境界の彼方。

京都アニメーション製作、ライトノベル原作の12話アニメ。

2013年10月スタートのアニメ、今更見終わりました。
いやー、途中までは見てたんですけどね…途中で見るの止まってたので。
良く考えるとそもそもそれなりに面白く見てたのでさっさと続き見るべきでは?
と言う訳で、折角なので見るのを再開したんですが割とさくっと見終わりました。
そこは1クールアニメの手軽さと言う所ですかね…全12話だったので。
途中まで見てたのもあって後半はすぱっと終わりました。

全体的にテーマは結構重めだったんですかねー。
公式的にもジャンルがダークファンタジー、みたいな感じになってたので。
非日常側の一つ一つのテーマは割と重い感じで、でも日常の方はギャグを混ぜつつ。
そんな感じで重いだけ、と言う作品には仕上げてなかった感じは受けましたね。
まあ、ギャグ方面がやたらとメガネに偏ってた気はしますが…。
むしろなんでこのアニメあんなにメガネ押しだったんですかね?
作者がメガネ好きなんですかね…だとしたら相容れない存在ですね…。

後、ストーリーとしてはかなり王道かなと思います。
ボーイ・ミーツ・ガールと言うのかな…根幹はそう言う所にあった気がすると言うか。
半妖の秋人と、妖怪を退治する結界師の未来が出会う所からしてそんな感じですよね。
惜しむらくはクール的に、作中の期間が短いから関係が急ぎ足だった事とかが挙げられますが。
まあ…これだけ一緒に危機を乗り越えたりしてたら近づいても仕方ないとも言えるので…。
その辺りはそう言うものだ、と思って楽しむのが良いですね、こう言う作品では。

それに加えて最終的な敵が、秋人自身の半分と言うのも王道って感じでした。
その秋人の半身をどうにかする…最初は未来が準備された段階で倒せばよかっただけだったけど。
そこまでに秋人と過ごしてきた結果、情が生まれてしまって…結果今度は未来自身が犠牲になる。
でもそんな事を許せない秋人が今度は未来を救うために、自分自身の影と立ち向かう。
これだけ抜き出すとほんとボーイ・ミーツ・ガール的作品の王道って感じでした。

ただまあ、それなりに1クールでしっかりとまとまった終わり方だったとは思うんですが、
秋人に関する事や未来に関する事、まあその他色々判らないまま終わった事も多いというか。
例えばなんで秋人が境界の彼方と呼ばれる妖夢を半身としてたのかとか謎のままですよね。
弥生(秋人の母親)は当然だけど何か知ってる風だったし、終わったら教えてくれ。
と、秋人が自分自身の影と戦いに挑む前に言ってたのでその辺語られるのかなー。
と思ってたんですが、最終的にその件がアニメの作中で語られる事はありませんでした。
他にも、自身を犠牲にして秋人を救った未来がどうしてまた現世に戻ってこれたのかとか。
異界師協会の行動、藤真弥勒のやりたかった事とその決着、この辺り諸々スパっと飛びましたね。
弥勒に関してはいわゆるテンプレートな破滅主義者的な扱いでも良いのかなとは思うんですが。
自身が言ってた様にただただ泉の一面を見たかったから、って感じだったんですかね…。

とは言え事後の段階でそれらを語る必要は特になく。
特になく、と言うよりも戻って来た安寧を取り戻した、でも未来がいなくなった世界に。
語られはしないものの未来が帰ってくる、それを迎える秋人と言う構図。
まあその終わり方に対して、上記した様な事を突っ込むのも無粋ではありますよね。
どうやって戻って来たのか、終わってない事はなんなのか。
そんな事よりも、出会った時と同じように校舎の屋上でまた出会う。
今度は何の裏もなく、ただ秋人と未来と言う存在として出会う。
まあ、終わり方としては非常に良かったんではないかと思います。

