はつゆきさくら 感想。

SAGA PLANETSのはつゆきさくら。
サブシナリオ(っぽいの)含めて全ルートクリアしたので感想書いておこう。
思ってたより面白かったかなぁ…色んな意味で楽しめるゲームだったと思う。
まあ、それだけに微妙な部分も色々あったからその辺は仕方ないと言う事で。

んー、正直な感想を書くと、最初に感じたよりは面白かったかなー。
実は最初の方はあんまり何が軸なのか良く判らなかったし、
桜のキャラが結構滑ってた(言い方悪いけど)事もあって今一かなぁ…。
と、思いながらシナリオを読んでた部分が結構あったりしたって言うか。
何ていうかゴーストだのなんだの、オカルトよりなのかなんなのかも判らないし。
そういう意味では先が見えてこなかったので、微妙なのかなーと思ってましたが。
共通ルート過ぎて個別ヒロインクリアしだした辺りから結構面白くなってたかな、と。

まあ、その面白さの意味合いの多くはキャラクターに拠るんですけどね。
シナリオがどう、と言うよりはキャラを楽しむって感じが大きかったかなって感じ。
徐々にテキストと言うか、会話のやりとりが面白くなってたのが良かったと言うかね。
そういう意味でのキャラゲーと言えばキャラゲー、でもきちんと最後はシナリオゲー。
個人的にはこういうつくりのゲーム自体割と嫌いじゃないのも大きかったかもしれない。
キャラ個別が終わった後もきちんとヒロインがヒロインらしく出てくる。
やっぱシナリオゲーじゃないとそういうのは難しい部分があると思うしね。
そういうのがきちんと出来てた作品だったのは間違いないです。

シナリオに関しても最後まで読むときちんと一貫性があるのは良かった。
何ていうかほんと、最後のシナリオに関して言えばタイトル通りと言うか。
はつゆきからさくらまで、色んな解釈が出来そうだけどそのまんまだったよね。
そもそも、物語の一番大事な部分の季節が初雪から桜まで…冬から春に至る季節で。
主人公とヒロインもやっぱり初雪と桜で…これ中々語呂良いよね、はつゆきさくらって。
そんでもって大事なのは、春に至る事…春にやる事といえば卒業と言う事で。
だから卒業が一貫してテーマになってたって言うのが良く判る内容だった。
勿論その卒業って言うのは単純に学校を卒業するってのが大きく描かれてたけど、
終盤初雪が父親の呪いから卒業する事や、桜が精霊の怨嗟を受け止めてた事から卒業する。
そう言ったある種の概念上での卒業、って言うのも含まれてたって言う気がするね。

まあでも卒業は本当にそのままの意味で受け取っても良いと思うんだけどね。
ある意味じゃ初雪がきちんと卒業するのも大事な事だったわけだしね。
結局春に至らなきゃ初雪は卒業出来なかったわけだし…それが出来る。
ってのは初雪の呪いが解けて、次に至る事が出来るって事なわけだし。
だからどこからどう見ても、卒業ってのは一貫してテーマとしてあったと思う。

まーできればもう少し、呪術がどうとかこうとか。
そういった部分をしっかりと描いてくれればより伝奇的な面白さもあったのかな?
って言う雰囲気もあるのかなーと言う気はするけど…そこまで望んでもダメか。
最後の父親の部分以外ってどうも安っぽい、そんな雰囲気はあるっちゃあるしね。
もう少し呪術とか陰陽的な描写とか…まあゴースト幽霊生霊その他諸々。
その辺をしっかり理屈付けたり、描写すると深みは増したのかなとも。
こういうのって薄っぺらくても深すぎても厨二臭さが激しく増すからね。
適度な落とし所って言うのも難しいのかなーと言う気はするけど。

なのでまあ、その辺は基本さらっと流すのが良いのかもしれないね。
夜が最後描いてた方陣とか、ゴーストを叩き切ってる理屈とか…。
そういうのは勢いとノリ、って事で済ませながら読むのが一番かもね。
中途半端に理屈付けるよりは…って言う事だけど。

で、キャラクターに関しては何だかんだで良かった。
上でも書いたけど、最初桜のキャラ付けってのはどうなのかと思ったけど。
まあ…あのバニーに一応意味があったのは良かったかな…と思うよ…。
読んでて確かに初雪と同じ反応しか出来なかったんだもん…あのギャグ…。
でもまあ、ある意味桜のあの性格に救われてた部分ってのはあるかなぁ。
希とは違うバカさと言うか…まあ判っててバカやってる部分もあるんだろうけど。
そこに救われた部分って言うのは(読んでる側も他のキャラ視点でも)あったと思う。

