・ヨルムンガンド (1) 著:高橋慶太郎
買って読んだのはずーっと前だけど。
折角なのでぼちぼち、1巻から紹介かねて感想でも。
ちなみに現時点(感想書いてる時点)で9巻まで出てます。
武器を憎む少年兵と、武器を売る兵器商人の話。
武器を憎む少年…ヨナの立ち位置が結構面白い作品。
武器を憎んでいるけど、武器に頼らないと何を成す事も出来ない…。
だからその憎むべき武器を売っている兵器商人に付き従う。
その辺がストーリーの骨子の一つにはなってるんだろうけど、
嫌々付き合ってるんじゃなくて、徐々に武器商人、ココに感化されていく。
いや、実際に感化されてるのかどうかは判らないんだけどさ。
ココと、その私兵にどんどん馴染んでいく所が良いね。
後そのココの私兵も個性があって面白い。
軍隊的な存在なのに、軍隊的じゃない所が売りかなぁ。
ココを頭として、レームやバルメの存在が物語りを深くしてるよね。
ただ、代わりに1巻から出てくるキャラクターの多さはかなりのもの。
ココ、ヨナを除くココの私兵だけでも8人居るし、
他の兵器商人の私兵やボディガード等も結構でてくるし。
そういう意味じゃ結構一人一人を立たせるってのは難しそうだけど。
割とすんなりとキャラが立ってるのは中々良い所だと思うよ。
特にバルメとかは終わり際で大分キャラ立ってたしね。
ココ、ヨナ以外だとバルメやレームは早い段階でキャラが立つし、
やっぱりその分キーキャラに近いポジションなんじゃないかなー。
特にココの私兵の内、女性ってのはバルメだけってのもあるだろうけど。
敵対(?)してるカリー社長の私兵も中々キャラが立ってて良い。
騙し騙されの関係なんだろうけど、お互い。
というわけで、ストーリーはココが兵器を売り歩く。
その売り歩く先で障害、妨害、対立があるけど、それを排除する。
そこで武力行使が行われる…みたいなのがメインになってるかな。
それ以外にもココの目的、ってのはあるんだろうけど。
1巻じゃその辺はまーまだ全く描かれないという事で。
若干絵柄にクセが有るけど、この辺は荒削りの段階って事でね。
クセはあるけど、味もあるから個人的にはこれで良いんじゃないかなーと。
あんまりスマートな絵柄だと、武器を売る事の恐ろしさってのも伝わらないし。
そういう意味じゃ荒削りな怖さって言うのはこの作品じゃ大事だと思うよ。
ただ…なんだろう、バルメの胸のでかさはネタにされてるけどどうなんだろうw
作者が割り切ってやってるっぽいから面白いけどね!
巻末のムンムンガンドも中々面白いのでお勧め。