ヴィンランド・サガ 10。

ヴィンランド・サガ (10) 著:幸村誠

ヴィンランド・サガ(10) (アフタヌーンKC)

ふらっとampmに寄ったら置いてあった…。
本屋行った日に買おう! と思ってたんだけど…。
我慢できなかったのでコンビニで買ってしもうた!
ま、感想は折り畳むし、発売1週間以上経ってるし良いよね。

奴隷農作業編の中盤…かな?
少しずつ、先が見えてきはじめた巻だったなぁ…。
その先、ってのがどこへ行き着くのかはまだ判らないけど。
エイナルの影響、農業の影響で随分とトルフィンが良くなってたな。
ただ戦うだけの人生から、何かを育てる事の意味と意義を見出して。
それに少しでも自分の生き方をゆだねてみよう…みたいな所で。
多分エイナルと出会わないままだったら、こうはならなかったよね。
ただ黙々と、言われた事を黙ってこなすだけの奴隷。
エイナルと出会わなかったら、死ぬまでそうだったかもしれない。

勿論、トルフィンがそう思うまでには色々あって。
夢で父親やアシェラッド、殺してきた人たちと邂逅したり。
自分が今までどういったことをしてきたか…を再認識したり。
そういった葛藤があって、たどり着いたのが最後のトルフィン…か。

後はケティルの父親(じーちゃん)の影響も大きかったな。
なんだかんだ言ってやっぱり年を経た人間の文言というのか。
助言ですらないほどの一言であっても心に響いたのかもしれない。
結果的に、じーさんの言葉が最後の一押しだった様に見えるし。
エイナルの言葉だけではこうもいかなかったんだろうなぁ、と。

しかしエイナルは最初映えないなぁ、と思ってたのに。
なんだろう、意外としっかりと自分の意思がある所がいいね。
特に麦を荒らされた時の怒り、って言うのが凄く伝わってきたなー。
荒らされた事、来期の麦種をまた借りなければいけない事。
でも、そんな所よりも、麦そのものを荒らされたという事。
そこに怒ってた、っていう所が凄くエイナルを表してたと思うよ。
だからこそ、エイナルがトルフィンに影響を与えられたんだろうけど。

後は夢の中の出来事かもしれないけど。
トルフィンが、今まで殺してきた人たちに向けて謝った事。
うわべだけでなく、心のそこから本当に悪いと思った事。
勿論それで人を殺した、という事実が消えるわけではないけど。
それでもそれが新しい別の戦士になる為の大きな一歩だったんだろうね。
それを受けてアシェラッドが、薄く笑みを浮かべてたのも印象的。
なんだろうなぁ、アシェラッドってほんと色んな側面が混じってるよなぁ。
ただ蛮雑なだけではない、トルフィンを苦しめてただけでもない。
それが今になってこそ判る所が良いのかもしれない。

というわけで、完全に奴隷農業編中盤だよね!
この後トルフィンがどう変わって、物語がどう動くのか。
その辺が凄く楽しみになった10巻だったなぁ…やっぱり面白い。
エイナルとアルネイズの件はまあ…無理そうな雰囲気しかないけど。
そろそろクヌート方面の展開も見たいし、次も楽しみですよ!

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