魔法少女まどか☆マギカ。

昨日の夜から朝にかけて12話マラソン。
まとめてみる為に溜めてたのを消化、という事で。
んー…まあ一応TV放送終わったのは結構前だけど。
感想系は一応折り畳んでおこうかな。

とりあえず単純に面白かったです。
12話まで、しっかりと1話1話展開されてたのが良かったね。
その上で全体を通したテーマ、ってのもしっかりと立ってて。
1話1話が楽しめる、全体を見ても楽しめる、そんな作品だった。
とりわけ、まどかとほむらの2人のテーマについてというのかな。
そういう部分は、12話目で凄く綺麗に消化されてたなー。

1話から12話まで、こうだからこう、だから12話がある。
つまり始まりと終わり、その過程が計算されて描かれてる。
一つを見る毎に次に繋がっていくのに、1話1話のテーマもある。
そういう所が上手い作りになってたんじゃないかなと思いますよ。
だからこそ全体を通して見た時、凄く綺麗に繋がると言うか。
きちんと終わったんだな、という感想に繋がる。

IRCでも話してたけど、根本のテーマはまどかとほむらの友情(愛情)かなぁ。
ほむらが、まどかの為に何度も何度も同じ時間を繰り返しているという事。
それを知ったからこそ、まどかはああいう願いをQBに祈ったわけだし。
それが結果的に、幾多の時間軸の魔女を消し去る事に繋がった。
ひいては宇宙のルールを書き換える…という事に繋がったとも言えるね。
だからほむら、という存在がある種一つの中心ではあったのは事実。
まあ、個人的にはまどかの神性、という方向性でもいいと思うけどね。
ほむらも助けて、世界中の幾多の時間の魔女たちも助ける。
ぶっちゃけ、その位の望みでも良いんですよ、まどかの願いは。
そのぐらいの対価を払うことになるんだから。

まあ、個人的に強いて気になる事といえば、
マミさん、さやか、杏子が若干置き去りにされてる事かな。
勿論、そこを明確に描きすぎると破綻するのかもしれないけど。
ほむらが繰り返してきた、その時間をまどかも知覚できたのであれば、
マミさん、さやか、杏子も同じぐらい仲間として大事なんじゃないのかなぁ。
まあ、だからこそお茶会での対話とさやかを昇華って部分があるんだけど。
でも確かに、ほむらが特別である…というのは厳然たる事実なんだけどね。
というわけで、まあぶっちゃけそれ以上でもそれ以下でもない部分はある。

でもほんと、主人公に関しては12話以外ほむらで良いレベル。
それぐらいほむらがキーキャラクターだったアニメだったよね。
特に10話のほむら無双の回、あそこはもう全部がやばかった。
何度も繰り返してきたという事実、そこから浮き上がるほむらの感情。
どうしたってまどかを助ける、自分のことよりもまどかを助けること。
それだけを唯一つの希望として繰り返してきたほむらという存在。
その存在を知った後、エンディングで掛かるコネクトの破壊力がやばい。

交わした約束忘れないよ 目を閉じ確かめる
押し寄せた闇 振り払って進むよ
どんなに大きな壁があっても
超えてみせるからきっと
明日信じて祈って

ぶっちゃけ10話見る前に聞くコネクトと、10話を見た後のコネクト。
歌詞もなにもかも同じだけど、全く違うものに聞こえるんだよね。
ほむら視点で描かれた歌詞だという事を理解して聞くって事だけど。
そう考えて聞いてみると、この歌詞の切なさが凄く伝わってくる。
でも、それと同時にほむらの希望、というのも伝わってくるんだよね。
そういう意味じゃこの曲は、ほむらの為のほむらの曲だった。

というわけで、内容に関して言えば見て損はないレベル。
多分1話1話リアルタイムで見てたら違う感想がでてくるんだろうなー。
ってのも思うんだけど、逆に一気に見たからこそな所もあると思う。
だからどっちが見方として良い、というわけではないけれど。
1話1話ゆっくり考えながら見ても、一気に勢い良く見ても。
どちらでも楽しめる、そういう作品なんじゃないかな。

ただ、色々なフレーズを断片的に使ってるってのはなんとなく判る。
例えばまどかの性格がある種エヴァのシンジとダブったりする所とか。
まどかとほむらの友情(愛情)がなのはとフェイトにダブったりする所とか。
でもね、そんなの似てたからだからなんなのって話なんだよね。
他の作品は他の作品で面白い、マギカはマギカで面白い。
それだけのことで、それを挙げ連ねてどう、って事は全く無い。
何より主人公が弱く、それで居て世界を救う様な力を持ってたりして、
そのせいで葛藤して…そして決意をして世界を変えていくという事。
そんなもんはぶっちゃけ、エヴァが先だとか全く関係なく、
セカイ系の作品であれば、そこを描いてこそ、なんじゃないかな。
弱い主人公が葛藤し、でも決意するその瞬間こそ。
一番描くべきテーマ、瞬間なんじゃないかと思う。

だからエヴァを超えた? とか正直どうでも良いよね。
個人的な感想をいえば、超えた部分もあるし、超えてない部分も多いと思う。
12話という長さの中で、全てを出し切って綺麗に終わったのがまどかマギカ。
劇場版までやって、それでも読者に感想を委ねたのがエヴァンゲリオン。
どちらかが良くて、どちらが悪い…という事ではないよね?
だからそもそも、比べること自体がナンセンスだと思う。

ただまどかマギカの2期ってのは見たいとは思わない。
漫画で外伝や前日譚があるようだけど、それも見たいとは思わない。
だってアニメの12話で全てきちんと綺麗に終わってるんだもんね。
ぶっちゃけ何を描いたとしても、それは蛇足になりうるファクター。
でもエヴァだったら新劇でストーリーが変わる、そういう余地は有る…。
ま、そのぐらいの違いはあるけど、どっちが上って事でもないよね。

後はまあ、強いて言うならやっぱ絵柄の問題かなぁ。
12話まで見終わった今だと、やっぱあの絵でも良いとは思うんだけど。
あの絵柄だとのっぺりというか、あんまり立体感の部分が無いんだよなー。
ひだまりみたいな感じのアニメだと、あれの方が映えるかなぁ、とは思うけど。
もうちょっと立体感を出しても良かったんじゃないかな、とは思うね。
勿論その辺は個人の好き嫌い、見方の感性もあるんだろうけど。

というわけで12話マラソンしたけど。
マラソンするに値するアニメではあったと思う。
って言うか単純に楽しんで見れたし…。
毎期これぐらい面白いアニメが出たら嬉しいなーとは思うね、確かにw
なんにせよコネクトは、10話を見てからフルできちんと聞いてみるべき。
目を閉じて、ほむらと照らし合わせながら聞いたらえらい事になる。

後はQBさんは前評判どおりQBさんだったって事かw
いやぁ…まあ解釈としては色々あるし、判るんだけど。
でもこえーよQB…感情がないから騙すって感覚がないつってたけど。
この作品はほんと、QBの胡散臭さってのも凄く大事だと思ったわ…。
QBが居なかったら正直ストーリーとしては微妙だったかもって思うレベル。
ただ魔法少女が魔女と戦う、と言う事にそれ以上の意味を持たせてて、
それを回収する為の存在ってのがQB…ってのが良かったね。
しかも普通の魔法少女物だとこの手の存在は魔法少女の味方だけど。
そんなの関係ないよ! バリにQBさんの胡散臭さがある所がいいよね。
そういう意味じゃまどかやほむらと同じぐらい、QBさんの価値は高いと思う。
ただしQB、てめーはゆるさねぇ! そんな感じ。

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