・ハツハナ 著:桐島ヨウ
角川コミックス・エースからハツハナ。
本屋で見つけて、表紙買いした漫画でした。
表紙買いして中身に満足すると凄く嬉しくなる。
そのせいで表紙買いがやめられないのである…。
基本的にはハーレム物、に該当するかなー。
まず黒髪袴姿の小槙、主人公の一成を好きな左京、
友人の妹の悠里…と、3者3様に可愛い子が周りに居る的な。
それだけ聴くとまあ、良くあるテンプレハーレムものかーって感じだけど。
この漫画はテンポも良く、キャラも良く、展開も良くて十分楽しめました。
突っ込みどころ…本当に小槙は記憶喪失してたの? とか。
そういう細かい所の疑問は解決してないままかなーと思ったけど。
実際の所、記憶なくしててもなくしてなくても、大差はない…。
大事なのは小槙が叶えたかった願いがきちんと叶った事。
その上、それ以上に叶えたい願いが生まれた事。
それが大事だったんじゃないかなーと思います。
でも最後のシーンがあるんだし、記憶はなくなってた。
として読むのが綺麗で良いんじゃないかなー、と。
流石に演技であの表情、ってのはやっぱりないと思うしね。
後単巻もので、しかもキャラクターがそこそこ多いのに、
日常もギャグもきちんとやって印象に残るのは凄いと思う。
ヒロイン一人一人、脇役の友人等まできっちり描いてるというか。
小槙は小柄で可愛い所が、左京はちょっと変な所が、悠里はクールな所が。
それぞれ、きちんと可愛く、それで居てクドくならないレベルで描かれてて。
そのせいか、正直単巻にしておくのは勿体無いんじゃないのかなー。
とすら思うし、このまままた小槙と一緒に暮らしながら、
他の二人や友人たち、先輩とドタバタラブコメを繰り広げてるのを見たい。
と、素直に思える作品だったんじゃないかなー。
それと展開構成、オチも優秀。
なんだよ、そういうオチかよー! って思わせるような。
そういうオチに仕立て上げてるのもポイントが高いかなーと。
なんていうかそういう所も含めて読みやすい漫画で、かなりお勧め。
正直表紙買いしたのに、2巻出してよ! って思える漫画だった。
っていう…非常に単巻なのが惜しまれる漫画です。
って言うか小槙可愛いよね。
黒髪袴で小柄…まあぶっちゃけ単純にロリぃんだけど。
なんだろう、笑ってる所も遠慮してる所もどれもこれも可愛い。
こういう子を国宝にすべきだよ! って言う感じの女の子。
左京は左京で変な所はあるけど、それを含めて可愛いし。
積極的なのか、そうでもないのか判らない所が良いよね。
3人のヒロインの中じゃ一番ギャグよりではあったけど…。
その分、印象に強く残るキャラクターだったんじゃないかなー。
悠里はそもそも初っ端のあの出会い方から怒る所までが最強すぎ。
本当は構ってもらいたいのに、って言う所が可愛い…。
良く考えたら3人とも嫁にしたいレベルだった。
というわけで、個人的にかなりお勧めな漫画です。
まあ…勿論ハーレム物がダメな人には勧められませんけど。
単純にこの手の漫画を偏見無く読める人になら、ぜひ。
絵も綺麗なので、その辺も安心して読めるんじゃないかな。
ぜひ続きが読みたいけど…人気出なかったんだろうか、本誌で。
どちらかと言えば打ち切り、というような作品ではなさそうだけどね。
どうせならこういう面白い作品を頑張って欲しいものだけど。