他のヒロインも全員キャラ良かった。
実は綾も最初微妙かなーと思ってたけど段々可愛くなっていったし。
夜は初雪にいじられっぱなしで可愛いし、シロクマもキャラは立ってたし。
希は天然バカだから見てて面白かったからなー…だから全員良かった。
後サブキャラも何だかんだで存在感あったのも良かった。
特に竹田と金崎…ってかサブキャラなのに作中の挿入歌あるって何!
いやまあ、あのシーンとしてはこいつらしか居ないんだけどさ、適役が…。
それにしたってメリーゴーランドは結構力入ってた曲だった気がするわw
そういう意味でもこの4人はサブキャラにしては良いキャラだったと思う。

でも一番可愛かったのは夜だな…。
ヒロイン全員可愛いなぁ、とは思うけどその中でも図抜けてたよ、夜が。
もうねーなんだろ、一挙手一投足全部可愛いんだよ…バカ可愛い可愛いバカ。
まあ、初雪と組み合わさるからこそ可愛いのかなーって言う雰囲気はあるけど。
なんと表現すればいいのかなぁ…受け答えのあわあわっぷりが可愛かったんだよ!
ほんと見てたら判るけど、夜の可愛さは群を抜いてるんだよ…。

その可愛さの中核を担ってたのが桐谷さんの声。
演技もそうなんだけど、あの声があるからこそのあずま夜だったと思う。
なんかこう何ていうんだろうなーあわててわたわたしてる年下の後輩。
みたいな演技が可愛くて可愛くて仕方がない、そんな声なんだよほんとに!
もうね、完全にファンになってしまったよって言うそんな雰囲気まである。
来年出る八月の大図書館に出演するらしいのでそれだけで期待まである。
そのぐらい良かった…ストライクバッターアウトやった…。

あ、勿論他のヒロインのCVも良かったけどね。
希とかも雰囲気きちんと出してたし、バカっぽい演技も上手かったし。
綾とかもあのクールっぽいけどちょっとお茶目な所きちんと出てたと思うし。
全体的にキャスティングは上々だったから、その辺は満足出来たなー。

音楽に関しては…まあなんだ、だばだーだばだばだばだーが全てだな。
いやーあのBGM、そこまで悪くはないと思うんだけど、出だしのだばだばが…。
何となくだばだばの意味も判るといえば判るんだけどさー。
シリアスすぎる所でいきなりだばだーだばだばだばだーが出てくると…。
何ていうか色々ぶっ飛んでしまうのはあったんじゃないだろうか…。

でもそのBGMもだばだー以外は全然良かったと思うからなぁ。
それに加えてメリーゴーランドとか、OPEDどっちも二つあったりとか。
と言うか豪華だよね、OPの片方はfripSide、もう片方はKOTOKOって。
Prestはタイトル画面でも使われてるけど、明るく見晴らしが良い感じかなぁ。
Hesitation Snowは神秘的な雰囲気からテンポアップするからかなり好き。
EDの風花は聞くと、ああエンディングなんだなーって空気が凄くするし、
GHOST×GRADUATIONはタイトル通り、何となく卒業っぽい雰囲気だし。
まあ、メリーゴーランド含めて曲は全部良かったんじゃないかなー。
と思ってMusic再生してたら、だばだーも曲としてカウントされてたわ…。
いや、ほんとこの曲出だしのだばだー以外は雰囲気あるんだけどなぁ。
ちなみに歌ってる(だばだーの所)のはKanonのLast regretsの人らしい。
メロディとか雰囲気も声も良いけど、ほんと何故かギャグに聞こえてすまん…。
俺の感性がおかしいかもしれんからそこは申し訳ないのだが…。

と言う訳で、全体的にはそんな感じかなー。
思ったよりって言い方は良くないけど、やってて楽しめたゲームだった。
SAGA PLANETSのソフトだと春夏秋冬テーマにしたのが他にもあるんだっけ?
今回のはつゆきさくらが冬テーマだったとか…なんかそんなのを見たんだけど。
気が向いたらそれらをプレイしてみるのも良いのかなーとか思ったりもして。
何にせよはつゆきさくらは割と楽しんでプレイ出来たので良かったです。
と言うか夜という新しい嫁を迎え入れる事になってしまったぐらいなので…。
夜の存在が評価自体を限りなく高めている可能性は否めないんですが。

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