月に寄りそう乙女の作法 ユルシュール。

Ursule

一人目、ユルシュールルートクリアしました。
中々良いペースの滑り出し…と言うかこのままだとすぐ終わっちゃいそうですね。
テキスト追いかけるのが楽しみなゲームはやっぱり終わりまでが早いです。
そう言う意味ではやはり、CGやボイスと並んで重要な部分ですよね、テキスト。
当たり前と言えば当たり前の事ですが。
ちなみに前の金髪がユルシュール、後ろが主人公ですはい。

と言う訳で一人目にユーシェを選んで進めてたんですが…。
ああー、確かにこれ萌えゲーアワード? の2013に選ばれるだけあるわ。
と言う感じでした…全キャラのルートで選ばれたのかどうかは判りませんが。
少なくともスタートしてユーシェルートでも十二分にそれを感じる事が出来る。
そのぐらいの作品だったと思います…が、当然ですが萌えだけと言うわけではなく。
その辺がやっぱりあわせて評価されてるのかなと言うのは感じましたね。

まあ、確かに萌えゲーアワード。
と言う事で恐らくキャラクターに比重が置かれてる面はあると思います。
確かにこのユーシェというキャラクターでもそれが感じられると言うか、
金髪、ツンデレ、日本語が変、と言うステレオタイプなキャラクターで、
抽象的な部分だけ抜き出してしまうだけでもなるほど萌えのポイントがる…。
と言うのが判るんですが、ユーシェと言うキャラに視点を合わせてシナリオが進む。
それでもなお、ユーシェ以外のキャラクターもしっかりとしてると言うか。
なので萌えゲー、と言われればそれを反論する術をやった後ではもてませんが、
萌えゲーであると同時に、しっかりとしたキャラとストーリーの軸もある。
と言う事も評価するべきな作品だと思います、この作品自体をですが。

個人的には結構好きな内容のシナリオでした。
何ていうのかな、強そうに見えて実は強くなくて張り合うからこそ維持出来る。
そのためには努力を惜しまない、それを出来る限り誰にも見られたくない。
そんなユーシェの強がりと強さを知る事が出来るシナリオなのが良かったですね。

結果としてはユーシェ自身何度も心折られるわけですけどね。
その辺りはユーシェが弱いのではなく、ルナが強すぎるのかもしれませんね。
才能もあって、その上で努力を惜しまない…それが実現出来たら誰にも負けるわけがない。
でもそんなルナと言う山があるからこそユーシェは立ち向かっていけるわけで。
ある意味これって少年誌での、親友と描いてライバルと読む、と言うあれでした。

なのでそれを支えていく主人公、と言う構図になるわけですが。
まーやっぱり、普段強がってるのに主人公に弱い部分を見せると言うのはね。
古今東西、ポイントとしては非常に良い所を押さえてると言うかなんと言うか。
単純な話、他の人は知らないユーシェの弱さ、と言うのが見えるのが良いですね。
その上で普段はしっかりと気丈に振舞ってると言う所が更に良いわけです。

後はこのシナリオでは、ユーシェがルナに感じている事と、
遊星(主人公)が衣遠に感じてる事が対比されてる部分が少しあって。
遊星はその壁にぶつかって立ち上がることが出来なかったわけですが、
ユーシェは遊星と言う存在を得て、更に立ち上がることが出来て。
そう言う部分が遊星にも良い影響を与えてたと言うのも良かったですね。
ユーシェがルナに対して立ち上がれるようになったのと同じ様に、
遊星が衣遠に対する事が出来る様になった…と言う部分がそれにあたります。
その結果として、今回のショーでルナの上を行く事が出来た…と言う所に繋がるので。
これもまた1人の力では立ち向かえなくても、2人の力なら…! と言う様な。
少年誌のお約束に近い構成になってましたね。

うーん、とにもかくにもユーシェが可愛い。
ルナと意地を張ってる所も、朝日に泣き付いてる所も可愛くて良かったです。
これがただ自分の才能を誤解して勝手にルナに突っ掛かるようなキャラだったら、
特に可愛いとも思わなかっただろうし、どうでも良いキャラだったと思いますが。
ルナに突っ掛かってる、そのもの自体にユーシェの弱さと強さが混在してて。
それを自分で理解してるからこそ立場をしっかりさせているのが良かったと言うか。
そう言う所含めて可愛いと思えるキャラでした。
はっ、なるほど萌えゲー! 萌えポイントゲー!

後思ってたより衣遠お兄様が悪い人ではないと言うか。
うーん、そう言うと語弊があるし、まだこのシナリオでのお兄様像しかないわけですが。
結局の所ブレずに、使える者なら敵でも味方でも評価すると言う姿勢が一貫してる。
と言う所は良いかなと…遊星の問題に関してはまあまだ何とも言えなくはありますが。
ある意味ではそれはやっぱり相手に威圧感を与え続けるのはその通りなわけだし、
遊星は結局それによってへこまされたからこそ今があるとも言えるので…。
それでもまあ、どういう存在に対して興味を抱くのか、示すのか。
何となくそう言うのはシナリオを進めてると判るのは良かったかなと。

他にもサーシャの経歴とかも描かれてましたが。
サーシャも割と良いキャラなので(良い意味で狂ってるタイプの)、
しっかりとしたバックボーンがあると言うのは読んでて面白かったです。
サーシャは開始当時からある意味異様な存在感があるキャラなんですが、
その存在感の根源が少し触れられてた(本筋ではないけど)のかなと。
そのお陰で、なるほどユーシェにはサーシャ、と言うのが良かったと思えるし、
サーシャにしてもユーシェで良かったと思えるいわゆる主と従の関係性。
多分この作品だと結構大きく扱われてる部分ではあると思うんですが、
それがすんなりと入って来るのが良い感じでした。

ただまあ、朝日(遊星)視点だと途中でルナではなくユーシェの方向に向くので。
なんというかその段階まででどうしてもルナとの主と従が刷り込まれてて。
全体的にルナに対する不義理(とユーシェに対する思い)が増えて行くと、
それに従ってもやっとした感じが残ってしまうのはあったかなと思います。
でも多分そうやって思わせる事こそが狙いの一つでもあると言うか…。
それがいわゆる主と従を描いてる、と言う事なのかなとも思いましたが。
なのでその辺りに関してはプレイしててもなんとなくそう思っちゃうので、
目論見としては確実に成功してるシナリオ(ストーリー)になってるな、と。

と言う訳で面白かったです。
やっぱりキャラクターが良いとテキストを追うのが楽しいですね。
ルナも瑞穂も湊も、最後までしっかりとユーシェとともにあると言うか。
多分それはその3人のシナリオでのユーシェも同じなんだろうな、と思いますが。
何となくそう言う関係性が良いよね、と思える関係性でした。
だからこそテキストが楽しく読めたと言うのがありますけどね。

とりあえずこれでユーシェは終わったので。
次はどうしようかなと思いましたが、湊をクリアしようかなと。
多分このゲームの中だと割と存在が大きいというか…いないとバランス取れない。
そんなキャラクターかなと思うのと、実は結構湊好きだったりするので。

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