D.C.Ⅲ R X-Rated Da Capo。

Dacapo

記事タイトルが若干変な事になってる気がするけど。
あんまり気にしない方向で行こう…シナリオ的にDa Capo表記だからね!
まあ、この記事自体がネタバレ要素になっちゃってる気がするけど…。
こういうのってどうしようもない(記事書く時)部分もあるようなないような。

そんなわけでラストエピソード、Da Capoシナリオ。
基本的には葵ちゃんのシナリオの続き…と言っても過言ではないスタートの仕方ですが。
葵ちゃんのシナリオが進む切っ掛け、と言うだけで葵ちゃんルートではなかった感じですね。
ほぼ全員に関係があるルートなので、グランドエンディングに相応しいエピソードでした。

と言うか正直キャラゲーだと思ってやってたので。
このエピソードに関してはかなりシナリオ寄りで中々良かったです。
言い方は良くないんですが予想してたより良くてびっくりしました。
まあ、キャラゲーとしてはキャラゲーとして十分良かったので。
その先にしっかりとしたエンディングを用意してるのは作りとして良かったです。

シナリオとしてはいわゆるループものの。
その脱却を目指す部分と、脱却してからの事が描かれてた感じですね。
その脱却をした、と言う部分から繋がるのが冒頭の初音島編…と言う事ですね。
何だかんだ言ってエンディングまで見ると、初音島編の話もしっかりと判るし。
立夏の赤い糸がどうのこうの、そう言った設定も理解出来る作りになってましたね。
そう言う風に全てのシナリオがしっかりと繋がってるのが個人的にかなり好きなので。
このDa Capoシナリオは中々感慨深い終わり方で満足出来ました。

特に風見鶏編…葵ちゃんルートでの禁呪の解呪を失敗した続きから始まる部分。
つまり最後のループになるべき部分の作りが個人的にかなり良かったなーと。
何ていうのかな、ここまでのルートをしっかりと踏襲してると言うか。
普通はそれぞれのキャラクターのルートってギャルゲーだと無かった事になると言うか。
あくまでもキャラクターごとのルートはそのキャラクターのためのもの…。
と言うつくりになってる事が多いんですが、DC3ではそう言うわけではなくて。
各キャラクターのルートでのそれぞれのキャラクターの設定。
そう言うのをしっかりと活かして一本に集約する設定なのが良かったです。

まあ、ループものじゃないと出来ない事ではあると思いますけどね。
一つ一つのループの積み重ね…この場合ループ後清隆がそれを覚えてたわけじゃありませんが。
少しずつとは言え、それぞれのヒロインが清隆と過ごした部分を思い出したり。
それぞれのヒロインのテーマや肝になってた部分が大事になって来たり…。
そう言った設定を使って、ループを脱却する部分は非常に面白かったですね。

何ていうのかな、王道的な熱さがあるのかな、と。
葵ちゃんが使ってしまった禁呪、負の感情を吸い込んで成長してしまった霧を止める。
その為に逆の感情…正の感情である希望を集めて相殺してしまおう、と言う部分。
それをする為にはもはやカテゴリー5のリッカの力ですら足りないのは当たり前で。
だからこそ、自分たち以外のすべての人達の希望を集めて一つにしてしまおう。
その為に出来る事はすべてやろう…。
何ていうかこういうものにはありがちな展開ではあると思いますけどね。
それを忠実にしっかりと、メインのキャラだけでなくサブキャラも総動員して。
上手く繋げてたかな、と言う感じのする良い展開でした。

さくらが持っていた桜を、リッカが長い間研究して来た技術で咲かせて町中にちりばめて。
それでも足りない部分を、魔法力は小さくても術式に優れたさらが増幅して。
その桜を媒介にして清隆が全ての待ちの人の意識に、夢見の魔法で潜り込んで。
清隆と唯一心からつながれる妹の姫乃が、意識の中から希望と言う意識を救い上げて。
その希望をサンタクロースの末裔であるシャルルが、その能力で叶える。

全部これまでキャラクターのルートで扱って来て、清隆が一緒になって解決してきた事ですよね。
勿論このルートではそれぞれがそれぞれ、自ら克服していく感じではありますが…。
その克服する、と言うのも前述した様にループ前の記憶をうっすらと思い出したからで。
要するにそのループ前の清隆の行動があったからこそと言うのがキモになってるんですよね。
例えばさらが魔法の力を追い求めて勉強をしてるだけでは術式の方には進まなかったし。
シャルルは清隆が夢見の魔法でシャルルのトラウマを克服してあげた事を少し思い出したからだし。
姫乃も、前のループの世界で清隆と心から繋がる事が出来る事を思い出したからだし。
そう言うね、キャラクタールートでの部分がしっかりと反映されてたのが良かったです。