でもまあ、気になると言えば気になりますよね。
泉や弥勒、異界師協会、それから未来がどうやって戻って来たのかとか。
ある意味では完結した今回の秋人と未来の物語には不要なものではありますが…。
そういった部分は、エスマ文庫から出てる原作を読もう、と言う事なんですかね。

後キャラクターは全体的に中々良かったです。
それぞれに特徴があって個性的で…それぞれに物語をしっかりと持っててね。
秋人や未来だけじゃなく、博臣や美月、それに泉や彩華やさくらにも物語はありそうで。
キャラクターとして言うのであれば非常に良く立ってたんじゃないかと思います。
さくらはアニメのオリジナルキャラクターらしいので原作には登場しないみたいですが、
アニメの一連の流れを見てる限り、そんなに違和感なく出て来てた気もしますしね。
その辺りは原作を読んでないと、結局違和感がわからない部分もあると思いますが。

ただまあ、上でも言いましたがメガネは要らなかったですね!
申し訳ないですがメガネ属性はないので…未来にしてもメガネない方が可愛かったし。
やたらとシリアスなシーンでもメガネメガネと挟んで来てたのは微妙な感じでした…。
いや申し訳ない、メガネが好きな人にとっては許されざる感想な気もしますが。
それにメガネをかけてた未来、と言うのはまあもうそうあるべきな部分もあると言うか。
そんなに違和感もなかったので、それで良いかなとも思いますけどね、実際の所。

ちなみに個人的には愛ちゃんが好きです、可愛い。
愛ちゃんもアニメオリジナルらしいので、原作に出てこないらしくちょっと残念ですが…。
山岡さんの演技(たまこマーケットのチョイ役とか)もあって可愛かったので良かったです。
と言うか美月もなんだかんだで可愛かったし、女性キャラに恵まれてる作品だったなと…。
男キャラはまあ、ぶっちゃけ博臣だけでも割と十分な感じでしたしね。
色々作ってそうな感じのキャラクターですが、それも含めてのキャラかな、と。

CVに関しても秋人以外はこれと言って不満はありませんでした。
秋人は…最初の頃色々言われてましたが、個人的にはちょっと作りすぎてた感があるのかなと。
もう少しナチュラルな感じで、序盤はただの男子高校生を演じても良かった気がしますね。
声自体は嫌いじゃないですし(宇宙兄弟のヒビトとかでも聞くので)新しい人なので。
今後ますます活躍される事を期待してますし、終盤は秋人が定着して来てた感じはありました。
女性キャラと博臣はほぼ完璧かなと…美月がやたらと可愛いイメージになっちゃいましたが。
未来の種田さんの不愉快です、も良かったと思いますしね。

後物語が進むにつれてOPの茅原さんの境界の彼方の歌詞がしっくり来ると言うか。
互いを受け止める先に惹かれてく、悲しい日々はもういらない。
互いを受け止めて生きる喜びに、きっときっとふたり目覚めるよ、とか。
作中の秋人と未来、その二人にシンクロしてたし、曲としても良かったですね。
実の所EDのDaisyの方も作品にしっかりあってたので、両方言う事ありませんでした。
個人的には割と作中のギャグパートの約束の絆が結構好きですけどね。

と言う訳でそれなりに楽しんで見れたアニメでした。
京アニブランド…と言うのがある部分もあるのかなとは思いますが、
それを差し引いても1クールでこれだけ纏めてるなら十分なのかなと思います。
強いて言えばキャラクター色が十分なので、それなりの長さがあっても良かったかな。
ってのはありますが、まあこのご時勢2クール枠を取ってやるってのは結構難しいので。
1クールでしっかりとまとめて、余分なものを付け加えないと言うのは正しいのかもしれませんね。
その上で、気になる人は原作の方を追いかけると言うのが正しいスタイルと言えるのかもしれません。

カテゴリー: アニメ系 タグ: , , , , , , , , , , , , , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.