会、って言うモノ自体が良く判らない存在だったけど、
他のルートではその辺はあまり触れられてなかったけど。
逆にこの鈴ルートでは、その成り立ちが一番大事な部分で。
その部分がもの凄く壮大だった…って感じ。
基本的には輪廻転生ものなんだろうか?
そこがなんか凄く壮大に描かれてたなー、宇宙の起源まで行っちゃうレベル。
なんだろう、原理的には漫画版の封神演義の世界観に似てると言うか。
何度目か、は明言されてなかったけど繰り返して再生した世界が現在で、
その現在の世界の中の更にうその都会がこの作品の舞台…って感じ。
で、その現在のうその都会を作ったのが鈴。
何の為に作ったのかってのが優真の為。
要するにあの都会自体が、優真の為にあるような世界だったって事だなー。
勿論それはひいては鈴の為でもあるんだろうけど、それよりも優真の為。
って言う部分が強い印象で、前世(と書いていいのか判らんけど)での優真。
その転生前の優真がもつ事が出来なかった、いわゆる感情を取り戻させる為、
こうやって”うそ”で出来た都会に導いた…って感じのシナリオだった。
ただ、その世界では鈴は本来、ただの案内役に徹するつもりで、
鈴の変わりに優真と笑顔で笑いあうのは咲良だったって事らしいけど。
そのルートが、つまりこの鈴ルートではなくて咲良のルート。
雰囲気的にはその世界線があった上で、鈴ルートがあるって感じだったな。
最後の方で出てたシーンがその象徴みたいな。
Y字路の、分岐点に立ってるってイメージでなんとなく判る気はする。
どちらに進むのか、どちらを目指すのか…でもどちらにせよ元は一本で。
その元の一本が、つまり崩壊した前世の優真と鈴の立ち位置なんだよな。
若干、あの世界のシナリオに入ったときはなんだろうって思ったけど。
なるほど、あの世界があるから桜の都市が出来たんだなぁ。
と言う事が判る作りにはなってた。
ただ、結局今の外側の世界はなんなのか良く判らなかったな。
うその、桜の都市が出来上がったその理由ってのは判るんだけど。
既にあの崩壊した世界には、いわゆる人間は居なかったんじゃ?
と言う事はたとえその後にうその桜の都市が出来ても人間は居ないんじゃ…。
崩壊した世界の云年後、云十年後、云百年後が今の世界軸だとして、
結局の所あの崩壊した世界の機械人間は滅んでないんじゃないだろうか。
まあ、都市を作り上げる事が出来るぐらいの能力があるわけだから、
その辺は強引になんとでもなるのかもしれないなーとも思うけど。
あんまりどう解釈しても良く判らん部分は残るような、そんな気もする。
でもテーマである”うそ”はちゃんと生かされてたなー。
花珠やちょこルートやってる限りだとあんまり良く判らなかったけど。
“うそみたいに”が最も良いことを示す時に使う事があるように、
“うそ”ってのは、うそをつく事がすべて悪いわけではない。
っていう部分は読んでて中々感心する部分だったよ。
咲良ルートでも、咲良の声を取り戻す為に”うそ”を使ってたし。
そういう意味じゃ最後の鈴ルートでもブレてなかった気はするね。
後強いて気になったのはやっぱ母親関係かなぁ。
まあ、咲良も、優真も、それぞれに取り戻したものがきちんとあるから。
対決しても、逃げ出した時の様にはならない…ってのも判るけど。
なんかそれだけじゃまた母親をいとしく思う理由にはならないような。
咲良ルートでもそうだったけどその辺はもの凄くあっさりしてたような。
まあ、実際の所それを鈴ルートで描く必要ってのは無いと思うけど。
でも母親との一枚絵があったのも結局鈴ルートでだったからなー。
結局は鈴ルートで、優真が取り戻せたものがあると言う事も大きいんだな。
それが合ったから、優真もその後母親と居る事を選択できたわけだし。
ってのはまーなんとなく、見てて判るっちゃ判るんだけど。
というわけでストーリー的には良く判らなかったけど。
とにかく崩壊した世界で鈴が望んだ、やさしい嘘がある世界があって。
そこで優真はきちんと笑顔…というか感情を取り戻せたって感じかな。
それが鈴ルートで描かれてた一番大事な事だったのかもしれない。
ま、思ったより鈴が可愛かったので満足はしたよ!
キャラゲーってほどではないからあれだけど…でも変なパロネタ多すぎ。
そのせいでテンポが悪い部分が結構あったかなーとも思うけどどうだろうな。
クスっとするよりは、ここでこのパロは必要なんだろうか? って感じだった。
それを除けば結構出来は良かったんじゃないか、って言う気はする。
ただし壮大過ぎてそんな壮大にする必要はあるんだろうかって感じ。
実際の所壮大すぎると読み難いよね、シナリオが。
そこだけもう少しこざっぱりまとめてくれると良かった気はする。