後このルートでは耕助やメアリー、イアン…杉並も動いてくれるし。
こいつらがただのサブキャラにしておくには勿体無いぐらい良いというのもありましたね。
巴さんとかエリザベスとかもそうですが、これまでのキャラへの愛着があればあるほど。
と言うのもあって、全体的に最後に相応しい作りになってたかなと。

と言う風に、皆が協力して臨むというのはやはり王道で。
それをしっかり描いてるのはむしろ少年誌的な部分があったのかなーと。

で、まあその結果が初音島編でのメールに繋がるわけですね。
最後の最後、禁呪は解かれたけどそれでもどうしても最後にループしてしまうその時。
またいつか、いつの時代か、皆が揃った世界で、皆と出会えるように。
そうした願いの結果、幾つもの枝分かれした世界の一つでまた皆が揃って。
桜の下で出会った事を切っ掛けに思い出す、そう言う魔法が発動する。
まあ、偶然過ぎると言えば偶然過ぎる曖昧な魔法ではあったんでしょうけど。
逆に言えばそれが発動する世界が幾つもある分岐世界の一つにはあるわけで。
それが描かれてたのが冒頭の部分、と言うのがこの作品だったというわけですね。

ただ、閉じたループの世界にさくらが送られてきた理由は判りませんでしたけどね。
まあ、作中で色々示唆があったように、清隆の血縁と言うのが大きいんですかね。
明言はされてませんでしたが、清隆の子孫的な示唆は幾つかあったわけだし、
その辺りはDC3ではなく、ダ・カーポと言う作品すべてが関わってくるのかなと思います。
…すいません、ぶっちゃけ1も2もやったの遠い昔で既に細かい事覚えてないって言う…!
ま、その場合も誰が清隆と結ばれたのかとかは別にどうでも良い事かなとは思いますけどね。
ここまでいくと清隆はもうどう考えても全員と結ばれるべきなので。
そんな部分に言及する必要性はあんまりないのかなと…。

そんなわけで閉じたループの世界から脱却して。
別人として5人(他にも耕助とかも居たけど)が転生した世界で。
なおかつ5人が桜の木に触れて魔法が発動してさくらと再会した世界。
それがこの初音島だったと言う事が判る、そんな流れですね。
なので記憶が戻ったとして、さくらから説明された後は少々食い違う可能性とか。
そう言うのもあるのかなと思いますが(さくらが子孫だとしたら)、
その辺りもこの際言及するだけやぼと言う事で良いかなと。

ちなみに初音島編と言うか、ループから脱却したあとは全員が揃ったシーンで終わります。
今作のDC3としての物語は要するに脱却して、初音島で思い出すまでと言うか。
本当にあった事だったのか…だから清隆と赤い糸だのなんだの言ってたのか。
みたいな感じで終わるので、実質上ほぼ全編風見鶏だと思う方が良い感じですね。
一応風見鶏編に入る前の共通ルートで色々と出て来たような部分はありますが。
そう言うのは今度発売される(ステマじゃないよ!)プラチナパートナーの方で描かれるのかな?
と言う感じの終わり方でしたが、この作品に限って言えばそれで良かったと思ってます。

と言う訳でDC3の感想はここまでとなりますが。
個人的には思ったよりシナリオもしっかりと重視して作られてて満足しました。
まあ、上でも言いましたが言い方は悪いですがキャラゲーだと思ってスタートしてましたし。
最後までやるとキャラの良さとシナリオがしっかりと判るゲームの構成になってたので。
どちらを目的としてスタートしても楽しめるのかなーって感じでした。
いや曲芸商法曲芸商法とちょっとあれかなと思ってた部分はありましたけどね!
なんだかんだでそれをやるだけの根幹はしっかりと作ってあるのかな、って感じました。
まあ、根幹がしっかりしてなきゃそりゃスピンオフやらなんやらあれだけ作れませんわな…。
ループもの、として読むには少しひねりが足りてないと感じる方も居ると思いますが。
全体的に面白かったのでやってよかった作品でしたね、ダ・カーポ3。

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