大図書館の羊飼い TRUE END。

というわけでラスト。
TRUE END枠のシナリオをクリアしたので、その感想を。
まあ、思ってたよりも微妙…という言い方はあれなんですが。
TRUEって言うか! なんていうか! って感じでしたね。
いやーまあ、TRUEって言われたらその通りでもあるんだけど。
なんかこう全体的にもにょっとする感じ。

さて、まあTRUE ENDってなってますが。
なんだろうなー、大まかに言えば京太郎の為のルートって感じですね。
これまでのシナリオでは京太郎が抱えてる問題ってあんまり解決してなくて。
その辺が大きく描かれてたのかなー、と言うのが一番のポイントですね。
凪ルートでそれなりに入り込んだ所まで描かれてたのはありますが。
あれは凪ルートと言うか、凪TRUEなのと、羊飼いとしての部分と。
それに加えて京太郎と凪の過去の関係性もあってかかわる部分が多かった。
その結果として、京太郎の側面も描かれてた、ってのがあったんですが。
今回に関しては、ヒロイン達と京太郎の話、半々と捉える感じですかねー。

あ、ちなみにヒロインと言うかそう言う共通的なシナリオ?
その辺はほぼ凪シナリオを踏襲してると思ってもらっても問題ない感じです。
違うと言うか、要するにそこから誰が悩んだ京太郎を助けに行くか…。
ってことですかね…要するに誰がヒロインでもおかしくない展開の凪ルート。
その上で凪を選ばず(と言う言い方はあれだけど)、羊飼いの本質に触れると言うか。
その本質に触れてしまったが故、解決の為に京太郎がヒロインや高峰の為に…。
それを察したヒロイン(つぐみ、玉藻、千莉、佳奈の誰か)が京太郎の元に。
と言う感じなので、それ以降の話に関しては完全にイチャラブです。

ちなみに凪ルートがベースになってるので、ヒロインとのお付き合いは初めてなので。
ここまで誰とも深い仲にならなかった、でもここに来て誰かと歩み寄る事を決めた。
そう言う感じのシナリオになってます…まあ描き直し的な雰囲気はありますけどね。
ちなみに4人とも同じパターンで恋仲へと進むので、その辺は割愛ですね。
共通的な部分も9.5割同じ、キャラが変わってもキャラシナリオ以外は一言違うぐらい。
使いまわし、と言っちゃえばそうなのかなーと言う、そんな雰囲気はありますが。
まあ、既に後半も後半だし、共通的な部分を今更キャラごとに変える必要性。
それがあるかといわれると、まー別になかったと思いますが。

後京太郎の部分。
こちらはこれまでにはなかった展開で進んで行ってましたね。
まあ、ある程度判ってましたが、ナナイさんが消えた京太郎の父親…。
自分を捨てた父親が、他人を幸せにする羊飼いという存在になって。
その上自分にも、その才能があると言う…京太郎にとっては凄い葛藤ですよね。
まあ、父親だったと確信したの自体はほぼ最後だったのでなんとも言えませんが。
他人を幸せに、お題目は綺麗かもしれないけど、自分(京太郎)を捨てた。
その結果にはやっぱり変化っていうのは京太郎からするとないわけですからね。

だからこそ京太郎は幼い頃に言われて言葉を守って生きてきたわけだし。
でも、本当はそんな言葉より、父親に傍に居て欲しかったのは当たり前の話で。
京太郎から見たら、母親だって父親とただ一緒に生きて行きたかっただけだろう。
と思うのは当然の話で…この辺の京太郎とナナイさんの会話は中々良かったです。
ただ、そう繋がってたのも京太郎が忘れてた事ってのがいくつかあったので。
それを思い出した京太郎が、父親が自分を愛していた事には変わらないと気付く。
まあ、今更だし、既に羊飼いとして生きて行く事を決めてしまっているナナイさんと、
ヒロイン(まあ凪もある意味では当てはまりますが)と生きて行く事を決めた京太郎と。
その二人の道は既に交わる事はない…そう言う悲しいシーンでもありましたが…。

それでも繋がりの最後の一つである栞が京太郎の手元に残った事。
普通のヒロインルートでは消えてしまった、その栞が残った所とかは良かったですね。
ナナイさんの側も、やっぱり心のどこかには京太郎(息子)を想う気持ちがあった。
それが判るだけでも、このシナリオとしては救いがあったんじゃないかなと思います。
本来的にいえばそんな事よりも、息子だけでも愛してやれば良かったのに。
と、思ってしまう部分がないわけではないんですけどね。
でもそうは言っても、父親は父親で個別の人間でもあるので。
この辺は難しいのかなと思いますが…。
その後昔事故で障害が残ったという足を引き摺って歩くナナイさんを見て、
幼い頃父親に事故から守ってもらった事を京太郎が思い出す所は良かったかな、と。

後は正直最後のヒロインに関してはもう少し山があると思ってました。
つぐみなら妹、玉藻なら家、千莉なら音楽、佳奈なら人となじめない事、と。
TRUEじゃないほうのルートである程度披露はされてたんですけど、
もっと深く掘り下げてやってくれるのかなと思ってただけにちょっと残念です。
と言うより、それらでシナリオ一つ描けるじゃん、ってのが俺の個人的な感想。
なによりそれらを描いた上で、色々乗り越えて京太郎との仲を深める。
その方がこう色々盛り上がるじゃないか! って感じだったんですけどね…。

そう言う意味では勿体無い。
まあ、通常ルートの終わり方、後このTRUEでのヒロインとのくっつきっぷり。
十分と言えば十分ではあるかな、と思う部分もあるんですけどねーこれ。
でもシナリオ的にはヒロイン個別は佳作ぐらいの出来だったと思うんですよ。
で、通常ヒロインエンディングではそれらをあんまり深く掘り下げてなくて。
だからこそTRUEがある→その辺しっかり描くからこそのTRUEか!?
と、期待してしまっても仕方ないじゃん…って感じですよね。
まあ、京太郎のTRUE ENDだよ! って言われるとその通りだし。
何より既にボリューム的にはそれなりなので、これ以上…。
ってのは難しかったのかもしれませんが。

ま、求めすぎてる部分はあるかもしれませんけどね。
そもそもそこまで山が必要だった作品なのか? と言われると判らなくなるし。
作風的にもこのぐらいのノリ(雰囲気)でよかったかなとも思わないでもないし…。
でもその辺もっとしっかり描いてたら大作になった気もするし難しいですね…。

と言うわけでこれにて全キャラ、全シナリオ終了と言う事で!
実はTRUE一人目やった時点で、あ、これ同じパターンの奴や…!
と、気付いてしまったので、そっから全員クリアするのが長かったんですが。
と言ってももはやセーブロードでルートに入る以上、数分のテキストなので。
読むだけならすぐ、って感じだったんですけどね…。
ま、何はともあれこれにて大図書館の羊飼い終了と言う事で。
個人的にはそんなに悪くない作品だったとは思いますよ!
ただ、今年を代表する作品レベルかと言われると微妙な所ですが。

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