新世紀エヴァンゲリオン 13。

新世紀エヴァンゲリオン(13) 著:貞本義行 原作:カラー・GAINAX

新世紀エヴァンゲリオン (13) 【プレミアム限定版】 (カドカワコミックス・エース)

新世紀エヴァンゲリオンの13巻、限定版。
通常版が同じ発売日じゃなかったので、まあ先行だし買おうかなー的なね。
表紙はプラグスーツで寄り添ってるレイとアスカ、しかも若干微笑んで。
ぶっちゃけこんなシーン来るのかよ、って作品ですよね、どう考えても!

しかしぴのどんとも話してましたが、もうエヴァって20年作品なんですよね。
1994年にスタートだっけ、1巻が出たのが1995年…そう考えるとなんて息の長い。
と言うより、これだけのロングスパンできちんと売れてる作品ってそう無いよね…。
大御所の作品に限って言えば、今でも心に残る作品…ってのはあると思いますが。
それらは今も同じレベルで売れているわけではないわけですからね。
1995年も今も同じレベルで売れてて、なおかつ今映画でこれだけの興行収入を叩きだせる。
もはやエヴァ以外にそんな作品があるんだろうか…って言うレベルですよね。

と言うかね、スパン長すぎて俺の持ってる1巻がまっ黄色ですよ…。
棚に並べてあるけど、1巻から徐々に徐々に黄色くなって行っててwww
あー長いなぁ…こんな昔から買ってるんだなぁ…ってのが良く判りますね。
ちなみに俺がエヴァにハマったのはリアルタイムじゃなくて少し遅めでした。
当時アニオタでも漫画オタでもなくて、全然興味がなかったんですよね。
で、本屋でNew Typeかなんかのエヴァのページ見せられて、面白いよ!
とか言われたんですけど、初号機がレリエル破って出てくるシーンで。
は? なにこれグロいだけだし全然面白そうじゃないんだけど…。
って感じで流してたので…それが今やアスカしかねーだろjk! って言う…。

話が漫画からズレました、すいません。
と言う訳で13巻、いやー、やっぱりなんだかんだいって楽しませてもらいました。
確かに、旧劇の要素とか新しい要素とか混じってて微妙な部分はあるんですが。
それらもひっくるめて読んでて、なんとなくエヴァだなーと思えるのがエヴァと言うか。
少しぐらい良く判らない所があっても、それで突っぱねられるのがエヴァですよね。
逆にエヴァはそういう部分を考察したり、話し合ったりするのも面白いわけだし、
それが今にしてみれば投げっぱなしと言われる要素なのも判るわけですが。

ただ、この巻の序盤。
アスカが量産型と戦って内部電源が切れるシーン。
「ごめん…アスカ、遅くなって」のシーンの初号機とシンジ。
誰も言わなかったけど、誰もが思ってた理想のシーンじゃないですかね?
シンジ君がへなちょこで、自分の意思すらもてない、それがエヴァですよ。
だから散々処世術だの、クラスメイトに殴られるだの…それがシンジ君ですよ。
でも、心の奥ではやっぱり皆、シンジ君がこうしてアスカを助けに来る…。
って言うのは望んでたシチュエーションだったんじゃないかなぁ!
それを完璧に表現してただけで、ある意味救われた気がしますよ!

ま、逆に言えばそういう熱血的な面が無かったからこそのこれまでのエヴァ。
って言うのも判るんですけどね…それだとただの王道熱血ロボアニメだし。
むしろそういう雰囲気があんまり似合わない、そういう作品でもあったので。
でもやっぱりこのシーンだけは本当に感慨深い、そんなシーンでした。

そこからはアニメ(旧劇)と似てるような、そうでもないような。
ある程度はそのままでしたが、端々が少しずつ違うような感じですかね。
レイがゲンドウを受け入れなかったり、初号機が拠代にされたりとか。
その辺は基本路線なんですかね、あまり変わってた所はなかったです。
強いて言えばやっぱりアスカがまだ健在、って事ですかねぇ。
その辺が今後にどう影響するのかが全くわからないし、楽しみではありますが。

後ちゃんと個人的に冬月先生の名台詞があったのが良かったです。
「ガフの部屋が開く」っての、なぜか凄く頭に残ってるんですよね!
理由は判らんのですが…冬月先生はゲンドウとの掛け合いの部分(勝った)。
それとこのガフの部屋が開くって所がどうも印象強い気が…。

それと最後のSTAGE90のエピソードは新規で良かったですね。
まあ、ある程度はアニメや漫画でシンジ君の生い立ちって判るし、
なんでこういう性格になったのかってのも想像はつく部分はあるけど。
今回漫画でその辺がもう少し詳細に語られたのかなーって感じでした。
実際の所、伯父の所に預けられてからってのはありがちなパターンでしたが。
子どもが少年になるその時、性格を歪ませるには十分な出来事で…。
それが反映されて出来上がったのがシンジ君なのには間違いないので。
そういう部分が前よりも明確にされてたってのは良かったかなと。

後そこのシーンのユイが結構良かったかなー。
昔に思いを馳せてるような、これからを考えてる様な…。
その上で一番最後、シンジに言った言葉…それが今のキーポイントですかね。
それをシンジが思い出した時、シンジが何を思うのか、何を願うのか。
なんかそういう部分に集約して来たのかなーって言う感じの話でした。

何よりユイと幼いシンジのシーンは雰囲気が良かったし。
血まみれのエヴァだからこそ、そういうシーンも映えるのかなって言う気も。
ほんと、ここからの流れと言うか、ここからのシンジはだいぶ変わって行きそうだし。
何か凄く期待したいけど、期待したいそんな所で終わっちゃいましたよ…!
楽しみだけどこれ次何年後なんですかね…早めに頼みますよほんとに!
ぶっちゃけ既定路線な部分もあるのはあるんですが、やっぱ面白いので。
この後も頑張って欲しいなぁ…ってのが13巻読んだ感想でした。
と言うかやっぱ俺自体、この漫画(作品)好きなんだなぁ、と言うか。
それを再認識させてもらえる一冊だったんじゃないか、って感じですね。

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